ガチャ888回目:耐久力チェック
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https://x.com/hiyuu_niyna/status/1925190193373647095
「さてと。……やっぱり消えないよな」
槍、剣、拳の3体のガーディアンを撃破しても、そのオベリスクはその場に留まり続けている。特に再チェックしようとも時間制限とかその手の表示更新もなく、ただただその場に残り続けている。
多分だけど、第一層の建物のように、この場から全員が離れる事でリセットされるタイプと見た。そしてこんな荘厳な神殿に出現するレアモンスターが、神殿の守護者を名乗るゴーレムだけな訳がない。きっと全てのオベリスクを出した状態でガーディアンを全撃破する事で、ここのボスが出現するとかそういう仕組みだろう。もしくは、ドロップの欠片がまた必要になるとかかな。
だから、やろうと思えば杖のガーディアンを湧かした後、皆にはこの場に残ってもらって俺だけガーディアンを連れて外に出るという戦法も可能なわけだが……。それはちょっと負けた気がするのでやりたくはないな。うん。
「ゴーレムコアだけど、どうする? 先に使うか? それともあとで一緒に使う?」
『ゴー?』
『ポポ?』
『キュイー。キュキュイ』
『♪♪』
『ゴゴ、ゴゴ』
『♪』
『キュイキュイ』
『ポ!』
アグニが遠慮して、属性がある3人が優先して使えばと提案していたが、最終的に皆で強くなろうって話で落ち着いたようだ。
うちの子達は皆仲良くて微笑ましいな。
『ねえマスター。次のガーディアン、あたしとキュビラも一緒に戦ってもいーい?』
「ん? 俺と一緒にやりたいのか?」
『はい、お邪魔でなければ』
「勿論いいぞー」
『じゃ、マスターの気が変わらないうちに始めちゃいましょ♪』
残りの欠片を持って、アズが角にある柱へと飛んでいく。そしてカチリと嵌めると、今まで同様煙と一緒にオベリスクが出現した。
ここのガーディアン共は、それぞれ微妙に性能が異なっていたんだよな。一応見ておくか。
*****
名前:カテドラルガーディアン
レベル:360
腕力:4000
器用:2000
頑丈:4500
俊敏:1000
魔力:8000
知力:400
運:なし
【Bスキル】剛力Ⅵ、怪力Ⅵ、阿修羅Ⅴ、怪力乱神Ⅳ、鉄壁Ⅵ、城壁Ⅵ、金剛体Ⅴ、難攻不落Ⅳ、魔力溜めⅢ
【Pスキル】硬化Ⅴ、全属性耐性Lv5、物理耐性Ⅲ、魔法耐性Ⅲ、斬撃耐性LvMAX、貫通耐性LvMAX、打撃耐性LvMAX、体術LvMAX、神杖術LvMAX、姿勢制御LvMAX
【PBスキル】破壊の叡智Ⅳ
【Aスキル】衝撃Ⅲ、鎧通しⅢ、急所突きⅢ、衝撃拡散Ⅱ、ウェポンブレイクⅢ、アーマーブレイクⅢ、震天動地Ⅴ
【Mスキル】砂鉄操作LvMAX、土の鎧Ⅲ、魔力超回復Lv5
★【Eスキル】ゴーレムコア(土)、オベリスクの加護Ⅲ
装備:神殿騎士の杖、神殿騎士の全身錬鋼鎧、スキル増量ストレージ
ドロップ:ゴーレムコアⅦ、神殿騎士の欠片
魔煌石:大
*****
ほぉ、『神杖術』なんてスキルもあるのか。となると、下位スキルは単純に『杖術』かな? 魔法耐性のある杖の刻印だから魔法戦が得意なのかと思いきや、ステータスはそのまんまだしスキルも前衛仕様のままだ。となると、今までの剣や槍、拳型のガーディアンと比べると、一番弱いまであるか?
「んじゃま、お手並み拝見っと」
『……!』
とりあえずで出したグラムと相手の杖が激突する。力は確かに外のゴーレムに比べ跳ね上がっているし、武器の頑丈さは比較にならない。杖の性能を確認しようと視てみるが、出てくる情報はガーディアンのステータスだけだった。
となると、この杖は広義的に見て装備品扱いではあるが、その本質はガーディアンの一部と見て間違いないだろう。そうなると、『ウェポンブレイク』での破壊も叶うまい。地道に削っていくしかなさそうだ。
『……!』
「ほっと」
『……!』
「よっと」
『神杖術』なんて初見のスキルを持っているとはいえ、相手が扱う武器は分類上は長物。刃の付いていない槍と考えれば、その動かせる範囲や効率的な動作を予測するのは、比較的楽だった。ガーディアン本体から繰り出せる他の攻撃手段も、『砂鉄操作』による阻害程度。杖の動きにさえ気を配っていれば、戦況を維持するのに『予知』のスキルさえ不要だった。
「アズ、キュビラ。好きに動いていいぞ」
俺の言葉を聞いて、2人が攻撃態勢に入る。
『んふ。どれくらい無効化するのか見てあげるわ。デモニックランス!』
アズからは禍々しい漆黒の槍が放たれる。ガーディアンの鎧に勢いよく突き刺さると、相手の全身を飲み込まんと闇の力が膨張した。しかし、ガーディアンの動きが少し鈍った程度の効果しかなく、闇は掻き消えガーディアンはすぐにまた動き出した。
生物には効果がありそうだが、痛覚もない無機質な人形には効果が薄そうだな。槍が突き刺さったのは高評価だが。
『むぅー!』
「じゃ、次はキュビラだな」
『はい。かの者に妖狐の呪いを……カースドフレイム!』
前方に突き出されたキュビラの両手からは、漆黒の炎に包まれた頭蓋骨が放たれた。頭蓋骨はケタケタと嗤いながらガーディアンに憑りつき、全身を焼き尽くそうとするが……やっぱり効果は薄そうだ。当たった瞬間は動きが鈍るから、意味はあるんだろうけど効果的ではなさそうだな。
『うぅ……』
「はは。回数こなせば倒せるんじゃないか? 日が暮れるだろうけど」
『……!!』
「ほいっと」
ダメージを受けたからか、ガーディアンからの攻撃が若干激しくなるが、こっちはまだまだ余裕がある。キュビラはダメージが通らなかった事に落ち込んでいるようだったが、アズは思案を続けていた。
『あたしの槍での刺さり具合と、敵のステータスと耐性スキルから鑑みて、無効化率は……』
なんだ、もう加護の詳細が突き止められそうなのか。流石アズ。
「キュビラはどんどん攻撃しちゃって。ただ、呪い系は効果が無いっぽいから純粋に火力高そうな奴で」
『はいっ! 分身の術!』
ドロンと煙とともにキュビラが5人に増え、全員が一気に息を吸い込んだ。
あの分身、すべてが実体がありそうだな。……今度あれでモフらせてもらおう。
『狐閃!』
龍が吐くブレスのように、エネルギーの塊がキュビラ達の口から放たれた。閃光が迸り、神殿内が輝きに支配される。その衝撃と威力は先ほどまでの物とは比べ物にならない力を秘めているようで、爆心地である正面からは爆風が通り抜けた。
『……』
視界が元に戻ると、そこには鎧が焼けこげ、四肢が吹き飛び、露出したコアが弱弱しく明滅するガーディアンがいた。今にも死にそうではあるが、まだギリギリ生きてはいるようだ。
そしてキュビラは、いつの間にか分身は解け、1人になっていた。制限時間があるのかな。……にしても今のも一応、分類としては魔法の扱いのはずだが、減衰されてこの威力か。
……純粋に凄いな。
『マスター様、とどめを』
「ああ」
ほぼ死体となったソレのコアに剣を突き刺した。
【レベルアップ】
【レベルが16から416に上昇しました】
変換してっと。
うーん、しかしまあ、今まではただ従順で可愛い子ってイメージしかなくて可愛がっていたキュビラだけど、ダンジョンボスをやるだけあって、ちゃんと強かったんだな。ちょっと見直したぞ。
とりあえず撫でておくか。
「よーしよし」
『♡』
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