ガチャ887回目:観戦モード
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『……!』
出現したゴーレムは、早速臨戦態勢に入る。槍で先手攻撃して来たし、問答無用タイプだよな。
『ゴー?』
「おう、いっちょかましてやれ」
『ゴゴ!』
この先を見据えてどうしたものか考える暇が欲しかったのだが、エンキが動いてくれるようだ。槍の効果をほぼ無効化する状態になったが、拳のエンキが相手なら大して意味はないだろう。純粋な力と力の殴り合いだ。
『ゴゴ!』
『……!』
相手は喋らないタイプか。コアがⅦなら、喋ろうと思えば喋れるはずなんだがな。製作者の意向の問題か?
まあそれはさておきだ。今のうちにあのオベリスクを調べておくか。
名前:株分けされた槍のオベリスク
品格:≪遺産≫レガシー
種別:ダンジョン構造物
説明:槍の刻印が刻まれたオベリスクの1つ。このオベリスクの加護を持つ者は、貫通に対する絶対的な防御能力を持つが、本来のオベリスクから株分けされた存在であるため、その効力は落ちる。
ほう。流石に本家ほどの抵抗力は無いわけか。となれば、4つ揃ったところで……いや、本体の耐性次第じゃ、やっぱり厳しくなるか。現にエンキが戦っているこいつも、各種耐性はMAXだし、物理と魔法もⅢの15%カットだ。となればこれだけで65%カットな上、そこから半減とかになれば……。うん、くっそ頑丈な動くサンドバッグの完成だな。
「エンキ、問題はないか?」
『ゴゴー!』
うん、楽しそうだから問題はないな。
『ププルプル!』
「あー、イリスもやりたいか?」
イリスはエンキと張り合う所があるからな。食べられるモンスターがいなくてグロッキーだったが、エンキの戦いを見て火がついちゃったか。
『プルー』
「じゃあ……剣の刻印版を湧かせるか」
『プル!』
そうして戦い続けるエンキを尻目に、イリス用のゴーレムを湧かせる。当然そっちにもオベリスクが出現し、『解析の魔眼』で見てみれば、オベリスク1つにつき2体のガーディアンに加護の線が伸びているのが見えた。
やっぱ、2つのオベリスクが両方影響しあってるのか。そういや、本来のオベリスクでどれくらい引き離したら効果が薄まるかとか、実験すべきだったな。無念。
『……!』
『プルプル!』
剣を持ったゴーレムではあったが、流石の防御能力と言うべきか、イリスにとって相手の攻撃は痛くも痒くもないようだった。
まあステータスで言えば3倍くらい差があるからな。完全無効化するには20倍くらいの差が必要になるっぽいが、よほど油断しなければ痛打をもらう事はないのだろう。
今までは戦闘を行うのは俺1人で、他はせいぜいサポートがメインだった。けど、イリスは『極大魔煌石』で万越えのステータスになったし、エンキ達もこのガーディアン戦が終わればイリスに並び立つ強さを手に入れるだろう。そうなれば俺の扱えるステータスと同程度の強さを持った仲間が一気に5人増える事になるわけだし、一緒に並んで戦う事も難しくはない。
となれば、今まで放置していたけど彼らのスキルもポイントを使って、俺みたく限界まで強化しちゃうのも悪くはないかもしれない。『スキル強制』のMAX化に必要なポイントは、まだまだ貯まりそうもないしな。ちょろっと使ったところで、問題はないというか、エンキ達が強くなれば彼らが稼いでくれるだろう。……まあ、俺と違って長期間戦いに拘束され続ける事は嫌うから、ほどほどにしなくちゃならんが。
『ゴー。ゴゴ』
『プル? プルル!』
む。どうやら、どちらが先に倒せるか競争しないかってエンキが言い始めてる。俺的な直感で言えば、多分イリスが勝つだろうけど、させるつもりはない。
「競争はなしな。こいつのレベルは良い感じに高い。ちゃんと扱えば、1体で進化セットを1つ作る事だってできそうだからな。同時に倒されたりしたらそれがパァになる。それは勿体無いだろ」
『ゴー。ゴゴゴ』
『プル』
納得してくれたようだ。良かった良かった。
『ポッポポ』
『♪♪』
『キュイキュイ』
「ん? 分かった。けど2人の戦いが終わってからな」
今度はエンリル、セレン、アグニの3人で拳のガーディアンに挑みたいそうだ。ただ今の状態で拳のオベリスクを起動させてしまうと、エンキとイリスの攻撃の大半が通らなくなるからな。
『ポポー』
『ゴゴ!』
エンリル達の声援を受け、エンキがガーディアンを倒すため真っ先に動き出した。
『ゴゴゴ!』
「……!」
『ゴゴゴー!』
「……!!」
槍での刺突を全て拳で弾きながら、相手のボディに渾身の一撃を連続で叩き込む。相手は痛みを感じないガーディアンだが、ダメージが蓄積されていくほどにその動きは段々と鈍くなっていく。
そして――。
『ゴゴ!』
『ドガッッ!!』
エンキの拳が相手の鎧ごとコアを貫く。神殿の守護者は、その全身から煙を発しながら消えていった。
【レベルアップ】
【レベルが12から416に上昇しました】
よしっ。
早速スキルを2つ生成してっと。
「イリス、やっちゃって良いぞー」
『プル!』
見れば、イリスの相手をしていたガーディアンは、瀕死の状態にまで追い詰められていた。その全身を覆う鎧は見るも無惨にひび割れ、コアも露出しているし、メイン武器である剣も圧倒的威力の攻撃と腐食攻撃により、根本からポッキリと折れてしまっていた。
やっぱ、イリスはステータスが高いだけじゃなく、バリエーションが豊富な分、こういう自我のない相手にはめっぽう強いよな。
『プル!』
【レベルアップ】
【レベルが16から416に上昇しました】
よーし。んじゃこれもスキルに変換してっと。
「エンリル、せっかくだし湧かしてくるか?」
『ポ!』
そうしてトリガーモンスターの召喚から討伐まで、しっかり足並み揃えて戦った3人。主に魔法を主体で戦った為か特に危ない場面が発生する事も無く、そつなく撃破するのだった。
やっぱ、うちの子達は皆強いなー。
【レベルアップ】
【レベルが16から416に上昇しました】
はい変換っと。
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