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ガチャ886回目:神殿の防御装置

★次回攻略先ダンジョンのアンケートを開始しました!★

★海外4か国の内どこになるのかはあなた次第!★

★奮ってご参加ください!★

https://x.com/hiyuu_niyna/status/1925190193373647095

「おおー」


 下から見上げると、上から眺めていたのとはまた違った威容が感じられるな。


『いずこかの神を信仰していた際の神殿、でしょうか』

『かもね。それがアイツの支配域にあるって事は、大昔に奪って接収したのかしら』

『そして時と共に忘れ去られ、砂に埋もれてしまった……。そう考えるとしっくりきますね』


 2人が淡々とこの神殿の経歴を推察する。今の話も中々興味深かったが、ノイズは発生しないんだな。時折2人が今の世界と前の世界を比べて何かと話す時があるんだが、2人っきりの時ならまだしも、基本的にこの2人は俺のそばにいるもんだから、ノイズまみれになるんだよな。それでも話している2人にはちゃんと言葉として通じ合っているんだから不思議でもある。

 ちなみにこのノイズ発生中の会話を、アイラが聞き取ろうと口の動きを読もうとしたことがあったが、その瞬間だけ意識が飛んだらしい。管理レベルの無い者への徹底した情報伝達の禁じ方。設定した奴は潔癖なくらい真面目な奴なんだろう。


「とりあえず、入ってみようか」


 考察も良いが、俺としては何が待っているかが気になって仕方がない。


『ふふ、そうでしたね』

『前人未踏の隠し要素だものね。マスターが我慢できないのも分かるわ』

「そういうことだ」


 そうしてやってきた神殿の正面にある大扉。アズの城にあった城門と遜色ない巨大さではあったが、ちょっと強めに押してみればすんなりと開いた。……まあ、俺の場合ちょっと強めに押すという動作ですら、それなりのステータスが反映されちゃうんだが。


「モンスターは……いないな」


 聖堂の中はほとんどが真っ暗闇だった。だがまあ、これは仕方がないだろう。本来であればステンドグラスから陽の光を集めて内部を照らし、足りない場所は蝋燭に火を灯す事で明かりを確保する構造みたいだが、その大部分が土で覆われているのだもんな。ダンジョンとはいえ、蝋燭も今はついてないみたいだし。

 正面扉の上部分は土が除去されているおかげで、入口近辺は明るかったが奥には暗闇が広がっている。けど、問題はなかった。俺だけでなく、アズにもキュビラにも『暗視』のスキルがあるからな。そしてスキルは持っていないものの、エンキ達も目玉がついている訳じゃなく、概念的な視界を持ってるため、多少の光さえあれば暗闇でも問題はなさそうだ。


『完全に土を撤去できれば、良い観光地になりそうね』

「サソリが邪魔だけどな」

『そこはマスター様の御力で解決ですね♡』

「まあ、第三層を第一層に持ってくるとか、階層間の直線ルートをモンスターの通り道にはしないとか、やり方はいくらでもあるが……」


 それはまあ置いとくとして、本題に入ろうか。


「『解析の魔眼』」


 オベリスクの欠片を4つ取り出し、魔力の流れを視る。すると、この神殿の四隅に向かって、それぞれの欠片から魔力の線が伸びていることが分かった。


「ビンゴ」


 やっぱここにあったか。

 とりあえず、一番近いのは……『オベリスクの欠片(槍)』だな。暗闇の中を進むのは良いが、ひとまず明かりは確保しておくべきだろう。


「アグニ、頼む」

『キュイ~』


 聖堂のあちこちに明かりが灯り、聖堂全体を満遍なく輝かせる。異国の聖堂も情緒があっていいものだな。結婚式をここで挙げるのも悪くないかなとふと頭をよぎったが、すぐに取りやめた。流石に何の神かもわからない異界の神殿で挙式するのは、あんまりだろう。

 思考を振り払い、真っ直ぐ目的の場所まで突き進む。そうして魔力の線が辿った先を確認すると、柱の部分に欠片を嵌め込むための小さな穴が開いていることが分かった。


「ここに入れれば良い訳だな」


『カチッ』


 静寂に包まれた空間に、その音だけがやけに大きく響いた。その音に気を取られていると、設置したオベリスクから煙が発生している事に気付くのが遅れてしまった。


「……うおッ!?」


 危険な気配を感じ即座にバックステップする事で事なきを得た。俺の立っていた場所に、槍が突き立てられていたのだ。

 槍の主を探して見上げれば、そこには鎧姿の人型モンスターが立っていた。


*****

名前:カテドラルガーディアン

レベル:360

腕力:4000

器用:2000

頑丈:4500

俊敏:1000

魔力:8000

知力:400

運:なし


(ブースト)スキル】剛力Ⅵ、怪力Ⅵ、阿修羅Ⅴ、怪力乱神Ⅳ、鉄壁Ⅵ、城壁Ⅵ、金剛体Ⅴ、難攻不落Ⅳ、力溜めⅢ

(パッシブ)スキル】硬化Ⅴ、全属性耐性Lv5、物理耐性Ⅲ、魔法耐性Ⅲ、斬撃耐性LvMAX、貫通耐性LvMAX、打撃耐性LvMAX、体術LvMAX、神槍術LvMAX、姿勢制御LvMAX

PB(パッシブブースト)スキル】破壊の叡智Ⅳ

(アーツ)スキル】衝撃Ⅲ、鎧通しⅢ、急所突きⅢ、衝撃拡散Ⅱ、ウェポンブレイクⅢ、アーマーブレイクⅢ、震天動地Ⅴ

(マジック)スキル】砂鉄操作LvMAX、土の鎧Ⅲ、魔力超回復Lv5

★【(エクス)スキル】ゴーレムコア(土)、オベリスクの加護Ⅲ


装備:神殿騎士の槍、神殿騎士の全身錬鋼鎧、スキル増量ストレージ

ドロップ:ゴーレムコアⅦ、神殿騎士の欠片

魔煌石:大

*****


 相手の身長は2メートルと50センチほど。そして奴の背後には、槍のオベリスクと思しきものが出現している。随分と手強そうなのが出たが……このオベリスク、わざわざ設置した場所に生えてきたって事は、これ、戦闘終了後も残るんじゃないか?

 となると、俺の予想通りに事が運べば、残りの3体はとんでもなく手強くなるような……。ううん、果たして無事に攻略できるのか、不安になってきたぞ。

読者の皆様へ


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