ガチャ885回目:眠っていたもの
★次回攻略先ダンジョンのアンケートを開始しました!★
★海外4か国の内どこになるのかはあなた次第!★
★奮ってご参加ください!★
https://x.com/hiyuu_niyna/status/1925190193373647095
さて、そんじゃ欠片のチェックをしますかね。
名前:オベリスクの欠片(剣)
品格:≪遺産≫レガシー
種別:アイテム
説明:剣の刻印が刻まれたオベリスクの欠片。加護の力がわずかに残っている。
名前:オベリスクの欠片(槍)
品格:≪遺産≫レガシー
種別:アイテム
説明:槍の刻印が刻まれたオベリスクの欠片。加護の力がわずかに残っている。
名前:オベリスクの欠片(杖)
品格:≪遺産≫レガシー
種別:アイテム
説明:杖の刻印が刻まれたオベリスクの欠片。加護の力がわずかに残っている。
名前:オベリスクの欠片(拳)
品格:≪遺産≫レガシー
種別:アイテム
説明:拳の刻印が刻まれたオベリスクの欠片。加護の力がわずかに残っている。
ふむ。ステータスに記載されていた時は()はなかったのに、ドロップした事で詳細が視れるようになったのか、はたまた該当するオベリスクの力を受けた状態で撃破したから、その力が宿ったのか……。多分後者かな?
『マスター。それでこれ、どうするのー?』
「んー……。確証も確信もはないけど、こいつらトリガーアイテムっぽさを感じるんだよな。だから使う場所を探してみようと思う」
『マスター様、『解析の魔眼』で視えたのですか?』
「いや、視えてないんだ。けど、トリガーアイテム以外の使い道も思い浮かばない。だから、どこかで使えるんじゃないかって予感がぬぐえない」
『マスターがそう思うなら、そうなんじゃない? けど、この階層で使えそうな場所は見当たらなかったわよ』
『そうですね。全域を見渡しても四方のオベリスク以外、本当に何もない砂漠でしたし……』
「いや、まだ探してない場所があるだろ。このマップの中央とかさ」
『ゴー』
『ポポ』
第一層でも第二層でも、中央に隠されてたんだ。しかも、そのどれもが実質ノーヒントだったのだ。最初の第一層ですら、『解析の魔眼』無しでは見つけるのは困難を極めたろう。ならきっと、何かあると思うんだよな。
「それに、砂漠にオベリスクだけってのも違和感があるんだよな。もっと重要な何かが隠されててもおかしくはない」
『そうなの?』
『~♪♪』
『キュイキュイ』
『先輩方は、マスター様のお考えを理解できるのですね』
『プルプル』
まあ、エンキ達は皆日本のカルチャーというか娯楽にどっぷり浸かりきってるからな。こんなあからさまな展開になると、色々と想像が働くだろう。
「アズもキュビラも、エンキ達の鑑賞会に参加してれば分かるようになるさ」
『ゴゴ~』
『ポッポポ』
「んじゃ、行くとするか。アズ、キュビラ。サソリの掃除は引き続き頼むぞ」
『は~い♪』
『お任せください』
◇◇◇◇◇◇◇◇
そうしてマップの中央部分と思しき場所に到着した訳だが……。
「完全に砂しかないな」
『何もありませんね』
『無いわね』
「ふむ……。『全感知』」
『全感知』に組み込まれた『反響定位』を足元に向けて照射する。しばらくすると、砂の中に音や振動を通さない不自然に硬い何かが存在していることがギリギリ感知できた。岩や岩盤にしては、あまりにも形が平面的すぎるが……随分と深いな。無印の『反響定位』や『全感知』じゃ届かないんじゃないか?
まあ良い、それらしい何かが有る事は分かったのだから、あとは掘り返すだけだ。
「エンキ、エンリル。ここでも頼むな」
『ゴ!』
『ポ!』
少し離れたところで見守る事10分ほど。この2人をもってしても、それなりの時間を要した発掘作業は、目的の存在の一部が出土した事により、ようやく日の目を見る事となった。
『何あれ?』
『建造物……?』
おいおい、50メートルくらい掘って、ようやく頭が出て来たぞ。
「2人とも、頑張れ!」
『ゴゴ!』
『ポポー!』
更に掘り進めることで、その全貌が見えてきた。オベリスクはいわばモニュメントだ。なら、それに付随する何かがあるはずだと思ったんだよな。だがしかし……想像以上にデカイのが出てきたな。
「様式的に、神殿……か?」
エンキ達はもう、かれこれ100メートルくらいは下に掘り進んでいるはずだ。でも露出できたのは天井の一部と、正面の入り口部分だけ。まだまだ側面や天井部分は土や石の中にあり、その全貌はまだ拝めていないが……なんてデカさだ。
ただ幸いにも、最初から正面を引き当てることはできた。門とその周辺は、2人の頑張りにより土砂が完全に撤去されているし、入るくらいならこれくらいでも十分だろう。流石に、周辺の砂を全撤去しようとするなら、この2人でもあと半日は掛かりそうだ。
「エンキ、エンリル。もう掘らなくて良いぞー!」
『ゴゴー?』
『ポー?』
はは、発掘作業が楽しくなっちゃったか。気持ちは分からんでもないけど、今回の目的は発掘作業じゃない。このオベリスクの使い道と、新たに出現したこの神殿の攻略がメインだ。
「このダンジョンをクリアした後でも砂の状態がリセットされてなければ、続きをやればいいさ。ここまで巨大な建造物だ。考古学的にも異世界学的にも価値がある代物だろうし、そん時は協会も全面的に応援してくれると思うぞ」
『ゴー。ゴゴ!』
『ポポッポポ!』
てか、掘り返してる最中に何事かと様子を見に来た冒険者達も、神殿の全貌が見え始めた辺りから大興奮してたからな。もう少しすれば、掲示板も大賑わいするはずだろう。
「そんじゃ、降りるか」
『マスター、今回も階段を作ってもらう?』
「いや、他の冒険者が降りて来ても困るし、俺が抱えて降りるよ。皆、おいで」
『『『『『!』』』』』
俺の言葉を理解し、アズとキュビラが両腕に、イリスが頭、アグニが首元、セレンが背中へと一斉ににくっついた。あとは『空間魔法』でささっと飛び降りていけばいい。ついでに『重力抵抗』と『浮遊術』も駆使すれば、ふわりふわりと安全に降りる事ができるだろう。
うん、単純に重力に従って落ちるよりも、この2つを使って重力に抵抗する動きも取り入れる事で、空中戦の動きにも幅が増えるな。100メートルを超える距離は数字にすれば長く見えるが、落ちるのであれば本当にすぐだ。この時間も、重力の調整のために役立てるとするか。
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