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ガチャ884回目:最初の進化セット

★次回攻略先ダンジョンのアンケート集計完了しました!★

★結果は97票中3票差で国外が勝ちました!★

★また明日からアンケート取ります★

https://x.com/hiyuu_niyna/status/1922482164387455485

 さて、スキルオーブ化は……。今は良いか。まずはこのオベリスクから調べてみるとしよう。結局これがどんなもので、あのゴーレムにどんな効果をもたらしていたのか謎だからな。


 名前:剣のオベリスク

 品格:≪遺産≫レガシー

 種別:ダンジョン構造物

 説明:剣の刻印が刻まれたオベリスクの1つ。このオベリスクの加護を持つ者は、斬撃に対する絶対的な防御能力を持つ。


「ほう……? ってことは、あのゴーレムは普通に弱かったけど、拳じゃなく剣で戦えばめっちゃ苦戦してたかもしれないのか」


 逆に、剣で修行するにはもってこいの敵でもあるよな。動きは鈍いけど程よく攻撃をしてくれるし、邪魔もしてくる。頑張れば耐えられなくもない攻撃をしてくれる点も中々にグッドだ。

 けど、問題は他の3か所にあるオベリスクだよな。その3つもここにあるような特殊なオベリスクだったとして、そこに出現するゴーレムはここのと同一個体のはず。だから『バトルアリーナ』でさっきのゴーレムを呼び出しても、近くにオベリスクが無ければただの無意味なスキルを持つちょっと硬いだけのゴーレムに成り下がるわけだ。

 うーん、修行のためにもどうにかしてこのオベリスクを持ち帰れないかなぁ。でも、ダンジョンオブジェクトだしなぁ……。ここをクリアした時に、特典として持って帰れたら良いんだけど。


「とりあえず満足したし、このまま他のオベリスクも見に行こうか」

『はーい♪』

『はいっ♡』



◇◇◇◇◇◇◇◇



 そうして残りの3ヶ所でも同様にレアⅡまではレベルを維持し、スキル生成後にレアⅡを撃破する事で無事に2人分の進化セットを獲得する事に成功した。

 ちなみにオベリスクだが、やはり刻印は『剣』だけでなく、2ヶ所目では『槍』、3カ所目では『杖』、4ヶ所目では『拳』の刻印が施されており、それぞれ貫通ダメージ、魔法ダメージ、打撃ダメージをほぼほぼカットする機能が備わっていた。そのため『拳』の刻印の加護を持ったゴーレムを相手に拳で戦った時は、たとえ雑魚だろうと苦戦を強いられた。特に俺とエンキの攻撃がほとんど通用しなくなったからだ。他の攻撃手段に切り替えるなり、他のメンバーに任せれば良いだけの話なんだが、俺もエンキも負けず嫌いな所があるからな……。

 結局、相手に通るダメージが微々たる者同士の戦いが続いた事で、ある程度加護の仕組みを理解することができたわけだが。


「ふー……」

『マスター、お疲れ様。拳の刻印が最後で良かったわね~』

「ああ……全くだ」


 意地を張ったせいで滅茶苦茶疲れてしまった。けど、良い修練にはなったかな。


『エンキ先輩もお疲れ様です』

『ゴゴー』


 結局、雑魚だけでなくレアやレアⅡでもエンキと一緒に最後まで戦ってしまった。まあ、おかげで助かったし、久々の共闘は楽しかったけどな。


『それでマスター、どうだったの。『オベリスクの加護』の効果は』

「んー……そうだな。まず通常ゴーレムは無印だが、こいつでさえ効果は半減はあると見て良いな。3カ所目で、エンリルとセレンの魔法攻撃の通りが悪かったのも、これが原因だろう」

『ポポ~』

『~♪』


 3カ所目の雑魚掃討の時は、ちょっとてこずってるな~程度の認識だったけど、自分で戦ってみて軽減率の高さには驚かされた。半分もカットされるなら、ギリギリ撃破できるラインの2倍の威力を出さなければ倒せないのだ。慣れていないと、雑魚相手でも撃破するのに複数回の攻撃をしなければならないというのは、中々に大変だ。


「そしてレアが持ってるⅡは、体感7割カットってところか。そしてレアⅡが持っていたⅣは、9割カットな感じがした。エンキはどうだ?」

『ゴー。ゴゴゴ』

「やっぱりか。だよなぁ」


 どんな攻撃も威力が1割になると、本当に得られる結果は微々たるダメージなんだよな。まあ今までも各種耐性持ちが居たからこういう敵の存在には慣れてはいたけど……。


『確かにその効果は脅威だけど、マスターみたいにこだわったとしても、攻撃が通じなくなるわけじゃないから、そこまで問題はないんじゃない?』

「アズ、問題はそこじゃないんだ。あの加護は『(エクス)スキル』だ。そして通常の耐性とは別枠で作用している可能性が高い。だから、『物理耐性』や『魔法耐性』なんかと共存も可能かもしれない」

『それは……』

『脅威ですね』

「そして、第三層の何気ない空間の端っこに、これみよがしにオベリスクが設置されてるんだ。こんなイカレ性能のダンジョン構造物が、ここだけに置かれているとは考えにくい。上位のレアやダンジョンボスが使ってきてもおかしくはないわけだ」


 もしも9割カットの状態で更に各種耐性もMAXに近いと、そこからさらに9割カットしてくるわけだ。そうなってくると、もう本当に確殺のグングニルですら掠り傷レベルになりかねない。そこに自動回復系のスキルまで積まれたら……うん、負けはしないが勝てもしないな。


『マスター、そんな相手が出たら……どうするの?』

「まだ思いついてはいないけど……まあ、なんとかなるだろうし、なんとかするさ」

『流石マスター♪』

『マスター様♡』


 さて、計4カ所のゴーレムを倒したわけだし、念のため強化体が出るか試しておくか。出れば上々、出なくてもまあスキルオーブの足しにはなるしな。

 そうしてその場で再びゴーレム狩りを再開し、今度は普通に剣で戦い難なく撃破したのだが……。


「強化体はなしか」

『普通にレアとレアⅡが出て来ちゃったわね』

『マスター様、どうされますか?』

「とりあえず、このオベリスクの欠片の使い道を考えようか。それと、進化セットの使い道だな」

『こちらは誰を優先的に使用するなど、決めておいでなのですか?』

「ああ、最初の1個はシルヴィにしようと思ってる」


 第三チームは、エスとシルヴィの2人1組のチームだ。エスが問題ない以上、シルヴィも動けるようにしておけば問題はないはず。そして、問題は『運』特化型にした人間が再誕した場合、その成長値やSPがどうなるかも知っておきたいからな。

 早速シルヴィにこのセットを使用するよう、スキルと共にメッセージを添えて送る。返事は、今日の終わりごろには届いているはずだろう。ああでも、あっちはアメリカだから昼夜逆転してるか。

 どうなるかなぁ。

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