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ガチャ861回目:土の大精霊・顕現

 戦闘開始……と行く前に、レベルの整理をしとかないとな。連日の精霊狩りで、レベルもそれなりには上がったが、流石に240に到達するほどではなかった。でもまあ、レベル24から219にまで上がったのは普通に快挙だったかもしれないが。


・春島・ウィンドエレメンタル【カスミチーム】【22000体】

 ⇒5786万P

・秋島・アースエレメンタル【Sランク5人チーム】【68000体】

 ⇒1億7884万P

・冬島・ウォーターエレメンタル【俺、アズ、キュビラの3人チーム】【78000体】

 ⇒2億514万P


 まあでも流石に、レベル80台の通常モンスターが相手でも、16万8000体も倒せばレベルは200を越えてくれるか。

 そして現時点でのポイント総数は4億4184万ポイント。

 そしてⅦからⅩへの必要予測ポイントは、合計7億3580万4000ポイント。必要ポイントが予測通りならもう半分は乗り越えているはずなんだが、腐っても『幻想(ファンタズマ)』スキルだからな。本当に4倍ずつ増加して行くのか不明なんだよな。ここらで1つ、スキル強化に割いて俺らの予測が合っているか確認してみるのも良いかもしれない。

 まあそれはお客さんが帰ってからするとして、今のまま大精霊と戦えば、レベルがいくつか無駄になる。でも『弱体化』は流石にもう供給過多というか、余り始めてるんだよなー。だから別のスキルを量産してレベルを消費したいところだ。

 ここ数日、連戦しつつ考えた末に、必要そうなスキルをピックアップしておいた。『遺産(レガシー)』スキルの『弱体化』で160レベル消費なら、もう1ランク上の『伝説(レジェンダリー)』なら、200レベル消費になって丁度良いかもしれない。

 というわけで、俺が生成するスキルは『状態異常耐性』だ!


「……お、できた」


 『状態異常耐性』はガチャ専用とかでもなく、それなりに高位のボスモンスターなら割と持っていたりするスキルだ。特殊なスキルでもないのなら、制限なく作成できると思っていたが……予想通り生成出来て安心した。


 名前:状態異常耐性

 品格:≪伝説≫レジェンダリー

 種別:パッシブスキル

 説明:一般的な状態異常に対して高い耐性が得られるスキル。


 ……うん、特におかしなところはなさそうだな。『弱体化』の時みたく余計な文言も入ってないし。強化できるか後で確かめておかないと。

 フリッツは魔力の動きでスキルが生成されたことを認識したみたいだが、何も言ってこないし、これは仕舞っておくか。


「んじゃ、大精霊を呼び出す。アズはそのまま太陽を維持してくれ」

『はーい♪』

「嫁達は全員この場に待機。ただいつもの5人とエンキ達は、いつでも動けるようにもう少し近くに居てくれ。それからイクサバは待機側、キュビラはアズのサポートだ。フリッツは好きにしてくれ」


 全員に指示を投げ、俺は3回目となる泉を目指す。『水渡り』で泉の中央へと到達した俺は、懐から『土の精霊石』を取り出した。その数、7個。

 1個で『風の大精霊』がレベル450に。

 3個で『水の大精霊』がレベル650になったのだ。

 なら、レベル1000を超えるくらいの強敵にするなら、単純計算で7個あれば事足りるのではないかと踏んだわけだ。今から挑む相手は完全に未知の相手ではない。フリッツから扱える技の全てを聞き出したうえで挑戦する相手なのだ。当然相手にも、今までの大精霊よりも強化されたスキルが付与される可能性が無いわけでもないが、仮に俺1人で倒せなくても、この場には頼りになる仲間達もいる。負ける気は微塵もしない。


「ほら、たーんとお食べ」


 狭い穴にはさすがに精霊石は1個しか入らないが、続けて発生する間欠泉に残りを一気に放り込み、その勢いに乗じて泉から距離を置く。大量の精霊石を飲み込んだためか、前回みたく間欠泉の外にまで魔力を求めるように動く事はなく、ただひたすらに内部の精霊石を取り込む事に集中しているようだった。


「ははっ、すごい! なんという膨大な魔力だ!」


 これにはフリッツも興奮を禁じ得ないらしく、今にも駆け出していきそうだが、その首根っこはエスが捕まえたままだ。流石の属性使いでも、俺より前に出たら死にかねんから、そのまま手綱は握っていてくれよ?

 しかし、俺も『解析の魔眼』で視てみたが、本当に膨大な魔力だな。精霊石1個で+100なんて簡単に考えてたが、もしかするとそれ以上に効果があるかもな。……ちょっとやり過ぎたか?

 若干の後悔が浮かんで来たところで、奴も取り込みが完了したらしい。間欠泉の勢いは徐々に弱まり、中から1体の怪物が姿を現した。見た目は完全に全裸のフリッツだが、股間にはなにも付いてなくてツルンツルンで一安心した。そういえば、『風の大精霊』の時もそうだった気がする。


『■◆■◆◆◆◆……』

「やっぱ何言ってるのかわか――」

『【我を起こすとは何のつもりだ】と言ってますっ!』

「え?」


 キュビラ、あいつの言葉が分かるのか? そういや、『(エクス)スキル』に『言語理解Ⅴ』ってのがあったっけ。それの能力か!


「キュビラ、可能な限り情報を引き出してくれ」

『お任せを! ■◆◆!』

『■◆◆◆■? ◆◆■◆』


 さーて、キュビラが会話している間に情報を覗き見しておくか


*****

名前:土の大精霊(アナザーボス・超強化)

レベル:1200

腕力:13000

器用:13000

頑丈:11000

俊敏:12000

魔力:∞

知力:13000

運:なし


(ユニーク)スキル】真鑑定LvMAX

(パッシブ)スキル】物理耐性Ⅸ、魔法耐性Ⅸ、斬撃耐性LvMAX、貫通耐性LvMAX、打撃耐性LvMAX

(スペシャル)スキル】結界破壊Ⅴ、存在圧Ⅴ

(エクストラ)スキル】土

★【(エクス)スキル】メテオ、クラッシュゲート、アースクエイク、メテオストライク、ティタノマキア、サンドストーム、デスニードル、砂牢、断絶の大地、大破壊、攪拌する大地、振動検知


装備:なし

ドロップ:大精霊の真核【土】、ランダムボックス

魔煌石:極大

*****


 おほほー!!

 『魔煌石』の極大がついにキター!!

 名前付きの魔石になるかとヒヤヒヤもしたが、極大になってくれるならなんだっていいさ。だが、まあ……ちょっと想定以上に相手の実力が高くなりすぎたな。

 1000くらいになるように投入したつもりだったんだが……。秘策があるとはいえ、果たして俺だけで倒せるだろうか。

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