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ガチャ826回目:第七層の封印

「キョウシロウさん、おはようございます」

「おお、若人か。おはよう。今日は少し遅めなのだな」

「まー色々ありまして」


 単にガチャ回してただけだけど。


「それで確認なんですけど、これから俺が挑もうとしている第七層が最下層で認識合ってます?」

「合っているとも」

「んーじゃ、ここの攻略も今日で終わりですかね」

「ふっ、見る前からもう攻略したビジョンが浮かんでおるのか」

「これまでと180度違う構成なら頭を悩ませるかもしれないですけど、結局1層しかないのであれば……。まあ、今日で攻略完了は確実でしょうね」


 この後に控えているであろう八尾を倒せば、鍵のかけらが全て揃って九尾と戦えるはずだ。実はもう1層ありました! ってオチなら話は変わるが、それは多分別階層ではなくボス部屋ってだけだろう。

 ああでも、鍵を使ったらボス部屋に行かず、直で『001ダンジョン』に行く可能性もあるのか? まあそこは、出たとこ勝負だな。


「って訳なんで、キョウシロウさんはどうします?」

「もしも今日で制覇した場合、若人達はそのまま戻ってくるのかね?」

「いえ、一応奥に用があるのですぐには……。けど、俺には攻略済みダンジョンをワープする能力がありますから、多分一気に戻っちゃうかと」


 マップ機能による転移は、対外的にそういうことにしてあるんだったよな。確か。


「そうか……。ならば、攻略のメッセージが流れ次第、我々は撤退するとしよう。楽しみにしておるぞ」

「ええ、楽しみにしていてください」


 そうしてキョウシロウさんとは別れ、そのまま第六を通り過ぎ、第七層へと突入する。すると、今までで一番強力な重圧が全身にのしかかって来た。


「くっ、やっぱ有るよなぁ、コレ」

「ん。慣れて来たと思ってたけど、やっぱりキツイ」

「主様、すぐ目の前に門がありますわ」

「社は無いみたいね?」

「門で囲われたこの区画、次層への階段も社もないからか、すっごく狭いですねー」

「塀の外も、特別高い建物は無い様子ですわ」

『ポー? ポポポ!』


 エンリルが高く飛び上がると、すぐに戻って来た。


『ポーポ、ポーポポ!」

「ここも第六層と同じ構成だったか」

『ポ』


 けど、モンスターに関しては影も形もなかったらしい。おかしいな、昨日の段階ではキョウシロウさんが強化された雑魚敵と戦ったって言ってたけど……。

 門の外に出ないと出現しないのか?


「何もいないんなら、ひとまず出てから考えるか」


 そうして北の門へと近付くと、門に刻まれた玄武の絵が輝いた。


『汝、試練に挑む者か』

「ああ、挑戦しに来た」

『良かろう。我が関門、見事越えてみせよ』


 扉を越え、いつものように看板をチェック……しようとしたところで、そこには今までとは異なる内容が記載されていた。


【玄武の試練】

・ここにある封印を解除せよ

・制限時間:なし

・解除した封印が多いほどボーナスが与えられる

・開始しますか? はい/いいえ


「封印……って、これのことか?」


 看板の後ろには、六つの灯籠が規則正しく配置されており、各灯籠を頂点として今度は五芒星ならぬ六芒星が地面に描かれていた。

 しかも、6つの内5つは、既に灯籠内に炎が灯されている状態だった。


「これ、既に解除されてないか?」

「ん。第六層と同じ感じなら、光の柱が無いだけで見た目は同じ」

「だよなぁ」


 一応光ってる奴から見てみるか。


 名称:輝きに満ちた木の灯篭

 品格:なし

 種類:ダンジョン構造物

 説明:『木』の字が彫られた緑の灯篭。封印を強固にするため二重の封印が施されていたが、防衛機構が破壊された事によりエネルギーが逆流している。別階層からエネルギーの供給を受け続けており、尽きることない力で溢れている。


 あー……、なるほどな。本来なら白虎の試練は、何かしらのモンスターを倒しまくれば良いだけだったし、キツネについてもある程度のレベルで封印さえ解けば復活する仕様だったみたいだが、俺が試練を完全クリアしてしまったことでをこっちの試練もまとめて封印解除されちゃったのか。

 つまるところ、本来用意されていた試練の内、6つ中5つはもうクリア済み扱いになってたわけか。

 そんで、最後の1個は……。


 名称:狐の灯篭

 品格:なし

 種類:ダンジョン構造物

 説明:『狐』の字が彫られた無色の灯篭。対応するアイテムを捧げる事で封印されし古の獣が復活を果たす。解けた封印が多いほど、封印されし獣が全盛期の力を取り戻す。


 小さな宝石状の何かを設置するための穴が設けられていた。多分コレは、第六層の七尾が落とした『妖狐の宝石眼』が必要になるんだろう。


 名称:妖狐の宝石眼

 品格:≪伝説≫レジェンダリー

 種類:アイテム

 説明:力のある妖狐からくり抜いた、妖気溢れる魔眼。力なきものがこれを手にすれば、欲に溺れ2度と正気に戻ることはないとされている。


 コレだな。『解析の魔眼』もそう言ってるし。

 宝石眼をカチッと嵌め込むと、他の灯籠と同様に光を放ち始めた。そして様子を見る為に全員で外側から見守っていると、地面の六芒星が輝きだし、煙が出て来た。


【全ての封印が完璧な状態で解除されました】

【特殊条件達成】

【以後一ヶ月間、該当ダンジョン第七層を覆っていた『悲哀』『怨嗟』『激情』『虚無』『飢餓』『堕落』の重圧が取り除かれます】


「お、楽になったな」


 皆で身体が身軽になったことを実感していると、その間も煙はモクモクと焚き上がり、少し離れた場所まで流れていった。そこで煙は巨大なものへと膨れ上がって行き、中から強大な気配が生まれ落ちた。


*****

名前:八王の呪いの化身

レベル:756(+336)

腕力:6480(+2880)

器用:6480(+2880)

頑丈:5940(+2640)

俊敏:5760(+2560)

魔力:15480(+6880)

知力:16200(+7200)

運:なし


(パッシブ)スキル】物理耐性Ⅵ、魔法耐性Ⅵ、斬撃耐性LvMAX、貫通耐性LvMAX、打撃耐性LvMAX

(マジック)スキル】念動力LvMAX、炎魔法LvMAX、妖狐魔法Lv8、魔力超回復LvMAX

(スペシャル)スキル】威圧Ⅲ、強圧Ⅲ

★【(エクス)スキル】呪狐の恨みⅤ、言語理解、記憶読みⅢ


装備:なし

ドロップ:魔狐の宝玉、管理者の鍵454(7)

魔煌石:特大

称号:大量殺戮者、死の都の王

*****


 五色の+50%と、七色の+30%で80%増強か。

 元がレベル420と思えばかなりの大成長だろう。だけど、どれだけ強くなっていようと関係ない。称号を見ればただの大悪党だ。一切の手加減も無く撃滅してやる。

 あっと、今の内に『弱体化』を1つ生成しておくか。

読者の皆様へ


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