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ガチャ795回目:青龍の試練

 強敵と戦いたいという俺の願いが通じたのか、左右の煙と殺生石、その全てが反応して膨張を開始。そしてそのまま、3体のレアモンスターが出現した。


*****

名前:呪殺女中

レベル:160

腕力:1400

器用:2000

頑丈:1500

俊敏:500

魔力:2000

知力:200

運:なし


(アーツ)スキル】毛髪成長LvMAX

(マジック)スキル】念動力LvMAX、呪符術Lv2、降霊術Lv3、魔力回復LvMAX

(スペシャル)スキル】威圧Ⅲ、強圧Ⅲ

★【(エクス)スキル】みんなの嘆きⅢ、ダメージ転換


装備:呪殺扇子

ドロップ:色彩の十二単

魔石:極大

*****


 まず左に出現したのは、能面のような顔をした、ふくよかな女性だった。まるで昔の絵巻から出てきたような見た目ではあるし、昔の感性からしてみればこれが美しいとされていたんだろうが、その表情のせいで台無しであった。

 その顔は、他者への怨みに執着しているかのようで、睨んでいるだけで相手を呪殺して来そうな勢いさえある。今度は呪いの藁人形でも混ざっているのか?


*****

名前:イクサバ

レベル:180

腕力:2200

器用:2200

頑丈:2100

俊敏:1800

魔力:1500

知力:500

運:なし


(ブースト)スキル】剛力Ⅳ、怪力Ⅳ、阿修羅Ⅲ、鉄壁Ⅳ、城壁Ⅳ、金剛体Ⅲ、力溜めⅡ

(パッシブ)スキル】身体超強化Lv5、斬撃耐性Lv6、貫通耐性Lv6、打撃耐性Lv6、体術LvMAX、剣術LvMAX、抜刀術LvMAX

(スペシャル)スキル】威圧Ⅲ、強圧Ⅲ

★【(エクス)スキル】火の秘伝Ⅲ


装備:神刀・迦具土(模造品)、緋威獅子不朽の大鎧、緋威獅子不朽の兜

ドロップ:獅子奮迅の書

魔石:極大

*****


 こっちは全身を真っ赤に染め上げた、煌びやかな大鎧を身に纏った大柄な男だった。頭には同じ色合いの兜と面頬が装着されており、どのような顔つきかまでは分からないが、その眼光には強者を求める戦士のような光が宿っていた。


*****

名前:赤き呪いの化身

レベル:288(+48)

腕力:2760(+460)

器用:2760(+460)

頑丈:2520(+420)

俊敏:2160(+360)

魔力:6000(+1000)

知力:4320(+720)

運:なし


(パッシブ)スキル】物理耐性Ⅴ、魔法耐性Ⅴ、斬撃耐性Lv8、貫通耐性Lv8、打撃耐性Lv8

(マジック)スキル】念動力LvMAX、炎魔法LvMAX、狐魔法Lv8、魔力超回復Lv5

(スペシャル)スキル】威圧Ⅲ、強圧Ⅲ

★【(エクス)スキル】呪狐の恨みⅢ


装備:なし

ドロップ:赤の殺生石(虚)、管理者の鍵454(3)

魔石:極大

*****


 こっちはまあ、いつもの狐だな。尻尾の数は4本。順当に強くなってるみたいだし、こいつを倒せばガチャが回せるかな。


「さて……」


 グラムを抜き放ち、1歩前に出る。そして仲間達は1歩後ろに下がってくれた。それを見てか、鎧武者である『イクサバ』が不敵に笑った。

 ってその面頬、顔の一部かよ。硬そうなお顔なことで。


『試練の最中に、我らを同時に……しかも正規の方法で出現させるとは。誠に天晴れであるな』


 しかも流暢に喋ってるし。


「そりゃどうも」

『では、誰から挑戦するのだ』

「ん?」


 まさかの順番制度!?

 見れば、呪殺してきそうな女も、怨みが集った狐も、大人しく待機している。不用意に近付けば祟られたり噛み付かれたりしそうではあるが。

 まあでも、このくらいの相手ならわざわざ別に戦うのもな……。


「誰からってのは、こっちは対戦相手を選べるのか?」

『左様。これも試練のうちよ』

「別にそういうのは不要だし面倒だ。3体同時に掛かってこい」

『ほう?』

『生意気ナ人間……殺ス殺ス殺ス殺ス』

『キイィ!』


 自分でも生意気な事を言ったなと自覚はしているが、『呪殺女中』と『赤き呪いの化身』は今のでブチギレしたらしい。今にも飛びかかって来そうな雰囲気だ。

 だが、『イクサバ』は静かに闘志を燃やすタイプのようで、見た目こそ変化は無いが徐々に発する圧力が高まって行くのを感じる。


『ならば、本気を出した方が良いかな?』

「ああ。本気で来てもらわなきゃ、困る」


 この程度の相手、こなせないでどうするんだって話だ。


『ならば、本気で往かせてもらおうか!』


『ゾァッ!』


 『イクサバ』の圧力が爆発的に強まったのを感じた。そしてこの圧力は、いつものような自己強化によるブーストとは、別物のように感じた。

 念のため再チェックしておくか。


*****

名前:狂乱武者・イクサバ

レベル:300

腕力:3500

器用:3500

頑丈:3400

俊敏:2200

魔力:2000

知力:500

運:なし


(ブースト)スキル】剛力Ⅵ、怪力Ⅵ、阿修羅Ⅴ、怪力乱神Ⅳ、鉄壁Ⅵ、城壁Ⅵ、金剛体Ⅴ、難攻不落Ⅳ、力溜めⅢ

(パッシブ)スキル】身体超強化LvMAX、斬撃耐性LvMAX、貫通耐性LvMAX、打撃耐性LvMAX、体術LvMAX、剣聖LvMAX、神速抜刀術LvMAX

PB(パッシブブースト)スキル】破壊の叡智Ⅳ、炎の聖印Ⅱ

(アーツ)スキル】予知、暗視Ⅲ、衝撃Ⅲ、鎧通しⅢ、急所突きⅢ、ウェポンブレイクⅢ、アーマーブレイクⅢ、チャージアタックⅤ、騎乗Ⅳ

(マジック)スキル】炎魔法LvMAX、魔力超回復LvMAX

(スペシャル)スキル】威圧Ⅲ、強圧Ⅲ、存在圧Ⅱ、狂乱の支配者

★【(エクス)スキル】火の秘伝Ⅴ


装備:神刀・迦具土(模造品)、緋威獅子不朽の大鎧、緋威獅子不朽の兜

ドロップ:獅子奮迅の書

魔煌石:大

*****


 おいおいおい、そんなのありか!?

 どこにでもいそうな『特大魔石』のモンスターから、一気に『マーマンキング』を超えるボスクラス戦士にランクアップしたぞ!?

 けど、他の2体は特に変化していなかった。となれば、この『イクサバ』がこの階層の真のボス枠だったという訳だ。

 背後から身構える気配を感じるが、手で制す。こんな、レベル160、240、300の全く異なるレアモンスター3種との同時戦闘なんて、滅多に無い機会だ。まあ1体は強化されて288になってるけども。

 当初の予定通り、独り占めさせてもらおう。


『今ならまだ、先ほどの発言は取り消せるぞ』

「……はっ、吐いた唾を飲めるかよ。そのまま1対3でやり合おうぜ!」

『その意気やよし!』

『殺殺殺殺殺!』

『キイイィ!』


 グラムを構え、『魔導の御手』を召喚し、そちらには蛇腹剣と弓を持たせる。

 女中は扇子を広げ、狐は身を屈め、武者は刀の柄と鞘を持ち抜刀術の構えだ。


『いざ尋常に』

「勝負だ!」

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― 新着の感想 ―
このイクサバも倒してしまうとダンジョン製の写身になってしまうのか テイムするのか?いや、男性キャラだからしないか(メタ読み)
こんにちは。 お~、久々の(理解可能な言語を)喋るボス!こうやって会話するの、なんか良いですよね。
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