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ガチャ790回目:流れ作業

 さてと、そんなこんなで手元には第一層と同じく20個のトリガーアイテムが揃っていた。こっちも第一層より数が増えてモンスターのレベル上昇倍率も上がると踏んでいたんだが、期待外れだったな。

 まあ、ここのボス相当を湧かせれば、ようやくガチャを回せる程度にはレベルが貯まるはずだろう。


「それじゃ、並べていくぞ」


 20個の勾玉を設置すると、同じように新たな祭壇が出現した。それを見計らい、俺はポケットに入れていた『殺生石の欠片』を祭壇に重ねて置く。するとそれらは一つの結晶体となり、今度は緑色に変わっていた。


 名称:緑の殺生石(呪)

 品格:≪伝説≫レジェンダリー

 種類:アーティファクト

 説明:九尾の怨念が籠められた邪悪な石。近寄るだけで気分が悪くなり、手に持つと激毒に侵される。

 ★無数の御使いの魂が宿り、呪われている。


 おっと、毒の効果が跳ね上がってるな。うっかり手のひらでコレを生成したらヤバそうだ。ある意味それも罠みたいなもんだが。

 ……まあ、俺なら耐えれるけど。なんて言ったって、『毒抗体Ⅹ』だしな。


*****

名前:緑の呪いの化身

レベル:198(+18)

腕力:2090(+190)

器用:2090(+190)

頑丈:1870(+170)

俊敏:1650(+150)

魔力:5500(+500)

知力:3300(+300)

運:なし


(パッシブ)スキル】物理耐性Ⅴ、魔法耐性Ⅴ、斬撃耐性Lv7、貫通耐性Lv7、打撃耐性Lv7

(マジック)スキル】念動力LvMAX、炎魔法LvMAX、狐魔法Lv7、魔力超回復Lv3

(スペシャル)スキル】威圧Ⅲ、強圧Ⅲ

★【(エクス)スキル】呪狐の恨みⅡ


装備:なし

ドロップ:緑の殺生石(虚)、管理者の鍵454(2)

魔石:極大

*****


 スキルもほぼ同じだし、ちょっと強くなったけど、本当にちょっとだな。尻尾の数は2から3本に増えてはいるが……最終的に9本になるのかね。


『キイィッ!』

「はいはい。『一刀両断』!!」


『斬ッ!』


 今回も前回同様に、初手一閃をした。前回と違うところは、最初から決めるつもりで思いっきり踏み込んでの攻撃だったが。そのおかげもあってか、今回もしっかりと芯を捉え、逃げられることなく両断できた。

 当たる直前、奴は回避しようと動いていたみたいだし、第一層のように小手先のつもりでの攻撃だったら外していたかもな。


【管理者の鍵454(2)を獲得しました】


【レベルアップ】

【レベルが176から210に上昇しました】


「はぁ。微妙に足りないか」

「ん、お疲れ様ショウタ。足りないって、レベル?」

「そう。前回のガチャは200消費で、今回の消費は220に上がってるんだ。だからまあ、良い感じにレアと噛み合わないと一向にガチャが回せないんだよな」

「1度に220の消費するとなれば、かなりの内容が期待できそうですね!」

「まあなぁ。回せればデカいんだろうけど、こればっかりは『運』じゃどうしようもないからな」


 すでに確定しているダンジョン内容を、『運』で書き換えるような真似はできないからな。


「主様、休憩なさいますか?」

「お望みとあらば、膝枕でも抱き枕でも尽くしますわ」


 あー、クリスの抱き枕はひんやりしてて気持ち良いんだよなぁ。夏場とかはきっと最高だろう。


「とっても心揺らぐお誘いだけど、この重圧が鬱陶しいから、先にこっちからなんとかしようかな。テレサ、また誘蛾灯役を頼めるか?」

「はいっ、お任せください!」

「それとシャル。道中で倒した鬼火の数は?」

「99で止めているわ。端数はマリーにお願いしたの」

「端数は27体ですねー」

「OK、調整ありがとう。んじゃ、まずは俺が狩りをする。100体目を倒したら、シャルも1体倒してくれ。俺がレア2体を相手している間、マリーはそのまま100体になるまで狩りを頼む。できれば撮影しながら」

「分かりましたっ!」


 そうして、俺達は複数のレアと相対せるよう立ち回りながら、鬼火を倒して行った。


*****

名前:恨みの鬼火【鬼】

レベル:60

腕力:550

器用:650

頑丈:800

俊敏:70

魔力:1000

知力:900

運:なし


(パッシブ)スキル】恐怖耐性Lv5

(マジック)スキル】炎魔法Lv4、火炎操作Lv4

★【(エクス)スキル】鬼火Lv6、根元の恐怖Ⅱ


装備:なし

ドロップ:鬼面の爆裂石

魔石:大

*****


『グゲゲゲ!』

『グゲゲゲゲ!』


 こっちも鬼のお面を被ってちょっと強化されたレアだな。このダンジョン、もしかしてこんなんばっかか?

 とりあえず1体は速攻切り捨ててと。


『斬ッ!』


 もう1体は脅かしてと。


「『威圧』『強圧』」

『!!?!?』


 鬼火はやっぱり逃げるように消えていき、あとには本来のドロップアイテムと、ついでに鬼面が残された。


「お?」


【ダンジョンモンスター・恨みの鬼火【鬼】に畏れを抱かせました】

【特殊条件達成】

【以後一ヶ月間、該当ダンジョン第二層の全モンスターのドロップ率が上昇します】


「まあ、やっぱそうなるよな」


 ところでこの鬼面は、特殊なドロップ枠か何かかな? それにしても、めちゃくちゃ笑顔だな、この鬼面。


 名称:破顔の鬼面

 品格:≪最高≫エピック

 種類:アクセサリー

 説明:特殊な方法でしかドロップしない特殊アクセサリー。このお面を身に付けることで、同種の面をした鬼火から受ける状態異常、及びデバフに対して強固な耐性が得られる。


「ほぉ?」


 有用装備というか、普通にこのダンジョンで使えと言わんばかりだな。まあ、今のところ鬼火からデバフらしいデバフを受けた覚えはないが。

 それに身に付ける方法も、別に顔に装着せずとも顔の側面や背面でも効果がありそうだ。


「主様、次が出ました!」

「おう」


*****

名前:嘆きの鬼火【鬼】

レベル:90

腕力:850

器用:1000

頑丈:1100

俊敏:90

魔力:1000

知力:1200

運:なし


(パッシブ)スキル】恐怖耐性Lv6

(マジック)スキル】炎魔法Lv5、火炎操作Lv5

★【(エクス)スキル】鬼火Lv7、根元の恐怖Ⅲ


装備:なし

ドロップ:鬼面の慟哭石

魔石:大

*****


『オオオァァァ……!』

「鬼も嘆くんだな」


 さーて、こいつをビビらせれば、どうなるかなっと。

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― 新着の感想 ―
狐ボスはタマモの眷属、鬼火がもう一体のボスの眷属か 圧を先に取り除くと呪いが強化されたりしそう
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