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ガチャ772回目:アイテム整理④

 アーツが終わったから、お次は『(マジック)スキル』だな。


 名称:歌魔法Lv2

 品格:≪遺産≫レガシー

 種類:マジックスキル

 説明:力が込められた歌を歌うことで、敵味方に様々な恩恵を与えるスキル。また、このスキルのレベルが高い場合、他の歌関連のスキルの効果を高める場合もある。


 ほーん……。


「これが進化すれば『聖歌』になりそうな気がするな。レベル制スキルだし、安いから試してみるか」


 『遺産(レガシー)』だから、Lv2からMAXまでにかかるポイントは……。1万560Pだな。

 あとは……。


「『スキル進化』を使用する」


【該当のスキルを進化成功】

【URスキル『歌魔法LvMAX』が進化。SURスキル『聖歌Lv1』へ進化しました】


「おお、予想通り」


 名称:聖歌Lv1

 品格:≪伝説≫レジェンダリー

 種類:マジックスキル

 説明:力が込められた歌を歌うことで、敵味方に様々な恩恵を与えるスキル。また、このスキルのレベルが高い場合、他の歌関連のスキルの効果を高める場合もある。聖なる力を宿しており、神聖系統の魔法を所持しているとスキル効果が増幅される。


 ほほーん。普通の『歌魔法』より効果が強いってことだが、裏を返せば神聖系統のスキルがなければ変化は無いってことになるのか?


「マリー。『聖歌』のスキルレベルはいくつだ?」

「あ、はい。レベル5です」

「じゃあそうだな。このスキルの最大値、10がMAXかは不明だし、とりあえずこれはMAXまで育てて、数値が判明したら改めてもう1つの『歌魔法Lv2』を育てるから、それでマリーのスキルをMAXにしようか。そしたら無駄がないよね」

「は、はいっ。ありがとうございます!」

「もう1つはセレンのスキルにしような」

『♪♪』


 ポイントはさっきのカスミ達の援助で有り余ってるから、まだ行けるだろう。

 結果、『聖歌』は他のスキルと同じように10がMAXなスタンダードタイプだったので、マリーとセレンに渡しておく。セレンは『神槍術LvMAX』のスキルと交換だな。ついでに、『弁天術』がLv4のままだったから、こっちは在庫の『弁天術Lv2』を3つ使ってMAXにしておくか。

 んじゃお次は、『ライトニングホース』が持ってたあのスキルだな。


 名称:雷纏

 品格:≪伝説≫レジェンダリー

 種類:マジックスキル

 説明:常に雷を纏い、受けたダメージの半分を吸収し攻撃対象に反射する。その際のダメージは雷属性になる。

 ★スキル保持者の限界を超過したダメージの場合、反射は起きない。


「これは……封印だな」


 防御系のスキルとしては破格だけど、常時型となれば私生活に影響を及ぼす。


「スキルは、取得したら一生付き合っていかないといけませんからね。それがデメリット付きとなれば尚の事……」

『ゴゴー?』

「エンキ達が取得しちゃったら、電化製品に今後一切触れられなくなっちゃうな」

『ゴ!?』

『ポポポポ!』


 自分達なら、スキルの取り外しができるけどと案を出してくれたが、ダンジョン中に拠点で休むときに毎回着脱するのは面倒だし、ふとした拍子に壊してしまったら目も当てられないからな。

 うっかりスキル保持中に拠点に近付いて、バチッとやっちゃった日には……。うん。危ないなら、最初からナシにした方が良い。


「んじゃ最後に『(スペシャル)スキル』だな」


 これは多いぞー。ラインナップは……。

 『黄金律』『水神の加護』『催眠の魔眼』『昏睡の魔眼』『病魔の邪眼』『メンタルブレイク』『絶唱Ⅱ』『連唱Ⅱ』か。

 最初は『黄金律』だな。


 名称:黄金律

 品格:≪高位伝説≫ハイ・レジェンダリー

 種類:スペシャルスキル

 説明:『金銭』『黄金』の名を冠する、古今東西ありとあらゆるアイテム・スキル・アーティファクトの獲得、及び遭遇機会が増すスキル。


「これは……『運』に関するスキルか!?」

『!!?』


 今まで、スキルにもアイテムにも『運』に影響を及ぼすものは存在しなかった。『レベルガチャ』だって、『運』によってその結果を左右されることは有れど、『運』に直接影響を与えるようなスキルやアイテムを排出することは無かったのだ。

 それがまさか、こんな形で出会う事になるとはな。


「何らかの宗教的意味合いのスキルかと思っていましたが、本当に『黄金』に出会う為のスキルだったとは」

「スキルって、そういうところありますよね~」

「ふふ、あまりにも直接的過ぎますね」

「ご主人様。この大発見はサクヤ様に報告されますか?」

「当然。今回のスキル確認が終わったらまとめて報告しておいて」

「畏まりました。それで、このスキルはいかがなさいますか?」

「うーん……」


 ちょっと二の足を踏んでしまうな。

 問題としては、やはり『遭遇機会が増す』という文言のせいだろう。俺はただでさえ『運』が高いから、ありとあらゆるアイテムやスキルとの遭遇率は極めて高いと言える。そんな中でこのスキルを獲得した場合、得られる物が『金銭』や『黄金』方面に()()()()()()()()が心配なのだ。

 俺の心配をそのまま吐露すると、皆も理解してくれたようでこのスキルをどうするかの相談を行った。その結果――。


「お兄ちゃんが大丈夫だと思ったら大丈夫。大丈夫じゃないと思ったら封印。それでいいんじゃない?」


 という結論に至った。

 まったくもってその通りだな。


「う~~~~~~~ん」


 悩みに悩んだ答えは……。


「……半封印というか、保留で。なんというか、『高位伝説(ハイ・レジェンダリー)』にしては説明文が薄いんだよな。なんか、まだ俺達が()()()()()()()()()()()()()能力やら項目がある気がするんだよな。だから、それが判明するまでは保留って形で」


 という訳で、残るスキルは7つか。直接視るのは初めての加護に、魔眼3種、精神系スキル1種に、歌系スキル2種と。

 ……歌が多いし、セレンのスキル枠的にカツカツなんだよな。だからもういっその事、クリスから『水』で扱える『魔技スキル』を全部聞いた上で、行けそうなら大精霊に挑むのも有りかもな?

 そしたらついでにスキルオーブの乱獲祭を開催すれば、大抵のスキルはMAXまで行けちゃうだろうし。妖怪は……まあ、今更数日遅れる程度問題ないかな?

読者の皆様へ


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― 新着の感想 ―
認識しないと表示されないのはなかなか面白い仕様
この黄金律のスキル、隠された部分に"ただし…"とか続きそうで怖いな?
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