ガチャ771回目:アイテム整理③
んじゃ、バシバシと他のスキルもチェックしていきますかね。
まずは大量にある『Aスキル』からだな。
名称:衝撃拡散Ⅲ
品格:≪固有≫ユニーク
種類:アーツスキル
説明:直接攻撃した相手に対して効果を発揮するスキル。相手の耐性を無視して内部にダメージが通りやすくなる。
★攻撃時、いくつかの状態異常を誘発させる事がある。
これも強力だし、最大レベルまで育てたいところだが……キープかな? いや、『金剛外装』の例もあるし、Ⅴで打ち止めかもしれない。Ⅴが最大値なら育て得だし、後でやってみるか。
次はこれだな。
名称:光合成Ⅲ
品格:≪最高≫エピック
種類:アーツスキル
説明:太陽、ダンジョン内の陽光、魔法による疑似太陽を全身に浴び続ける事で効果を発揮するスキル。全能力が5+(5×レベル値)%上昇し、体力が自動的に回復する。自動回復スキルと重複可能。人間は取得不可。
これは……。体力回復は想定していたが、能力アップもか。『ゴールデンタイラントワーム』はこの恩恵を受けていなかったのは、『浴び続ける』という条件を満たしていなかったからだろうか。多分、アイツは煙から出現したばかりだったから駄目だっただけで、一定時間浴びればとんでもない事になっていたかもしれないな。
対抗策があるとすれば、浴び続けなければ良いって話だから、アヤネが持ってる『天候操作』のスキルとかで曇り空にしてしまえばそれだけで封じれそうではあるな。
とりあえずこれはイリスにあげるとして、強化も必須だから保管か。お次は……多分これも似たような感じがするぞ?
名称:森林浴Ⅴ
品格:≪固有≫ユニーク
種類:アーツスキル
説明:森の中で呼吸する事で効果を発揮するスキル。森の中にいる間、術者の魔力が秒間5+(5×レベル値)分回復する。
「場所が限定されるけど、破格スキルだな」
「秒間30回復ですって? 『魔力超回復LvMAX』でも15秒ごとに120も回復してくれるのに、更に上を行くなんて……」
「森の中なら魔法が撃ち放題になるわね☆」
「でも森の中で魔法を使ってしまうと、肝心の森を破壊してしまうのでは?」
「効果がなくなっちゃいますね~」
『魔力を喰うのは魔法ばかりじゃないわ。マスターのぶっ飛んだスキルだって、大量に消費するものだってあるんじゃない?』
「そうですね。ご主人様が持つ『神器』なども、専用スキルは大量に魔力を持って行かれますし、緊急回復手段としてはありかもしれません」
「ふーむ……」
皆は乗り気だし、俺も破格のスキルだとは思うが……。かといって、急いで取得する必要も無さそうではあるんだよな。
「『妖怪ダンジョン』に森があるなんて話は聞いた事はないし、キープで良いかな。ただまあ、スキルレベルを上げれば回復速度は強化はされるだろうし、『固有』だからそこまで高くもない。優先的に最大値まで上げても良いかもな」
とりあえず強化機に設置してみたが、ⅤからⅥに上げるためのポイントは表示されたし、こいつはまだまだ先がありそうだ。
「んじゃ次は……」
名称:瞳術Ⅱ
品格:≪遺産≫レガシー
種類:アーツスキル
説明:魔眼能力の成功率、及び浸透率を上昇させるスキル。上昇率はスキルレベルに応じて変化する。上昇値は乗算。
ふむ。乗算ってことは、完全無効化とか種族特性とかで成功率0%の相手には0%のままってことか。ちょっとでも加算されて0じゃなくなった瞬間、俺の『運』が火を噴くんだがな……。まあ、このスキルは無印もあるから、一応このまま取得しておくか。
……ああでも、ⅢとかⅣくらいならタダみたいなもんだし、後で上げとくかな。
名称:声帯拡張Ⅲ
品格:≪固有≫ユニーク
種類:アーツスキル
説明:スキル保持者の声が届く範囲を拡張させ、より遠くまで響かせることが可能となるスキル。また、本来出せない音階も出力できるようになる。
これは……。『歌魔法』のサポートスキルみたいな扱いなのかな?
聞けば、マリーも持っているらしい。
名称:二枚舌
品格:≪遺産≫レガシー
種類:アーツスキル
説明:完全同時に異なる魔法を同時に使用する事ができる。舌が増える事はない。
ほぉー。
これは中々有用なスキルだな。『並列処理』でも似たようなことはできるけど、多分それとは別系統のスキルだな。基本的に操作系のスキルで各種属性の欠片みたいなものは操ることはできるが、魔法と呼ばれるものは魔法名を言わないと発現させることはできない。
それを完全同時にとなれば……魔法をメインで扱う物には垂涎のスキルになるかもしれないな。俺はそんなに使う機会が無いし……。
「マリー、いるか?」
「ええっ!? 私なんかで良いんですか?? クリスさんとか……」
「わたくしは『水』からの独自派生したスキルを使う事が多いですから、魔法系統スキルに縛られた魔法は、あまり使う事がありませんわ」
「そういうことだ。うちのチームの中じゃ、一番適してる。ちなみにアズは、基本的に見てるだけだからノーカンな」
『そーそー。魔法を使わせたらあたしが一番強いけど、参加は禁じられてるからね』
まあ、ガチでやばい時は手伝ってもらうかもだけど。
「で、では頂戴します……!」
「おう。ちなみに強化は……」
「……できないみたいですね」
「珍しいな。Ⅱも存在しないスキルなのか」
なら今すぐに渡して問題はないな。
んで、『Aスキル』の最後を締めくくるのはこれだよな。
名称:調理技師Lv3
品格:≪伝説≫レジェンダリー
種類:アーツスキル
説明:古今東西、異界の調理技法の知識が詰め込まれたスキル。このスキルを有していると、食材に対しての様々な情報を視る事が可能となる。
「……うーん、よくわからんスキルだな。つまりどういうことなんだ?」
『んふ。マスター、教えても良い?』
「ああ、そういやこれ、アズのところの料理長のスキルだったよな。頼むわ」
『えっとねー。このスキルを持ってると、何かしらの食材を見た時に、その食材に使えるレパートリーが見えたりするんだって。ただ、こっちの世界の食材にまで通用するかは分からないかな~』
「ってことは、ダンジョン内に出現する動植物の使い道が分かるって事か」
あいつら……特にダンジョン内を遊泳する魚なんかは、『鑑定』系統じゃ情報が見れないことが多々あるし、わりと有用スキルだな。まあ、それに手を出すってよっぽど飢えてる状態か、チャレンジする気満々のときにしか手は出せないが……。
とりあえず『伝説』だけど、レベル制だからスキル上げは簡単にできる。2つあるとはいえ、これは誰に渡すべきか……。
ちょっと悩ましいところだが、やっぱうちの家族の料理番といえば――。
「……やっぱ、アイラとマキかな?」
「承知いたしました」
「うん、お姉ちゃん達なら安心かな」
スキルの渡し先は満場一致で決まり、成長させるためのポイントについては、カスミ達の方で余っているスキルオーブが提供され、俺側の負担なしにLvMAXになったスキルが2人に渡されるのだった。
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