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ガチャ071回目:3人目を迎えた

(1/2)

本日、四半期1位を獲得したため、明日は3話投稿予定です。

「ショウタさん、随分と仲が良さそうでしたね?」

「ほーん? たった1日で気を許しちゃったんだー? へー?」

「ショウタさん? 説明を、お願いします」


 ちょっぴり不機嫌気味なアキとマキに挟まれて、俺は冷や汗を流していた。


「いや、その……」


 マキが俺の手を握った。

 ああ、わかってる。正直に話すよ。


「ごほん。……まず2人の許しが出たから、アイラの事は置いといて、アヤネの事だけを考えた。彼女は俺にとって必要かそうでないか。あとは大事にしたいか、守る価値があるかを」


 言ってしまえばアイラはアヤネのおまけで付いてくる感じだ。

 上級冒険者である彼女が、初心者のトップから中級者入り口くらいの腕前であるアヤネに付き従っているのには、それなりの事情があるのだろう。その理由は推し量ることは出来ないし、今重要なのはそこではない。

 結局アヤネがいればアイラはついてくるし、アヤネがいなくなればアイラも去る。だから、今は彼女の事情を考える必要はない。


「まずアヤネは、今後の戦いでも必要だと感じた。魔法もそうだけど、俺の秘密を守れて楽しくチームでやっていける子なんて、この先現れないんじゃないかって。そして、大事にしたいかどうかは、もっと簡単な話だった。午前中に戦った『ジェネラルゴブリン』が彼女を狙った時、考えるまでもなく身体が勝手に動いたんだ。たとえアイラが傍で守ってるとしても、守らなきゃいけないって無意識に。今改めて考えれば、彼女が危険に晒されることを、俺は容認出来なかったんだと思う」

「旦那様……」

「昼前は分からないと答えたが、改めて伝えたい。アヤネ、俺は君に好意的な感情を抱いている。3番目でも良ければ、俺と付き合ってくれ」

「は、はいですわ! この身すべてを、あなた様に捧げますわ!」


 アヤネに手招きすると、彼女が机の上によじ登って飛びついてきた。

 俺は彼女が満足するまで、その姿勢のまま撫で続けた。



◇◇◇◇◇◇◇◇



「アヤネちゃん、そろそろ離れてください」

「ええー、もうですの? もっと甘えたいですわ」

「私だって我慢してるんですっ」


 マキとアヤネ。双方共に可愛らしかったので微笑ましく見ていると、アキが意を決したかの様に告げた。


「アヤネ、今日はうちに泊まりなさい。『第一回婚約者会議』を開くから」

「婚約者会議! すごく興味を惹かれる言葉ですわね。勿論行きますわ!」

「わかったなら、自席に戻りなさい」

「むぅ。正面の席は、旦那様から遠いですわ……」

「それも婚約者会議の議題にするわ。今は大人しくしてなさい」

「はいですわ……」


 ……何を話すんだろう。

 いや、十中八九俺の事だろうけど、参加してみたいな。


「なあアキ」

「ショウタ君は来ないで。恥ずかしいから」

「えぇー」

「ごめんなさいショウタさん、明日まで我慢してください」

「うん……うん?」


 明日? 何かあったっけ。


「ショウタさんは今日はここのホテルに泊まってください。情報は端末に送りましたから」

「お。ありがと」

「では、名残惜しいですが今日の成果を聞かせてくださいますか?」

「ああ、そうだね。アイラ、アイテムをよろしく」

「はい」


 それまで気配を消して文字通り空気になっていたアイラが鞄を広げ、アイテムを取り出していく。

 どうやらアイラの鞄は、内部の整理整頓を自在に行えるらしく、アイテムが種類ごとに分けられ、順番に机に広げられていった。


「レアモンスターの内訳としては、『ホブゴブリン』7匹。『ジェネラルゴブリン』3匹。『ホブゴブリン』の強化体1匹だね」


 1:『極小魔石』755個

 2:『中魔石』7個

 3:『大魔石』4個

 4:『鉄のナイフ』754本

 5:『鋼鉄の大剣』7本

 6:『怪力』6個

 7:『怪力Ⅱ』1個


 『極小魔石』の1個はアヤネのソロ討伐時の物だから、1個余分に多い。

 強化体討伐後の第二層マップ埋めの時は、雑魚モンスターはすべて無視したので、ここには今日戦った殆どのモンスターの素材で溢れている。

 拾わなかったのはせいぜい、第一層の『ホブゴブリン』騒ぎの時の数匹分くらいか。


「すごい……。ショウタ君の狩りの速度が上がって、全回収するとこんなことになるのね」

「やっぱりアイラさんの収集能力は凄まじいですが、それ以上にショウタさんの能力が上がっていますね。惚れ惚れしちゃいます」

「流石旦那様ですわ!」

「一体この短時間でまたどれだけ……。あ、そうだ。ショウタ君。例の件はアヤネに伝えたの?」


 例の……ああ。『レベルガチャ』ね。


「いや、まだだけど」

「秘密のお話ですの?」

「うん。けど、その話はまだアヤネには早いかな。もうちょっと様子見させて」

「わかりましたわ! もっと信頼されるよう頑張りますの!」

「けど、代わりにステータスを見て良いよ。けどアイラは駄目だ。後ろを向いててくれる?」

「畏まりました」


 アイラは素直に後ろを向いてくれたが、アイラに心を許していない事に、アヤネはショックを受けていた。


「だ、旦那様?」


 ……ちょうどいい機会だ、疑問に思っていたことを聞いてみるか。


「アイラ、そのまま向こうを向いたままで良いから聞いてくれ。アヤネは俺に従うように言ってたけど、君の主は誰だ?」

「お嬢様です」

「うーん……。じゃあ、質問を変えようか。アヤネに仕えるよう命令したのは誰だ?」

「……お嬢様の、母君である、宝条院家のご当主様です」

「アヤネの母親に、見聞きした情報を報告する義務って、あるよね?」

「……はい。ございます」

「それは、何よりも優先するべき事?」

「その通りでございます」


 なるほど。俺の『直感』がアヤネ達を警戒していたのは()()だったか。

 いつぞやのカメラの様に、衣服に何か仕込まれてるのかと警戒してたんだが……。まさか、アヤネが信頼しているアイラに、原因があったか。


「ア、アイラ? それは事実なのかしら!?」

「お嬢様、申し訳ございません」


 アヤネも知らなかったのか。まあ、親から『貴女のメイドだ』と与えられただけで、実態は教えてもらってなかったのかな。


「それを俺達に告げてしまって、君は平気なの?」

「私は、お嬢様の為になる事であれば、何をしても良いとあの方から許可を得ております。その代わり、起きた事は全て報告する様にと」

「俺にそれを伝える事が、アヤネの為になると?」

「黙った結果、ご主人様とお嬢様との間に、修復不可能な溝ができるのは避けたかったのです」

「成程」


 そう言う事なら……。よし、決めた。


「じゃあ、その契約を切って、改めてアヤネに仕える事は可能?」

「えっ?」


 アイラが耳を疑うように振り向いた。

 そんなに驚く事かな? そうすれば俺は、心置きなくアイラをチームメンバーとして認められるだろうし。


「正直言ってアイラの能力は欲しい。違約金はいくら? 億くらいならたぶん明日には用意出来ると思うけど」

「ちょっとショウタ君、落ち着いて」

「む」


 両隣から腕を引っ張られた。若干前のめりになっていた姿勢が元に戻される。


「ショウタ君は、アイラさんと信頼できる関係になりたいのね」

「うん。アイラの事はアヤネが信頼してるし、今回の件を知ってしまった以上、母親に漏洩させてしまったら、俺に対する裏切り行為をアヤネがさせているような物だ。それじゃあ、アヤネが傷付く」

「旦那様……」

「ではショウタさん、その件、私達にお任せ下さい。今日の会議で直接交渉します」

「そう? じゃあ、お願いしようかな」

「いいえ。ここはわたくしが説得するところですわ。先輩方、力をお貸しください!」

「お、アヤネ。いつになくやる気じゃない。当然力を貸すわ」

「頑張りましょう!」


 はは、頼りになる恋人達だ。

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― 新着の感想 ―
上級冒険者が億くらいでどうこうと思ったけど、特大魔石でも30万くらいで確定ドロップするわけじゃないんだよな。ダンジョン中毒者でもなきゃそれなりの収入でお嬢様の護衛はいい仕事だ。
[気になる点] 億くらいなら明日にもって言ってるけど、この世界においての上級冒険者の価値がわからん。アーティファクトは億くらいでは無理だろうなって主人公が言ってるんだから、それを取る事ができる上級冒険…
[気になる点] 設定は面白かったのに安易なハーレムものになってしまったのが残念。 姉妹両方ですら、彼女達の意思が感じられず作者の願望垂れ流し感が気になっていたのに。
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