ガチャ1053回目:半封印していたスキル
地面を蹴って勢いよく上昇し、『水渡り』で海面に降り立った。すると相手のカメも水中から顔を出して俺を睨みつけてくる。
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名前:千年亀
レベル:600
腕力:7000
器用:7000
頑丈:9000
俊敏:100
魔力:50000
知力:5500
運:なし
【Uスキル】真鑑定LvMAX、鑑定偽装LvMAX、気配偽装LvMAX、存在偽装LvMAX
【Bスキル】剛力Ⅶ、怪力Ⅶ、阿修羅Ⅵ、怪力乱神Ⅴ、鉄壁Ⅷ、城壁Ⅷ、金剛体Ⅶ、難攻不落Ⅵ、力溜めⅤ
【Pスキル】身体超強化LvMAX、硬化Ⅷ、全属性耐性LvMAX、物理耐性Ⅴ、魔法耐性Ⅴ、斬撃耐性LvMAX、貫通耐性LvMAX、打撃耐性LvMAX、状態異常耐性Ⅴ、酒耐性LvMAX、思考加速Ⅲ、体術LvMAX、武闘術LvMAX、狩人の極意LvMAX、姿勢制御LvMAX、摩擦抵抗Ⅴ、重力抵抗LvMAX、空間把握LvMAX、曲芸LvMAX、水泳LvMAX、痛覚耐性LvMAX、苦痛耐性LvMAX
【PBスキル】破壊の叡智Ⅴ、水の聖印Ⅴ
【Aスキル】看破、隠形Ⅹ、気配断絶Ⅴ、認識阻害Ⅴ、気配感知Ⅲ、危険感知Ⅲ、反響定位Ⅲ、毒抗体Ⅴ、暗視Ⅲ、衝撃Ⅲ、鎧通しⅢ、急所突きⅢ、衝撃拡散Ⅲ、海水浴Ⅳ、ウェポンブレイクⅢ、アーマーブレイクⅢ
【Mスキル】水魔法LvMAX、濁流操作LvMAX、海魔法LvMAX、水の鎧Ⅴ、激流の鎧Ⅴ、魔力回復LvMAX
【Sスキル+】恐慌の魔眼Ⅲ、威圧Ⅲ、強圧Ⅲ、王の威圧Ⅲ、存在圧Ⅱ
★【Eスキル】???
装備:なし
ドロップ:千年亀の血液、千年亀の神骨、千年亀の大外郭、ランダムボックス
魔煌石:極大
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こりゃまた、スキルのオンパレードだな。俺の半分くらいはあるんじゃないか? ……そうでもないか?
それは良いとして、未知のスキルは『存在偽装』に『海水浴』、それから『Eスキル』の『???』か。1個目はそのまんまであるとして、『海水浴』は似たようなスキルを見たことがある。『ハートダンジョン』の隠しレアである『ゴールデンタイラントワーム』が持っていた『森林浴』だ。アレは森林の中であればほぼ無尽蔵に回復し続けるチート級スキルだったし、それの海水版と考えれば……どれだけヤバイかがわかるな。水中にいる間ほぼ常に超回復し続けるようなもんだろう。小手先の技だと、長期戦は免れそうにない。
そして最後の『???』だけど、多分俺の鑑定スキルを弾く何かがあって、コレだけは俺の『運』とスキルラインナップでも見破れない何かがあるんだろう。見た感じ、『ぬめりアーマー』は絶対あるだろうし、この規模のモンスターだ。見えていないのは1個だけじゃないはずだ。
にしても『千年亀』か。文字通り1000年くらい余裕で生きていそうなくらいデカいよな。『存在偽装』のせいか、50メートル圏内に来てもそのサイズ感はあやふやで、全長は測りきれそうにないが、少なくとも頭から尻尾まで100メートル前後はあるだろ。十分すぎるほどに怪物だ。
『GRRRRR……』
「怪獣みたいな鳴き声だな。いや、実際怪獣か」
奴はのっそりとした緩慢な動きで首を持ち上げた。『俊敏』は100もあれば一般人よりも速そうに見えるけど、身体の大きさについてこれてない感じだな。まさしく鈍重なカメって感じだ。
『GRUUU……』
カメは更に首を持ち上げる。この動き……他のカメはして来なかったが、魔法かスキルでも使って来るのか? 俺は海上に出ているし、『海魔法』は効果抜群だろうな~。
『……ゾワッ!』
なんだ? この嫌な予感は。
奴は大きく息を吸い始めた。その行為からして、あれは魔法を撃つ為のモーションではなく、なんらかのスキルを使うための前提動作なのだろう。だが、所詮スキルはスキルだ。
こんなにも、警戒をする必要があるのか?
「ふぅー……」
奴が尚も息を吸い続ける状況に、俺は命の危険を感じ始めていた。ちらりと海底にいる嫁達を見る。
今即座に回避行動を取れば、彼女達に危険が及ぶと『直感』が告げている。となれば、ギリギリまで俺が引きつけて避けるしかないが、何をしてくるのか。
「……」
続けて、『直感』は攻撃による中断は不可能とも示していた。更にはああなっては殺さなければ止まらないし、奴を殺すにも俺自身『溜め』を要する。今からじゃ間に合うかギリギリだし、そもそもメダルの交換が済んでいない。ここは倒さずに、乗り越えなければならない。
そして『金剛外装』による無効化も効果が無い気がする。奴が行おうとする何かには『結界破壊』の能力がある可能性が高いし、『???』で視えていない中に類似するスキルが含まれていてもおかしくはない。
それにしても一体何が来るのだろうか。ここまで徹底的に隠すようなスキルだ。初見殺しの技なんだろうし、あらゆる回避策を使えるよう心の準備をしておかなければ。
「……ん?」
そうを覚悟を決めた時、俺の頭の中ではなぜかドラゴンと戦っている時の映像がフラッシュバックした。『1099ダンジョン』スタンピードのドラゴン戦。奴の最大の攻撃、それは――。
「ブレスか!?」
そう確信すると同時に奴は息を止めた。
そしてこちらに向けて大きく口を開けた。
「フルブースト!!」
『――ッッ!!!』
視界が青い奔流によって埋め尽くされる。
即座に『思考加速』と『並列処理』で用意していた回避策を取捨選択する。攻撃の速度も規模も尋常ではない。普通の跳躍や移動での回避は不可能。
『次元跳躍』も規模が不明の為使えない。ブレス系なら範囲外に回避したところで、顔を動かせば瞬時に追いつかれてしまう。
『鏡花水月』による回避も1度使ったらクールダウンが発生する為不可。
となれば……。
「『時空魔法』、タイムアクセル!!」
『カチッ!』
半封印してきた『時空魔法』の出番だ!
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