ガチャ1049回目:懐かしの特性
さて、このサメはどんな性能してるのかなーっと。
*****
名前:マッドネスシャーク
レベル:290
腕力:3200
器用:2800
頑丈:2500
俊敏:2000
魔力:5000
知力:2000
運:なし
【Bスキル】剛力Ⅵ、怪力Ⅵ、阿修羅Ⅴ、怪力乱神Ⅳ、俊足Ⅴ、迅速Ⅴ、瞬迅Ⅳ
【Pスキル】身体超強化LvMAX、水耐性LvMAX、物理耐性Ⅲ、体術LvMAX
【PBスキル】破壊の叡智Ⅲ、水の聖印Ⅲ
【Aスキル】気配感知、危険感知、反響定位、暗視Ⅲ、衝撃Ⅲ、チャージアタックⅥ、悪食LvMAX
【Mスキル】水魔法LvMAX、濁流操作LvMAX、海魔法LvMAX、魔力回復LvMAX
★【Eスキル】ぬめりアーマーⅤ、超速再生、トルネードスピンⅢ
装備:なし
ドロップ:マッドネスシャークのフカヒレ、ランダムボックス
魔煌石:中
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うーん、なんて言うかここいらのフィッシュ系の正統進化みたいな感じだな。
それと、直接的な肉のドロップはないのか。フカヒレはあるけど、デカさがデカさだけに大味そうだな……。まあ、嫁の手にかかればなんて事ないんだろうけど。
ギロッ――!
おっと、奴がこっちを見た。
やっぱり『鑑定』の届く50メートルが連中の警戒範囲ということか。
んじゃまここは一旦離れてと。
「ん。おかえり?」
「戦闘中に投げないの?」
「あいつスピード型っぽいからな。戦闘中に投げて避けられて、明後日の方向に飛んでいったら目も当てられないだろ。クリス達の回収距離にも限度はあるだろうし」
「そうですわね……。自然落下していくメダルならともかく、ショウタ様が投げられたメダルを回収するのは骨ですわ」
『キュキュー?』
「ん?」
『海流を作ってコレを閉じ込めるかって聞いてるわよ』
「あー……。それなら外しても回収は容易ではあるか」
……ふむ、面白そうだな。
「やってみてくれるか?」
『キュキュキュー!』
ルミナスがそう鳴くと、後ろに向かって急発進した。何をするのかと思えば、サメを中心としてぐるぐると周りだし、巨大な流れが発生。本来であればその規模の流れができてしまうと渦になりそうなものだが、そこはスキルの効果か海流以上の現象は発生せず、結果として半径100メートルサイズの海流の輪を生み出した。
『キューキュキュキュ!』
流れを生み出したルミナスは戻ってくるなり頭から突撃して来た。
「うごっ」
『キュキュ、キュキュキュ』
『魔力いっぱい使って疲れたって言ってるわ』
「よしよし。持続時間は?」
『キュー? キュキュー』
『維持だけなら『魔力超回復』の方が上回ってるから、いつまでも残せるそうよ』
「ほほぉ」
そういや、『テイム』前は∞の魔力だったけど、『テイム』後はどれくらいになったか確認してなかったな。アズの場合は1000しか無かったけど……。
*****
名前:ルミナス(テイム済)
レベル:480
腕力:3000
器用:5400
頑丈:5000
俊敏:6000
魔力:20000
知力:5000
運:なし
【Aスキル】隠形Ⅴ、気配断絶Ⅴ、認識阻害Ⅴ、水泳LvMAX、水の鉄壁Ⅹ
【Mスキル】念動力LvMAX、水魔法LvMAX、泡魔法LvMAX、海魔法LvMAX、歌魔法LvMAX、濁流操作LvMAX、水の鎧Ⅴ、魔力超回復LvMAX
★【Eスキル】ぷにぷにアーマーⅩ、海流生成LvMAX
魔煌石:極大
称号:海流の王、大海の救世主、楔から解き放たれた者
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ああ、全然余裕だな。能力的に殴り合いよりも支援型みたいだし、向こうでも魔力は潤沢だったんだろう。
『キュキュー?』
「とりあえず、『魔力譲渡』っと」
『キュ!? キュー♪』
消費は……大体3000くらいか。まあこんな規模の海流を作ったんだし、当然の消費量ではあるか。
「んじゃ、維持の方頼むな」
『キュ!』
ルミナスは勢いよくビシッと敬礼をしてくれた。誰かが教えたのかな?
まあ、腕が短すぎて全然頭に届いてないんだが。
「とりあえず、開戦前の1発目っとぉ!」
同じやり方で問題ないか確認のために、フィッシュのメダルを全力投球。
そしてサメに激突したメダルは特に衝撃を発することなく光へと変わり、『オーシャンクラーケン』の時と同様の反応を示した。この行動で敵対心を抱かないのも同様の仕様らしいな。
そうして戻って来たメダルを確認し、内容に一文が加わっていることを確認した。
名前:メダル【フィッシュ】
品格:≪最高≫エピック
種類:トリガーアイテム
説明:ブレードフィッシュを討伐した証。
★しかるべき場所に奉納することで道が開ける。
★海流の王の力が宿っている。
★クラーケンの力が宿っている。
★シャークの力が宿っている。
よし。
「そんじゃ、挑むとしますか!」
龍殺剣・グラムを片手に急接近する。今回は無力化からの投擲は難しそうなので、戦闘しながらメダルの更新を狙っていくつもりだ。そのため、片手が空くこのスタイルで行くことにしたのだ。
『SHAAAA!!』
「うおっ、変な鳴き声だなっとぉ!」
早速突っ込んできたサメに対して横に回避をしつつ空いた手でメダルを押し付ける。スキル構成からしても直線の突進型であることは分かり切っていたため、このやり方でメダルの更新をしていこうと思う。
「さーて、この調子なら問題は――」
ん?
あいつ、突っ込んだまま戻ってこないぞ? むしろどんどん加速して、その方向には……。
「ちっ! 『虚空歩』!!」
『SHAAAAA!!』
「どこ見てんだオラッッ!!!」
『SHA!!?』
『ドガッ!!』
水を蹴って奴の移動先に『虚空歩』を使って無理やり距離を詰め、迫り来る奴の顔面を思いっきり蹴り付けた。
本気の蹴りを受けたことで、『マッドネスシャーク』は何度も回転をしながら地面に激突した。
「コイツ、ルミナスを狙いやがったな……!」
『キュー……』
俺のことなんざ最初から眼中になかったってことか。となると、コイツは弱い奴を集中的に狙う特性があるわけだ。『ジェネラルゴブリン』みたいに。
こんな厄介な特性がある相手なら、どれだけ俺が攻撃しようと威嚇しようと無視してくるから、当初考えていた回避しながらのメダルタッチは不可能に近いな。
……なら仕方ないか。
「アズ、コイツ縛ってくれ」
『良いの?』
「ああ。コイツでの遊びは無理そうだ」
残念ながらな。
『はーい♪』
んじゃ、動けなくなったコイツにメダルを押し当てる作業を開始するか。
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