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ガチャ1029回目:新たな力

 嫁達も新しいフォルムのモンスターに興味津々の様子だったが、瀕死とはいえ相手は6体もいるレアⅡだ。あまりしげしげと眺めていたら手痛い反撃を喰らいかねない


「暴れられても面倒だし処理するぞ~」


 再び『重ね撃ち』と『雷鳴の矢』を用いて6つの破壊を弦にたがえる。レアⅡ相手だとこの数の破壊を一度に発射しようとなると、威力の分散により確殺ができるか少し怪しいところではあるんだが、幸いこいつの防御力は紙装甲だ。何の問題もないだろう。


『ズパァン!』


【レベルアップ】

【レベルが160から218に上昇しました】


 破壊の力は文字通り連中を木っ端微塵にし、それらの煙は再び上空へと登り始めた。この反応からしてレアⅢがいる事は確定みたいだな。

 そしてレベルも、良い感じに上がってくれたようだ。レベルが低かったからちょっと物足りないかと思いきや、『極大魔石』持ちだったのが効いたようだな。

 とりあえずレベルはさっさとスキルに変えてっと……。次はどうするかなぁ。出てくる奴がさっきみたく脆ければ『雷鳴の矢』で吹き飛ばせば良いんだろうけど、あれは恐らく水中だったら滅茶苦茶硬くなりそうなスキル構成してたしな。次もたやすくいけるとは限らないだろうしな。


「ん。ショウタ、弓をじっと見て、考え事?」

「弓に関して悩みがあるなら相談に乗るわよ?」


 そう言ってミスティとシャルが俺の足元でプカプカと浮かびながら見上げて来た。2人は遠距離攻撃のスペシャリストだもんな。俺が悩んでいる事なんてお見通しか。


「あ~……。弓の『武技スキル』についてな。『雷鳴の矢』はコスパは最高の技なんだけど、もうちょっと威力重視の技が欲しいというか」

「そういうことね」

「ん。それなら『滅殺の矢』は? あの技は結構威力があった気がする」

「威力は高いんだけど、なんというかな……2本以上同時につがえようとすると安定しない気がするんだよな」

「まあ、元は『ブラマダッタ』のⅥ技だからね。それを見ただけで自己流に落とし込むショウタがすごいのよ」

「ん、なら話は簡単。2本以上同時に扱える『滅殺の矢』のダウングレード版を作ればいい」


 ミスティはなんて事のないように言ってのけた。


「いやいやミスティ、それができたら苦労しないわよ」

「ん。ショウタの開発センスなら余裕。シャルもそう思うでしょ?」

「え~……。まあショウタならできてもおかしくないとは思うけど、でも反面、そう簡単にやってのけられるとショックというか……」

「ん。ショウタ、どう? できそう?」


 ……ふむ。2本以上同時に放てるように、扱いやすくした『滅殺の矢』か。確かにその発想は無かったな。そして、やろうと思えばいくらでも思いつきそうではある。

 何度か使った事から、ある程度『滅殺の矢』に含まれる属性の構成というか、その辺の事は肌で何となく感じ取れているし、今ある手持ちのスキルで程よく威力と破壊性を調整した劣化版を作る事は可能かもしれない。


「試しに使ってみるか」


 まずは『クピドの黄金弓』の弦を引く事で発生する魔法の矢に、『雷鳴魔法』と『氷結魔法』をブレンド。続けて『元素魔法』に含まれている純粋な破壊の力を抜き出して『エレメンタルマスター』で調整……。最後に荒れ狂う破壊の力を『未完の森羅万象』で整えれば……。


【根源たる始原の奔流への知見を得ました】

【新たな武技スキルを獲得】

【新たな称号を獲得】


 なんか出た。

 そして魔法の矢には、破壊が凝縮されたかのような力の奔流が一カ所に集っていた。そこには『滅殺の矢』に感じていた扱いきれない重圧などは感じなかったが、底知れぬ圧迫感と、嵐の前の静けさのような得体の知れないナニカが混在していた。


 名前:根源の矢

 品格:≪高位伝説≫ハイ・レジェンダリー

 種別:武技スキル≪弓≫

 説明:数多の魔法に宿る純粋な破壊の力を抽出し、森羅万象の力をもってして無理やり形を整えた始原の奔流の一端。使用する度、魔力を5000消費する。接触した存在が内包している魔法エネルギーを崩壊させる力を持つ。


*****

称号:ゴブリンキラー、アントキラー、神殺し、ドラゴンスレイヤー、ブラマダッタの調伏者、魔王の調伏者、ダンジョンマスター、四神の試練を受けし者、★根源へ至りし者

*****


「あ~……」


 これまたどえらいものができてしまった。


「ん。流石ショウタ」

「これ、普通に『滅殺の矢』よりも凄まじい気を放ってるわよ……? これ、2本以上いけるの?」

「行ける気がするな」


 そう答える俺に、シャルは盛大にため息を吐いた。


『マスター! 次、来そうよー!』

「お」


 煙は1つに纏まったあと再度2つに分かたれ、大きく膨れ上がった。中に潜んでいた気配が増大しているのを肌で感じる。

 レアⅢがくるか!


『『……!!』』


*****

名前:クリスタルノーチラス

レベル:248

腕力:1200

器用:1600

頑丈:800

俊敏:2600

魔力:8000

知力:3000

運:なし


(アーツ)スキル】水深圧殺Ⅴ、水泳LvMAX、水の鉄壁Ⅴ

(マジック)スキル】念動力LvMAX、浮遊術LvMAX、水魔法LvMAX、雷鳴魔法Lv6、氷結魔法Lv6、濁流操作Lv6、水の鎧Ⅴ、魔力超回復LvMAX

★【(エクス)スキル】ぬめりアーマーⅤ、絶縁体Ⅲ、水泡弾Ⅳ


装備:なし

ドロップ:クリスタルノーチラスの結晶片、クリスタルノーチラスの輝く肉

魔煌石:中

*****


 現れたのは、全身に結晶を纏った『グラスノーチラス』だった。『頑丈』は多少マシになっているとはいえ、やはり構成的に水が無ければ本領を発揮できないと見た。本来なら安全を期して即殺するべきところだろうが、今はこの矢の威力を調べるべきだな!

10/10よりコミカライズ2巻の予約が開始されました。

https://tobooks.shop-pro.jp/?pid=188675392

よろしくお願いしまーす!!

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