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ガチャ1022回目:濁流vs一閃

『ズガガガガッ!!』

『ガン! ガガン!!』


「うおっほー!」

『……!』

『……!!』


 2体の『タットポールマン』が連携をして、突進で壁を破壊したり、出来上がった瓦礫をヒレで弾いて攻撃用の弾丸にして攻撃をしてくる。こいつら、レアⅢのくせにめちゃくちゃ連携が上手い。レアⅡは危険だったからさっさと倒してしまったが、ただのレアは自分勝手に我先にと攻撃を仕掛けてきていたというのに。

 まあ、後半壁に閉じ込めてからは仕方なしに連携というか、声掛けみたいなことをしてはいたけども。

 けれどコイツらは、出現直後から息を合わせて攻撃をしてきている。向こうでは、コイツみたいなのが群れで存在しているということだろうか。しかも、ダンジョン化の影響で弱体化してコレなんだろ? 向こうの海って、魔境なんだなぁ……。


『ガガン! ガガガガン!!』

『ドドドドドドド!!』


 片割れが壁を破壊していくたびに道は広くなり、ダンジョンの壁で作られた瓦礫の山が積み重なっていく。それはすなわち連中が勢いよく疾走できる空間の確保と同時に、攻撃のための弾丸が四方八方に存在することを意味する。

 こいつらの目論見が俺の想像通りなら、そろそろ走り回ってる奴も攻勢に回るはず。もう片方の奴はずっと攻撃はしてきているが、ステータスからしてその威力は控えめだ。恐らくほどほどに力を抜いて、2体同時攻撃の時に本気を出して緩急の差を付ける目的なんだろう。


「ほんと、考えて動いてるよなー。見た目こんななのに」

『『……!!』』


 また俺の言葉に反応したのか、連中の圧が強まるのを感じた。やっぱ、小馬鹿にしている事は読み取ってるっぽいな。まあ、いつぞやの山神とは違ってステータス強化する事はないみたいだけど。


『ズズズズン……!』

『ザアーーー!』


「おっ」


 これは……『水魔法』『水流操作』『海魔法』の同時行使か。大容量の水が渦を巻いた状態で連中の背後に出現した。あの量の水を制御して押し留めているという事は、2体が連携して魔法を行使しているんだろう。

 アレが発動すれば、この階層は濁流に呑まれるだろうな。そして勢いに乗じて瓦礫ごと突撃を図るつもりのようだ。こればっかりは感心して眺めている訳にはいかん。俺は良くても、周りが甚大な被害を受ける。


「お前らの渾身の技、俺が正面から受け止めてやる。来い! ハーフブースト!」


 『思考加速』『並列処理』を全開にし、飛来してくるであろう瓦礫の数を想定し、瓦礫を複数まとめて破壊可能な威力のマジックミサイルを数十展開。そして突進してくる本体と、流れくる大量の質量を破壊するため、こちらも渾身の一撃を準備する。


『『……!』』


 俺が逃げずに待ち構える事を見て、奴らは準備させないためか、すぐさま水を解放した。そして狭い洞窟の中を、連中が瓦礫に守られた状態で押し寄せてくる。

 早速仕掛けて来たか。だがこちらの準備は、数秒あれば完了するんだ。まるで問題は無い。


「まずは、マジックミサイル発動!」


『ドドドドドドドド!!』


『『……!!?』』


 無数の爆発が連中を覆っていた瓦礫や水の膜を立て続けに破壊。

 続けて――。


「『戦乱波濤・二式』」


 世界がスローになり、大剣に込められた力が膨れ上がるのを感じた。広く深く伸びた知覚が捉えたのは、爆発の向こうからゆっくりと現れる『タットポールマン』2体の姿と、手に握った破壊の感覚。

 そして今回、キュビラは胸の中ではなく後方で応援してくれている。今なら、本気の全力で破壊の力を振るえるはずだ!


「『迷宮割り』!!」


『斬ッッ!!』


 横薙ぎの一閃が全てを断ち斬った。

 瓦礫も、濁流も、敵の巨体も……遥か後方に残っていたダンジョンの壁すらも巻き込んで。その衝撃は残っていた水や瓦礫にも伝播し、飛沫の1つとしてこちらに飛んでくる事はなかった。

 すべては元の魔力となって、霧散して消えていったのだった。


【レベルアップ】

【レベルが5から288に上昇しました】


 残心の後に、ゆっくりと構えを解く。

 レベルも良い感じにあがったな。


「お?」


 武器を収めていると、方々に吹き飛んだ連中の死骸から発生した煙が再び集まり、宝箱となって出現した。


『ゴトン』


 だが、その宝箱は今まで見たものとは違い、一回り巨大だった。


『マスター!』

「ショウタ様!」


 それを見て安全だと判断したんだろう。嫁達が集まって来て、いつものように俺を褒め称えてくれる。そんな彼女達を順番に抱きしめ、改めて宝箱のチェックに移る。


 名前:青の宝箱【イレギュラー】

 品格:≪遺産≫レガシー

 種別:モンスタードロップ

 説明:190ダンジョンで特異モンスターを同時に撃破した者の前にのみ現れる特別な宝箱。


 ふむ。特異に特別にイレギュラーね。散々な言われようだが、今までは固有のモンスター名が名指しでされていたのに、『タッドポールマン』の名はどこにもないということは……。このダンジョンには他にもレアⅢが潜んでいて、それを複数撃破した時にもこの宝箱は出現しそうだということだな。

 面白いじゃないか。


「何が出るかなー」

10/10よりコミカライズ2巻の予約が開始されました。

https://tobooks.shop-pro.jp/?pid=188675392

よろしくお願いしまーす!!

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