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ガチャ975回目:攻略再開

「ただいまー」

「ん。おかえり、意外と早かったね」


 ミスティが俺におぶられているリリスに視線を向ける。彼女は完全に気絶していた。


「リリスにとっては行為も、直接的な吸精そのものも初めてだったからな。早い段階でバテちゃったんだ」

『きゅう……』

「ん、それなら仕方ない。余剰分は2人が請け負った感じ?」

『はい、可愛がっていただきました♡』

『くふ』


 キュビラもタマモもご機嫌だった。まあ、それはそれとして今晩もちゃんと可愛がるが。

 そんな2人を撫でていると、こちらに気付いたテレサが駆けてきた。


「ショウタ様、おかえりなさいませ」

「テレサ、サキュバス達の方はどうだった?」

「はい、かなり乗り気でした。アズさんに誘われたというのが大きいとは思いますが」

「アズさんの街に住んでいた人達が音頭を取っているようで、もう集団の代表者まで決まっちゃいました~」

「おー。話が早いが気も早いな」


 まだ場所とかルールとかなんも決まってないのに。


「でもショウタが決めた以上決定事項でしょ。だから早い内に決まってた方が良いと思うわよ」

「そうですわね。聞くところによれば、サキュバス達は男性だけじゃなく女性も相手にできるそうです。高レベルの冒険者程、その手の相手を見つけるのは難しいと聞きますし、ガス抜きとしての需要は十分にあると思います」

「あー。じゃあついでに相性診断からの引き合わせとかもサキュバス達でしてくれるなら、万々歳だな」


 夜の相性や趣味嗜好って、結構大事だと思う。

 幸い、うちの嫁達の相性は『運』が仕事したのか全く問題無かったが、他はそうとも限らんだろうし。


「ん。そもそもショウタが、私達がお願いしたら何でも受け入れて試してくれるから、成り立ってる点も大きい」

『御主人は懐が広いのじゃ』

『マスター様が望むのであれば、なんだってします♡』

「よしよーし」


 そんな彼女達を順番に撫でていると、アズがやってきた。そして俺の背中で意識を手放しているリリスを見てにんまりとする。


『ふふっ。初めてでマスターを経験しちゃうと、もう他では満足できなくなるわね♪』

「アズ、彼女達はもう大丈夫か?」

『ええ。マスターが懸念している事はもう起きないわ』

「そりゃよかった」


 背後から奇襲されたり、休んでる時に夢の中からヤられるというのが、攻略する中で一番の懸念点だったからな。アズに心服してるサキュバス達が多いみたいだし、憂う必要は無さそうだ。


「んじゃ、名残惜しいが攻略再開と行こうか。こっちのダンジョンはデバフがないから過ごしやすくはあるんだがな。エンキ達も行くぞー」

『ゴ~』


 エンキ達はというと、案の定サキュバス達に可愛がられていた。狐族の子達からも人気だったし、やっぱり存在自体が珍しいんだろうな~。イリスもちゃっかりご飯貰ってるし。

 呼ばれた彼らが俺に飛びつくと、各々が定位置についた。といっても、リリスが後ろにいるのでセレンは更に後ろにくっつくことになったが。


「ん。リリスも連れて行くの?」

「ああ、『テイム』した以上直接の配下だしな。俺がどういう生き物かその目で見ておいてもらわないと」

「そうね。アズ達に聞くよりも自分の目で見た方が分かる事もあるわよね」

『それじゃ、リアナ!』

「はっ!」


 リアナと呼ばれたサキュバスの女性がアズの前に跪いた。殺気が無かったからだと思いたいが、そこにいる事に俺が全く気付かなかったな。アイラと同系統の人なのかな?


『これからマスターと『666ダンジョン』の制圧に向かうわ。マスターの手に掛かれば数日で終わると思うから、引っ越しの準備をしていなさい』

「はっ。閣下もお気をつけて!」


 閣下かぁ。まあ魔王だもんな。

 そう呼ばれててもおかしくはないし、様になってる気がする。

 そんな事を思いつつ、俺達はゲートをくぐるのだった。



◇◇◇◇◇◇◇◇



 さて、第五層の攻略……と行きたいところだが、まずはこの寝てる子を起こすか。彼女をそっと下ろしてセレンにもたれ掛からせる。


「リリス、起きろー」

『むにゃむにゃ……はっ! あれ……??』


 目を覚ましたリリスは混乱したようにキョロキョロしている。まあ、601のコアルームにいたはずが666の第五層だもんな。理解が追いつかなくなるのも仕方がない。


「リリス、今から666の攻略を再開する訳だが、俺が第四層までどのように攻略してきたかは知らないんだよな?」

『あ、はい。知らないです』

「じゃあ嫁達と一緒に見学して、目に焼き付けとけ。俺がどういう人間なのかをな」


 あとは嫁達が各自で判断して俺の生態を解説してくれるだろう。


「ここにいるモンスターは、見かけた範囲では全部で4種類か」


 スケルトン、グール、ゾンビ犬、ゴースト。

 見事に存在からして『聖魔法』が弱点と言ってるような連中ばかりだな。そしてこいつらは、4種ともスキル構成は全く同じだった。


*****

名前:アッシュスケルトン

レベル:84

腕力:800

器用:800

頑丈:550

俊敏:1000

魔力:0

知力:0

運:なし


(アーツ)スキル】生体感知Ⅲ、吸血Lv5

★【(エクス)スキル】死の祝福Ⅲ、闇の福音


装備:なし

ドロップ:灰の骨

魔石:大

*****


 スケルトンもそうなのだが、他の4種もレベルは80から90といった具合でバラけていた。同じスケルトンでもレベルに違いがあるし、なんというかとりあえずでアンデッドを大量召喚しましたって感じがする。

 となれば、コイツらはどれを倒しても100体カウントが進むタイプなのかもしれないな。

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