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ガチャ971回目:魔王の娘

 ……お、気怠さが抜けて来た。もしかして、サキュバスの後遺症が消えたかな?

 さて、それじゃあ何から確認するかなぁ。


「……リリス。現状は理解しているな?」


 リリスはこくりと頷く。


「よし。なら気になっているところから行くか。ここのボスはリリスではないんだよな?」


 首を縦に振る。兼任してるわけではないんだな。

 ……ってか、さっきから喋ってないな。


「別に喋っても良いんだぞ」

『……』


 リリスはアズをちらりと見遣る。


『大丈夫よリリス。マスターに魅了系のスキルは効かないわ』

『そ、そうなんですかぁ?』


 おずおずと口を開いたかと思えば、なんとも甘ったるいアニメ声が流れて来た。夢の中でも聞こえていたはずだが、ここまでの威力はなかったはずなんだが……。にしても魅了系スキルね。もしかして、言葉に乗ってくるタイプのものを持ってるのか?

 ああ、そういや直接視てはいなかったな。


*****

名前:魔王の娘・リリス(テイム済)

年齢:秘密です♡

身長:158cm

体重:内緒です♡

スリーサイズ:82/54/83

レベル:550

腕力:3200

器用:4800

頑丈:3300

俊敏:4200

魔力:18000

知力:12000

運:なし


(ユニーク)スキル】真鑑定LvMAX、鑑定偽装LvMAX、気配偽装LvMAX、存在偽装LvMAX

(パッシブ)スキル】物理耐性Ⅵ、魔法耐性Ⅵ、斬撃耐性LvMAX、貫通耐性LvMAX、打撃耐性LvMAX、状態異常耐性Ⅲ、知覚強化Ⅱ、思考加速Ⅱ、並列処理Ⅱ、体術LvMAX、武闘術LvMAX、剣聖LvMAX、弁天術LvMAX、神弓術LvMAX、狩人の極意LvMAX、暗殺の極意LvMAX、投擲の極意LvMAX、射手の極意LvMAX、姿勢制御LvMAX、摩擦抵抗Ⅴ、重力抵抗LvMAX、空間把握LvMAX、曲芸LvMAX、恐怖耐性LvMAX、痛覚耐性LvMAX、苦痛耐性LvMAX、精神耐性LvMAX、病気耐性LvMAX、房中術LvMAX

(ブースト)スキル】超防壁Ⅴ、剛力Ⅳ、怪力Ⅳ、阿修羅Ⅲ、怪力乱神Ⅲ、俊足Ⅵ、迅速Ⅵ、瞬迅Ⅴ、迅雷Ⅴ、鉄壁Ⅵ、城壁Ⅵ、金剛体Ⅴ、難攻不落Ⅴ、魔力溜めⅢ

PB(パッシブブースト)スキル】統率Ⅴ、破壊の叡智Ⅴ、魔導の叡智Ⅴ

(アーツ)スキル】隠形Ⅳ、気配断絶Ⅳ、認識阻害Ⅲ、全感知、毒抗体Ⅴ、跳躍LvMAX、暗視Ⅴ、衝撃Ⅴ、鎧通しⅤ、重力操作LvMAX、追跡者Ⅴ、騎乗Ⅲ、吸血LvMAX、吸精LvMAX

(マジック)スキル】念動力LvMAX、原初魔法Lv5、元素魔法LvMAX、外典魔法LvMAX、空間魔法LvMAX、元素統括Lv5、魔力超回復LvMAX

(スペシャル)スキル】言霊支配、愛の言霊、覇色の魔眼、威圧Ⅲ、強圧Ⅲ、存在圧Ⅲ、幻影刃、次元障壁

★【(エクス)スキル】言語理解Ⅴ、読心術Ⅴ、夢魔Ⅴ


装備:夢魔の魔装衣

魔煌石:極大

称号:魔王の娘、楔から解き放たれた者

*****


 うーん……このステータスの隠し方、アズそっくりだな。妹分扱いしていただけの事はあるか。それに、戦闘スキルは覚えてはいるけど、どちらかというと後衛向きなのかな? 一番キモとなるスキルは『夢魔Ⅴ』だろうけど、これも色々な能力をごちゃ混ぜにしてそうな雰囲気があるな。

 それはそれとして……。


「リリス、お前夢の中だともうちょっとグラマラスだったけど、盛ってたか?」

『……はぃ』


 しょんぼりとしちゃった。

 まあサキュバスだもんな、魅惑のボディーの方がそれっぽくはあるか。それでも、今の状態でも十分可愛げがあるとは思うぞ。


『ほ、ほんとですかぁ?』

「ああ……って『読心術』のスキルがあったんだったか」


 まあうちの嫁の大半は、そんなのなくても読んでくるんだけど。


『ふわぁ、すごぃ……』

「んじゃ、ここの本来のダンジョンボスは、リリスの親父さんか?」

『そ、そうです』

「なるほど。じゃあ……この先へ進むと最終的に『娘になにしてくれとんじゃワレェ』ってなる可能性がある訳だ」

『ふふ、そうなるわね♪』

「まあこちらとしては『嫁の故郷に何凶悪なダンジョン置いてんだコラ』な訳だが」

「ショウタ様……♡」

「お互い様って事ね」

「ん。ショウタが来るタイミングでゲートを繋げてる方が悪い」

『マスター様の身内に手を出したのが運の尽きです』

『わっちは軽い方で済んで良かったのじゃ……』


 テレサやサクヤさんが身内になったのはつい最近であって、不可抗力と言えばそうなんだが。まあ、細かい事は良いか。


「リリス、この階層にやってきた人間は、欲望を刺激されて変な事をするようになったり、甘言に踊らされたりするらしいが、それはお前の仕業か?」

『はぃ、そうです……』

「なんで普通に倒そうとしたりしなかったんだ? お前なら余裕だろ」

『えと……わたし、戦うの好きじゃないんです。だからいつも、脅かして帰ってもらってたんです……。今日も一番強そうな人に術を掛けて帰ってもらおうとしたら、サキュバスの独壇場のはずの夢の中で逆に支配されて、本体も『次元障壁』で隠れていたのに見つかって……うぅぅ』


 あ、泣いちゃった。

 アズも気まずそうにしている。

 けど、キュビラとタマモはそんな彼女に思うところがあったのか率先して慰め始めた。魅了はされてないだろうから、母性が勝ったかな?

 とりあえず現段階で分かった事は、この子はこのダンジョンで何も悪さをしていないという事だ。まあ、親の魔王は十中八九悪い奴なのでボコボコにするけども。

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