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ガチャ964回目:新種のレア

 左右に並んで存在する台座に乗った宝箱は、イリスに頼んで手元まで持って来てもらう。


 名称:第三の罪(表)

 品格:なし

 種類:宝箱

 説明:第三の罪が封じられた宝箱。開けることはできない。


 名称:第三の罪(裏)

 品格:なし

 種類:宝箱

 説明:第三の罪が封じられた宝箱。開けることはできない。


 特に記載内容に変化なしと。


「ん、ショウタ。どっちから湧かせる?」

「んー……。まあ弱い方からだな」

「OK」


 ミスティが左の台座の根元付近に弾丸を放つと、そこから連鎖するように左右の台座両方からモンスターが出現した。


「連動式だったか……ん?」


*****

名前:ヒュージーアシッドスライム(強化)

レベル:160(+40)

腕力:1200

器用:1800

頑丈:2000

俊敏:600

魔力:3000

知力:1500

運:なし


(パッシブ)スキル】硬化Ⅳ、物理耐性Ⅲ、魔法耐性Ⅲ、斬撃耐性Lv8、貫通耐性Lv8、打撃耐性Lv8

(アーツ)スキル】毒抗体Ⅴ、衝撃Ⅲ、鎧通しⅢ、ウェポンブレイクⅡ、アーマーブレイクⅡ

(マジック)スキル】風魔法LvMAX、水魔法LvMAX、泡魔法LvMAX、魔力超回復Lv2

★【(エクス)スキル】自動融合Ⅲ、強酸Ⅳ、フルイドスプレッドⅢ


装備:なし

ドロップ:アシッドスライムの大核

魔石:極大

*****


「どっちも同じステータスか?」


 なら別にどっちからでもよかったのか。

 そう思っていると、2体のスライムはプルプルと揺れる事で、互いの身体の一部が接触。すると先ほどまで何度か見て来たかのように、彼らは一瞬で1つの個体へと混ざり合い、合体を果たした。そういや、『自動増殖』のスキルが消えていた代わりに『自動融合』のスキルだけⅢに強化されていたな。

 ということは、融合速度や効果が跳ね上がっていたのか。

 そうして誕生したのは、更に巨大になったアシッドスライムだった。


*****

名前:キングアシッドスライム(強化)

レベル:240(+60)

腕力:2000

器用:2800

頑丈:3200

俊敏:800

魔力:5000

知力:2500

運:なし


(パッシブ)スキル】硬化Ⅵ、全属性耐性Lv5、物理耐性Ⅳ、魔法耐性Ⅳ、斬撃耐性LvMAX、貫通耐性LvMAX、打撃耐性LvMAX、状態異常耐性

(アーツ)スキル】毒抗体Ⅴ、衝撃Ⅳ、鎧通しⅣ、ウェポンブレイクⅢ、アーマーブレイクⅢ

(マジック)スキル】風魔法LvMAX、水魔法LvMAX、泡魔法LvMAX、毒魔法LvMAX、酸魔法LvMAX、魔力超回復LvMAX

★【(エクス)スキル】強酸Ⅴ、フルイドスプレッドⅤ


装備:なし

ドロップ:アシッドスライムの王玉冠

魔煌石:中

*****


「ほぉ~」


 キングと来たか。それに知らないスキルも2つも携えてやがる。

 『毒魔法』に関しては特に問題ないだろう。俺には『毒抗体Ⅹ』があるし、『状態異常耐性Ⅱ』も控えてる。それに一度でもレジストできればあとは『月下美人の指輪』が仲間を含めて永続的に無効化してくれるはずだ。

 問題は『酸魔法』の方だが……こっちは純粋にダメージ系の魔法だよな。自身の身体を使って撒き散らすしかなかった強酸を、魔法として個別に打ち出せるのは強そうだ。でもそれは、当たればの話だ。速度はどうあがいてもエスの『風』よりは遅くなるわけで、その程度の攻撃避けるのも――。


『ブルッ!』

「げっ!?」


 奴は初手から『酸魔法』を使用したのか、溶解性の高そうな強烈な酸を部屋全体に生み出した。そう、壁、天井、足元のみならず、室内の何もない空間にすら酸を出現させたのだ。

 忘れていた。避けようにもこの階層は、全てにおいて狭いのだ。広範囲魔法なんて使われた日には、避ける隙間なんてあるはずがない!


「『超防壁』!」


 この状況下では呼吸すら危うい。すかさず俺は『超防壁』を展開した。そうすることで、ジクジクと肌を焼かれてゆく感覚もなんとか遮断することに成功した。

 そうして一息入れていると、後方に素早く退避していた嫁達から『回復魔法』が飛んでくる。何が出てくるかとその場で待ち構えていた俺と違って、彼女達は危険がないようにすぐさま部屋の外にまで下がっていたんだろう。俺とは違って流石である。

 しっかし、他のダンジョンなら、遠くから離れて攻撃さえすれば余裕で勝ててしまいそうな相手だが、この階層では難易度が桁違いだな。滅茶苦茶に狭い空間で、接近すら困難な相手に、近接戦を余儀なくされるのだ。この『キングアシッドスライム』は、ステータス表記以上の強さをしているようだな。


「とりあえず、『超防壁』が有効な内は酸による持続ダメージはある程度無視できる。このままやっちまうか」


『バンッ!』


 まずは散弾をぶっぱなしてみる。だが、銃の威力は俺のステータスに関係なく、武器の品質に依存するもののようで、大したダメージは与えられなかった。一応全弾ヒットしたみたいだが、その効果は相手の身体を波打たせる程度の効果しか無かった。


「これがこの武器の欠点か」


 誰にでも扱える武器という事は、攻撃によって齎される最上位の結果も同じになるという事だ。楽しかったが、ここいらが限界だな。銃で武技スキルがあればとこの階層で何度か試してはいたんだが、発現しそうにもなかったし。……単に散弾タイプだったからなかっただけで、普通の単発銃とかなら取得できたかもしれないけども。

 ケルベロスほどではないにしても、ある程度こちらのステータスを参照してくれる銃があればいいんだけどなぁ。どうにか入手する機会があればいいんだけど。

 とりあえず、こいつは収納するとして……今度は弓で行くか。

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