表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1022/1158

ガチャ958回目:押し寄せる球体

「とりあえず、この森を探索しようか。上層と比べてかなり広大みたいだし、モンスターも散らばってるみたいだから、中央から仕掛けよう」


 そう言って森に立ち入ると、早速モンスターの群れと遭遇した。……いや、衝突したと言った方が正しいだろうか。奴らはイリスが地上を走る時と同じように、転がってやって現れたのだ。その数8体。


「エンキ、イリス、セレン」

『ゴ!』

『プル~!』

『~♪』


 転がって来たそれらをエンキの剛腕と、イリス・セレンの触手が食い止める。やって来たそいつらはほぼほぼ球体で、タイヤのようにも見える溝みたいな鱗が付いていた。


*****

名前:ローリングリザード

レベル:62

腕力:420

器用:600

頑丈:720

俊敏:660

魔力:300

知力:120

運:なし


(ブースト)スキル】俊足、迅速、鉄壁、城壁

(パッシブ)スキル】身体強化Lv2、硬化Ⅱ、物理耐性、打撃耐性Lv2

PB(パッシブブースト)スキル】破壊の叡智

(アーツ)スキル】チャージアタックⅡ

★【(エクス)スキル】エリア感知、縄張り意識、荒野走行


装備:なし

ドロップ:ローリングリザードのヒレ肉

魔石:中

*****


「おー」


 転がってきた以上、最初はダンゴムシか何かかと思ったけど、リザードなのか。そして肉を落とすのか。となれば……。


「イリス、こいつの肉は食えるみたいだぞ」

『プル~!? プルル? プルル~?』

「ああ、食って良いぞ」

『プル~!!!』


 久々の踊り食いできる相手にイリスは大興奮。一気に膨張し、自分が抑え込んでいた相手だけでなく、左右にいたエンキとセレンの獲物も丸ごと飲み込み、体内で咀嚼するかのようにゆっくりと溶かしていく。リザードも必死にもがくが、イリスの拘束を破れるわけもなく、全ての個体が溶けてなくなっていく。

 そして煙となって出て来たドロップアイテムは、そのまま体外に排出されたが、肉はまだ体内に残ったままだった。


『プル~?』

「ああ、それも食って良いぞ」

『プル~!!』


 肉は見た感じ、1つに付き500グラムくらいはありそうだが、イリスはそれらを堪能する為か、普段の大きさに戻ってモグモグお行儀よく食べ始めた。イリスが幸せそうで何よりだ。

 よーしよーし。


「満足したか?」

『プル~!』

「そうかそうか」


 イリスを持ち上げ撫でていると、エンキとセレンが足元に纏わりついて来た。どうやら自分達も褒めて欲しいらしい。なので満足そうにしているイリスは頭に乗せて、2人まとめて抱え上げ、全力で褒めちぎった。


『ゴ~』

『♪♪』


 そうしている間も、騒ぎを聞きつけて前方の森からひっきりなしにリザードが転がってきたが、全て嫁達によってあっさりと片付けられていく。まあ今更レベル60程度の雑魚相手に後れを取る訳ないよな。


『マスター。下層のモンスター、掃討終わったわよー♪』

「お疲れ。大体何体くらいいたんだ?」

『はい、マスター様。448体でした』

「おー、多いなぁ。これもスタンピード直前だったからかな」

『かもしれぬのじゃ』

「ん。スタンピード直前になると、平常時の2倍くらいいたりするもの。だから、ここだけじゃなく他の階層でもそうかも」

「第一層だけはあんな空間ですので、普段がどのくらいいるかはまったくもって不明ですけど、それでもコンドルの数は異常だと感じました」

「テレサがそう思うなら、間違いなさそうだな」


 まあ、ダンジョンによってはスタンピード関係なく、他にも2種類モンスターがいるのに、その1種だけで常に500体から1000体くらいのモンスターが蠢いていたりするダンジョンもあったりしたけどな。『初心者ダンジョン』って言うんだけど。


「テレサ、カウントは?」

「起動してみますね」


【ダンジョンNo.666】

【残り:012:18:45】


「4時間ほど伸びたか」


 雑魚700体ほど倒したもんなぁ。まあ、それくらい増えててもらわないと困るか。

 そう思いつつマップを開けば、森の一部には再びリザードが再出現し始めていたが、その森の中心部にはやはり宝箱の反応があった。恐らく罠も付いているだろうけど、行ってみるとしますかね。



◇◇◇◇◇◇◇◇



「……あれかな?」

「何かの像が建っていますね」

「あんな物があったのですね。上からでは分かりませんでした」


 直立したリザードの像の前に台座が有り、その上に宝箱が設置されている。そして『解析の魔眼』がいうには、その台座を取り囲むようにまたしても罠が設置されているようだった。けど、その数は1つのみ。今までの傾向からして、レアモンスターが出てくるタイプだろうな。


「ミスティ、台座前の地面を撃ってくれ。大体、台座の手前から1メートル範囲が罠地帯だ」

「ん」


『パンッ』


 乾いた銃声が鳴り、俺が指し示した場所に寸分たがわず着弾した。そして煙が噴き上がると石像を包み込み、煙が晴れると共にそこにはモンスターがいた。


『グルルゥ……』


*****

名前:マッドネスリザード(強化)

レベル:140(+40)

腕力:1900

器用:1900

頑丈:1650

俊敏:1000

魔力:6000

知力:100

運:なし


(ブースト)スキル】超防壁Ⅱ、剛力Ⅳ、怪力Ⅲ、阿修羅Ⅱ、鉄壁Ⅳ、城壁Ⅲ、金剛体Ⅱ

(パッシブ)スキル】身体強化LvMAX、体術LvMAX、槍術LvMAX

(アーツ)スキル】予知、隠形、気配断絶、跳躍Lv2、暗視Ⅱ、衝撃Ⅱ、鎧通しⅡ、急所突きⅡ、ウェポンブレイク、アーマーブレイク、ウォークライ、チャージアタックⅢ

★【(エクス)スキル】エリア感知、縄張り意識、荒野走行Ⅱ


装備:狂蜥蜴の暗黒槍、狂蜥蜴の漆黒盾

ドロップ:狂蜥蜴の眼球

魔石:特大

*****


「ほぉ?」


 見た目は槍の戦士だし、前衛仕様なのは間違いないが、『荒野走行』のスキルがあるってことはこいつも回転車輪するのだろうか。ちょっと面白そうだし、俺が戦ってみるかな。

読者の皆様へ


この作品が、面白かった!続きが気になる!と思っていただけた方は、

ブックマーク登録や、下にある☆☆☆☆☆を★★★★★へと評価して下さると励みになります。

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
書籍版第四巻 12月20日より好評発売中!
レベルガチャ1巻表紙絵 2巻表紙 3巻表紙絵 レベルガチャ4巻
コミカライズ第二巻 12/15より発売決定!予約受付中!!
コミカライズ1巻 コミカライズ2巻
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ