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ガチャ956回目:スキルオーブ検証

『グァー!』

『グァ!!』


 とりあえず、飛んで来てるモンスターの詳細から見るか。


*****

名前:フーリアスコンドル

レベル:44

腕力:540

器用:360

頑丈:240

俊敏:550

魔力:600

知力:250

運:なし


(ブースト)スキル】俊足、迅速

(アーツ)スキル】気配感知、生体感知、反響定位

(マジック)スキル】風塵操作Lv2、風魔法Lv2、魔力回復Lv1

★【(エクス)スキル】エリア感知、縄張り意識


装備:なし

ドロップ:コンドルの風切り羽根

魔石:中

*****


「ふーん、そこそこだな」


 スキルの数も雑魚モンスターのくせにそれなりに持ってるし、それが数十体も一度に襲ってくる訳か。スキル稼ぎにも、カウント稼ぎにも丁度良いな。

 さっきの雑魚は彼女達に任せっきりだったし、ここは俺がいくか。


「エンリル、回収の準備だけ頼む」

『ポ』


 双剣を抜き放ち、構えもそこそこに技を放つ。


「『閃撃・無刃衝』!」


『斬ッ!』


 無数の『閃撃』が飛び交い、空中にいた全ての敵を斬り捨てた。

 そしてそれぞれの敵の残滓が煙となりながら落下していき、ドロップアイテムへと変化していく。そんな中、エンリルは全てのアイテムを自分の元へと集めてみせた。流石の腕前だな。


「エンリル、サンキューな」

『ポ~』

「テレサ、今のでどれくらい増えたか見て貰って良いか?」

「はいっ。ええと、20分ほどですね」

「ほう、20分か」


 たったの20と見るべきか、あれだけで20と見るべきか。悩ましいところではあるな。まあ良いか。それよりも探索だ。


「アズ、もう地図は開いてあるな?」

『ええ♪』

「第一層に忘れ物は無さそうか?」

『特に見当たらないわね~』

「OKだ」


 そう言って自身のマップも開いてみる。視界に映っている範囲のマップ情報が書き記され、そこには左右の道だけでなく、崖下の空間にもはっきりと地形が記されていた。先ほど着弾した事でも確認はしたが、やはりあそこにも大地はあるんだよな。


「エンリル、まずは偵察を頼む」

『ポ!』

「雑魚に絡まれても全部無視して、終わったら纏めて持って来てくれ」

『ポ~!』


 『視界共有』を掛け終わったエンリルが空へと羽ばたき、俺は次の指示を出す。


「んじゃこれから直下の空間に行く。全員浮遊魔法で降りてくるように。エンキ達はこっちおいでー」

『ゴー』

『プル~』

『キュイー!』

『♪』


 皆が飛びついて来て、嫁達はそれを微笑ましそうに見ていた。キュビラとタマモはちょっと羨ましそうにしているが。

 確かにお前達もペット枠に近い扱いはしてるけど、嫁だからな。


「んじゃ、お先」


 『浮遊魔法』の効果もほとんど発動させず、『空間魔法』で足場を作りながらピョンピョンと飛び降りていく。時折どこからともなく降下を感知して来たのかコンドル連中が襲い掛かって来るが、アグニが火を吹き、エンキが投擲し、セレンが叩き落とし、イリスが捕食することで、連中は俺の行く手を遮る事すら出来ず、全て煙に変わって行った。

 流石にここでのドロップは地面に落下していってるが、これはまあ後で拾えばいい。


「そういや、スキルオーブとかって落下で割れたりするのかな?」

『プル~?』

『ゴーゴゴ?』

『キュイ~キュイイ』

『♪♪』

「まあ非破壊系の効果が備わってる訳じゃなさそうだし、衝撃が強すぎたら割れそうではあるよな」


 まあ、その時はその時だ。

 そうして数百メートル以上の降下を続けていると、ようやく最下層の大地に辿り着いた。落下していたアイテムはマップに映ってはいるが……撃破した数に比べて明らかにスキルオーブが少ない。となれば、割れたか?


「てか、割れたらどうなるんだ? この場に無いって事は即時消滅か?」


 今まではどんなに大量に出現させても貴重さ故に大事に扱ってきたが、もう流石に気にしすぎる事もないだろう。特に、希少性も重要度も低い『反響定位』とかは、使い捨てするには十分だろう。割れ損なってるスキルオーブもいくつか残ってるし、せっかくだから試してみるか。


「ショウタ様、何かなさるのですか?」


 そう思っていると、嫁達が全員降りて来た。なので今からとある実験をすることを伝える。


「スキルオーブの破壊検証ですか。たしか、どこかの富豪が過去に試していたような……」

「それはどうなったんだ?」

「当人はただの一般人だった為傷一つ付けられなかったそうですが、雇った冒険者であればヒビを入れる事には成功したそうです。その後ヒビは勝手に広がって行き、オーブは粉々に砕け散ると共にスキルオーブとしての力は喪われたとか……」

「ふむ」


 じゃあ、『解析の魔眼』でエネルギーの流れを視つつ、斬ってみるか。

 『反響定位』のスキルオーブを放り投げ、斬りつける。すると多少の硬質さは感じられたがあっさりとスキルオーブは真っ二つになり、中から魔力の塊のようなものが溢れ出した。


 名称:スキルエネルギー

 品格:なし

 種類:エネルギー体

 説明:スキルオーブ内に秘められたエネルギーの塊。元は魔素であったが、ダンジョン内で吸収・変換することで誕生した新エネルギー。

 ★製作者:%#$£


 またこいつか。エネルギーでそうなら、スキルオーブもこいつが製作者だったりするのかな?

 そう思っていると、エネルギ―の塊はダンジョンの地面に吸い込まれるように消えていき、真っ二つになったスキルオーブの本体も同じく、吸収されるように消えていった。念のため地面に落ちていた他のスキルオーブも斬り捨ててみたが、全て同じ動きを見せ、エネルギーを手で掴もうとしたり喰らいつこうとしたり、イリスに捕食させてみたりしたが全て効果が無く、ダンジョンの中へと消えていったのだった。

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