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ガチャ945回目:お馴染みアイテム整理⑫

 よし、これで残すところ宝箱はあと2つだ。


「次は、隠しボス枠の『忘れ去られた女神像』から出た『ヒヒイロカネの宝箱』だな。そもそも『ヒヒイロカネの宝箱』なんて、今まで出た事なかったよな?」

「はい、初見ですね」

「でもプリズムよりは下ですわよね?」

「本物のダンジョンボスより上って事はないでしょうけど……」

「まずはショウタさんが視てみれば良いのではないでしょうか」

「だな」


 名前:ヒヒイロカネの宝箱

 品格:≪伝説≫レジェンダリー

 種別:モンスタードロップ

 説明:忘れ去られた女神像のアイテムリストから抽選。


「品格としてはプリズムと同等か。中身は何かなっと」


【秘宝級アーティファクト】

【アイテム】


「……うーん、まあ『秘宝級アーティファクト』かな」


 単語の魅力的に外せないっしょ。

 そうして選択すると、中身は案の定暗闇だったので手を突っ込む。


「材質的に、なんだ? 金属ではなさそうだけど……」


 てか、掴む場所がないな。両手で行くか。

 そうして両手で持ち上げると、目の前に女性の顔が出てきた。


「うわ!? ……ってなんだ、女神像か」


 流石に宝箱から人が出てくる訳ないよな。けど、あまりに精巧な出来栄えだったから、生身の人間が出て来たのかと一瞬焦った。

 そのまま持ち上げ続けてソファの上に立ち上がると、ようやく全身が出てきた。サイズとしては聖殿にあったものを半分くらいにしたものか。けど、170センチメートルくらいはあるし、十分デカいんだが。


「とりあえず……リビングの端にでも置くか」


『ブゥン……!』


「ん?」


 何か今、女神像から力の波動みたいなのが出て来たぞ? 読めばわかるかな?

 

 名前:聖域の神像

 品格:≪高位伝説≫ハイ・レジェンダリー

 種別:アーティファクト

 説明:忘れ去られた女神の力が宿った神像。設置した建物とその周辺4キロメートル以内を聖域として定める。聖域となった場所では様々な強化効果が得られる。

 ★睡眠時の回復力30%上昇。

 ★植物の収穫量が30%上昇。

 ★植物の成長速度が30%上昇。

 ★聖なる力の効果が50%上昇。

 ★病魔に対する抵抗力100%上昇。

 ★精神的疲労に対する持続回復効果。

 ★木の実に時折黄金の果実が成る。

 ★一度開花した花は摘まない限り永久に咲き誇り、摘んでも本来の4倍長持ちする。

 ★悪霊の類は一切近寄れず、憑りつかれた者が入って来ると強制的に浄化される。

 ★再設置は可能だが、一度聖域にした建物以外では効果が発揮されない。


「あ~……」

「これはまた……」

「とんでもないですわ~」

「この辺り一帯の物価が跳ね上がるわね」

「この家の周囲500メートルは、念のためご主人様名義で全て買い取っていましたが、4キロですか。さすがにそれは想定外ですね」

「けれど、できる限り抑えておくべきね。アイラ、タマモ。やるわよ」

「畏まりました」

『はいなのじゃ』


 皆がその効果に仰天する中、サクヤさんは流石だなぁ。そう感心していると、教会組の3人が目を輝かせながら駆けて来た。


「勇者様、聖域の端でも構いませんので、教会を建てる許可を頂けますか?」

「ん? いいよ」

「ありがとうございます!」

「私からも感謝を、ショウタ様」

「さすがお兄様ですわ」

「後の事はサクヤさんよろしく」

「ええ、任せて」

「ショウタさん、私はちょっと温室の様子を観てきますね」

「あ、待ってマキ。あたしも行くわ。ついでに何人か来てくれると助かるわ」

「おー、いってらっしゃーい」


 そうしてアキとマキを含めた何人かの嫁が温室の様子を見に行った。『黄金の果実』の確認かな。でもさすがに、既存の実が黄金のものに置き換わる訳じゃないだろうし、流石に無いとは思うけども。

 しっかし『黄金の果実』ってどんなんだろうな? ステータス増強ができる『黄金の実』じゃないとは思うが……。

 まあとにかく、最後だな。

 ダンジョンボスである『麒麟』が落とした『プリズムの宝箱』だ。


【アーティファクト】

【アーティファクト】


 ううん、流石に『幻想武器(ファンタズマウェポン)』は出ないか。アレが出るのは基本的に高難易度のシークレット扱いだしな。超強化された『麒麟』もシークレットといえばシークレットだが……。


『残念ながら400番台にはないかもね。アイツ、その手の『幻想武器(ファンタズマウェポン)』は持ってなかったはずよ。だから自作しようとしてたみたいだし』

「ああ、それで偽武器が大量に出て来てるのか」


 にしても、どっちもアーティファクトか。多分、ジャンルとか品質に差があるのかもな。そして今までの傾向からして上にある方が上質だったから、ここで選択するべきは上だろうな。


「んじゃポチッとな」


 宝箱を開けると、そこには強者のオーラを放つ宝石があった。


 名称:麒麟瑞玉石

 品格:≪幻想≫ファンタズマ

 種類:アーティファクト

 説明:幻想種・神獣に区分される特異存在である麒麟の能力が宿った宝石。麒麟が涙した時に誕生したと云われる稀少な宝石であり、異界では国が買えるとまで云われた至高の逸品。

 ★取り込むことで『森羅万象』の力を得るとされる。

 ★戦略兵器に取り込まれ続けていた関係で、内部の力が喪われかけている。


「おおう」


 『森羅万象』のスキルが得られるなら是が非でも欲しいところではあるが、問題は内部の力が喪われかけている点か。あと、この宝石を取り込むのも問題だよな。

 口に入りはすれど喉は通らんだろ。とりあえず経験者に聞いてみるか。


「クリス~」

「はい、ショウタ様」

「真核の時って、どんな感じだった?」

「口の中に入れるとすっと溶けてなくなった感じでした」

「ふむ。……じゃあ俺もやってみるか」


 大きく口を開けて頬張ってみる。すると溶けて消えるかのように徐々に口の中の体積が減って行き、そのまま液体にも気体にもならずエネルギーとして体内に取り込まれていったのを感じた。


【『(エクストラ)スキル』『未完の森羅万象』を取得しました】


 おお? 未完ってことは、やっぱり内部の力が足りなかったか。また『森羅万象』の力を宿した存在を取り込めば、完全体になるのかな?

 それにしてもこれで俺の『(エクストラ)スキル』も5つ目だな。

 『パニックボイスEX』『龍脈』『未完の森羅万象』『戦場形成』『戦乱波濤』。

 ……最初のだけ異色だけど。

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