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ガチャ944回目:お馴染みアイテム整理⑪

「んじゃここからはボス枠か。最初のボスは、『白虎』もどきの『獣魔』が落とした『ミスリルの宝箱』だな」


【武器】

【アーティファクト】


「んー、まあ武器かなぁ」


 宝箱に手を突っ込み、中のものを引き上げる。するとそこには――。


「おお、格闘武器だ」


 名称:偽・白虎爪

 品格:≪伝説≫レジェンダリー

 種類:格闘武器

 武器レベル:64

 説明:四神・白虎の爪を模して作られた偽神兵装。両手に装着する事で、足と膝にも同様の兵装が装着される。魔力を500消費する事で、武技スキル『猛虎激震』が使用可能。

 ★神に類する者の祝福者であれば、武器レベルが+5される。


「あ~、こっちはレベルが+5しか上がらない感じか。まあ、+10も上がったら流石に『伝説(レジェンダリー)』じゃ収まり効かないか」


 けど、拳だけじゃなくて足のサポーターのようなものもついてくるのか。これは蹴り技が捗りそうだな。


「ショウタ様待望の格闘武器ですわね」

「ダンジョンでも本気出さないよう加減してたんだっけ?」

「タマモから借りた武器はどのラインで壊れるか分からなかったからな」

『うぅ、申し訳ないのじゃ……』

「あー、本気は出せなかったけど、マジでやばかった場合の切り札としては確保してたのは本当だからさ。だからそう落ち込むな」

『クフ~』


 撫でるとすぐ喉を鳴らすタマモは本当にチョロイなぁ。

 けど、この武器のおかげで本格的に格闘武器での戦いも極めれそうではあるな。正直何度か戦っていて思った事なんだが、どうにも『戦乱波濤』のスキルは、剣だけの技じゃなさそうなんだよな。

 一式の『八雷(やくさいかづち)』については、片手剣もしくは剣二刀流で繰り出せる技だったのに対し、二式の『迷宮割り』は、明らかに両手剣用の技だった。あの威力を出すには片手剣じゃ不十分だろう。だから今後は他の武器……槍とか格闘武器とか、他にも盾だの杖だの斧だの、色々と手を出すべきかもしれないな。


「そんじゃ次は、『朱雀』もどきの『神鳥』がドロップした『プラチナの宝箱』だな」


【武器】

【防具】


「うーん。やっぱ武器でしょ」


 名称:偽・朱雀扇

 品格:≪伝説≫レジェンダリー

 種類:扇子

 武器レベル:68

 説明:四神・朱雀の羽根を模して作られた偽神兵装。人工物と機械のハイブリッドで造られた羽根の為、重量はあるがその分鋭く作られている。魔力を800消費する事で、武技スキル『朱雀飛翔』が使用可能。

 ★神に類する者の祝福者であれば、武器レベルが+5される。

 ★扇子を振るうと火の粉が舞うが、これそのものにダメージは発生しない。


「カッコいいわね!」

「センスあるわね!」

「アキ先輩、駄洒落ですかー?☆」

「ち、ちがうわよ!」

「ですが、これを扱うのは冗談ではなく本当にセンスが要りそうですよね」

「本来武器として扱うものではないですからね」

「扱わなくもないですが、どちらかというと暗器の類かと」

「暗殺道具ですわね」

「ん。時代劇で見た」

「はは、日常的に持つ物を暗器にして戦うのはカッコ良かったよね」

「仕事人って感じでしたねー」

「殺陣も見ていてワクワクしますね」


 どうやらエスとミスティ兄妹の時代劇好きは、海外組の間で密かに広がっているようだな。

 しかし扇子武器かぁ。しかも、振るうと舞う火の粉にはダメージ判定がなくただ少し熱いだけ。つまりは賑やかし要因というか、場を盛り上げるためのツールみたいなものだな。

 さっき整理していた『舞踏術』とのシナジーはありそうだが、これにも『戦乱波濤』スキルはあるのかな? あったら嫌だなぁ。俺の攻撃スタイルの点で考えれば、俺のは舞踏よりも剣舞の方が近いし好きなんだが……。


「まあこれも一応予備武器として持っておくか。んじゃ次は『玄武』もどきの『島亀』から手に入れた『プラチナの宝箱』だな」


【武器】

【防具】


「ここまで来たら武器でしょ」


 名称:偽・玄武戦槌

 品格:≪伝説≫レジェンダリー

 種類:大槌

 武器レベル:67

 説明:四神・玄武の甲羅を模して作られた偽神兵装。世界最重と呼ばれる玄武石を削って造り上げた傑作であり、とんでもない威力を秘めているがそれに比例して総重量も計り知れない。魔力を1000消費する事で、武技スキル『玄武圧殺』が使用可能。

 ★神に類する者の祝福者であれば、武器レベルが+5される。

 ★この戦槌を地面に打ち込むと、地面から水が湧き立つ。この水は敵対者には束縛のデバフが付与されるが、使用者や仲間には一切阻害とならない。


「今度は戦槌かぁ。どこからともなく水が湧き出るのは面白いが、これもまた造られたものというのは面白いな」

『あそこは色んなものを作ってたからね。あいつの街は色んなもので溢れてたわ』

「行った事あるんだ?」

『ええ。年がら年中争ってる訳じゃないもの』

「ほーん」


 その話も気になる所ではあるが、一旦流して……。


「次は四神の『青龍』もどきの『竜』が落とした『プラチナの宝箱』だな」


【武器】

【アーティファクト】


「ここまで来たらこれも武器だろ」


 名称:偽・青龍刀

 品格:≪伝説≫レジェンダリー

 種類:刀

 武器レベル:69

 説明:四神・青龍から剥がれ落ちた牙を複製し、刀として造り上げた偽神兵装。本物の牙の一部も使用されており、本物にも引けを取らない傑作。魔力を1500消費する事で、武技スキル『青龍降臨』が使用可能。

 ★神に類する者の祝福者であれば、武器レベルが+5される。


「刀かぁ……。カスミ、ハヅキ。要るか?」

「うーん、大丈夫だよ。お兄ちゃんからは武器を沢山もらってるし」

「はい。せっかく紛い物とはいえ、四神武器が4つもあるのですから、まずは兄上が使ってみるのが良いかと」

「まあそれもそうか。じゃ、こいつらは『悪魔のダンジョン』で振るってみるとするかな」

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