ガチャ938回目:お馴染みアイテム整理⑤
さて、重要なスキル配りも終わったし、スキル確認を再開していくか。残るは全て『Sスキル』だな。
「次はガチャで出たけど実物は見たこと無かった『神速』だな。
名前:神速Ⅴ
品格:≪伝説≫レジェンダリー
種別:スペシャルスキル
説明:人の身では出せない瞬発力を即座に発揮し、それにより発生する術者への負担を完全にゼロにする移動系スキルの極地の1つ。スキルの発動には膨大な量の魔力が消費されるが、術者の基礎ステータスや補助スキルの度合いにより低減され、最後にはそちらの負担もゼロになる。
★スキルレベルに応じて最大速度が上昇する。
「おお……」
思ってたより優秀だった。
いや、エスが昔から愛用してるだけの事はあるな。俺も愛用してるし、武技スキルにも併用するくらい便利に使っているけど。
「ううん、僕が以前見た時とは情報量がダントツに違うな。でも、体感的に理解していた内容と相違はないみたいで安心したよ」
「速度系のブーストスキルの重ね掛けでも出せるかわからない速度を、負担も無しに発動できるなんて、相当じゃない」
「『伝説』スキルは伊達ではありませんわね!」
「ショウタさんの『神速』の名を冠した武技スキルは、どれもが目にも止まらぬ速さをしていましたけど、こんな効果があるなら納得ですね」
「ふむ……。少し興味がありますね」
「まあアイラは、ダンジョン内を駆けまわることが多いからな。次に出たら、優先的に回そうか?」
「はい、お願いします」
アイラが興味を示すなんて珍しい事もあるもんだ。まあでも、最近はご無沙汰でも彼女がダンジョンに入れば、色々と忙しなく動いてくれるからな。あれば使いこなしてくれる事だろう。
んじゃお次は、『クラーケン』討伐後から何かとお世話になってる『恐慌の魔眼』だな。
名前:恐慌の魔眼Ⅴ
品格:≪伝説≫レジェンダリー
種別:スペシャルスキル
説明:視線を合わせた相手の恐怖を煽り、戦意を喪失させる魔眼。格下の相手ほど発動しやすい。オンオフ可能。
★一度恐れを抱かせた相手は、以後術者に敵意を抱く限りステータスが20%減少する。
「おお、ある意味永久デバフか」
まあでも、この魔眼でビビってくれる相手って基本的に格下ではある訳で、そんな相手にデバフを入れたところでな。まあ格下の集団のレアに囲われたときとかは便利かもな。この前の『聖騎士』百人組み手みたいな。それ以外だと……格上の敵に使われたら逆に厄介だな。俺自身も気持ちの持ちようではやられかねないし、味方の能力も下げられたらかなり面倒な事になる。
便利なスキルってのは、逆を言えば敵に持たせれば厄介になるというわけだな。
「アズー、魔王ってこういう系統のスキル持ってたりした?」
『全盛期ならあたし含め、大抵の奴は持ってたはずだけど、こっちに来るときに大体は失くしてるんじゃない?』
「それなら良いか」
全盛期の魔王とか、向こうの世界に行きでもしない限り遭遇する事はまずないだろうしな。
名前:魂圧Ⅹ
品格:≪伝説≫レジェンダリー
種類:スペシャルスキル
説明:自身の魂の位階をもとに、目に見えない圧力を発生させ、相手を震え上がらせるスキル。相手の存在力との差が一定値を超過すると、人間が対象の場合は気絶と精神損傷の状態異常を付与し、モンスターが対象の場合は魔力漏洩の状態異常を付与する事が可能。
★状態異常の判定は対象のステータスの合計値と耐性に依存する。
★圧の強さは段階ごとに設定可能。
★限界まで圧を高めると、相手の魂を破壊する。
これは……最後の項目はとんでもない内容だな。
敵が持っていない事を祈るしかない。
『あ~……最初の記憶がよみがえるわね』
『怖い記憶なのじゃ』
これを直接喰らったアズとタマモが辛そうな顔をした。俺自身は喰らった事ないから分からんけども、これを浴びるのは相当きついんだろうな。
とりあえず撫でておくか。
「あの時はごめんなー」
『許すわ。あれが無かったら、マスターの素晴らしさに気付けなかったもの♪』
『そうなのじゃ。それにあの時は、素直に負けを認めずに反抗的な態度を取ったわっちが悪いのじゃ。あれは黒歴史なのじゃ……』
「……おもらししたこと?」
『ご、御主人! それは言っては駄目なのじゃ!』
プリプリと怒るタマモを宥める。
まあ、確かに大人になってからのおもらしは黒歴史だろうな~。
さて、次はこいつだな。プレッシャー系統の新枠。……ならぬ神枠?
こいつはⅩまでいくみたいだけど、『高位伝説』を限界まで強化するのは3億はかかる。流石にそこまで強化するほど欲しい枠じゃないので、Ⅷで止めておくことにした。
まあそれでも1800万ポイントくらい持ってかれたが。
名前:神圧Ⅷ
品格:≪高位伝説≫ハイ・レジェンダリー
種類:スペシャルスキル
説明:自らの内側に宿る神性を解き放つスキル。位階の低い存在はおしなべて畏敬の念を捧げ、心服するだろう。
「……なんか、危ないスキルのような気がして来た」
「別にショウタ君は悪の教祖を目指してる訳じゃないし、大丈夫じゃない?」
「そうですよ。ショウタさんは悪用なんてしませんし、問題ないと思いますっ」
「位階というのが気になりますわ。ハイ・ヒューマン以外の全ての人類に特攻効果でも持っていますの?」
「そうね。私やタマモの『傾国の美女EX』に通ずるものがあるかもしれないわね」
『御主人によるアマチ教の開宗なのじゃ?』
「少し面白そうですけど、それは大変な事になりそうですわね」
「でもショウタ、これからバチカンに行くんでしょ? そんなスキル持ってて大丈夫?」
「ん。使わなければ無問題」
「私としてはショウタ様に使ってみて欲しくはありますね」
「テレサ、地元なのに容赦ないね」
「私もフランスで使ってほしいですね~」
「マリーの問題はほぼ解決したから、必要ないんじゃないかな」
洗脳とまではいかないが、神として崇められるのはよろしくはないな。まあ、敵に使う分には良いかもだから、一応覚えるけども。
ああそうだ、せっかく圧系をほぼMAXで取得したんだから『王の威圧』と『存在圧』もⅩまで上げとくか。
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