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ガチャ937回目:お馴染みアイテム整理④

「イクサバ」

『はっ!』

「この前言ってたよな。『獄炎蝶』を扱うのに、必須スキルがあるって。それが『炎耐性』と『灼熱耐性』の上位互換スキルだっけ?」

『その通りでございまする。その名も『完全耐性【炎】』であります』

「うーん、スキル名からして本当にヤバそうだな。アイラ、『炎耐性LvMAX』だしてー」

「はい、こちらに」


 そうして手渡されたスキルと、『灼熱耐性Ⅴ』を並べた。


「んじゃ、できるといいなー。『スキル進化』!」


【使用者の意志を確認】


【該当のスキルを進化成功】

【SSRスキル『炎耐性LvMAX』、SURスキル『灼熱耐性Ⅴ』を併合】

【EXRスキル『完全耐性【炎】』へ進化しました】


 名前:完全耐性【炎】

 品格:≪高位伝説≫ハイ・レジェンダリー

 種別:パッシブスキル

 説明:炎と灼熱だけでなく、地獄の業火と断罪の炎に対しての耐性を向上させ、それに類する攻撃や環境に適応する事で影響をなくすスキル。例え溶岩の中でもダメージを負う事はないほどの高い耐性が得られる。

 ★パッシブスキルだがオンオフが可能。


「ほおー、こりゃ強い。そしてお前も『EXR』枠なのか」


 それはこれ以上の成長はできない事を意味する。強化機に入れようとしても弾かれちまった。

 にしても、地獄だけでなく断罪……つまり天界側が用いていそうな別種の炎にすら耐性があるのか。そっちはまだ視た事ないけど、いずれ天界側の神が支配するエンドナンバーもクリアする予定なんだ。あるに越した事はないだろうな。


「アイラ、在庫の『灼熱耐性』と『冷気耐性』はいくつある?」

「こんなこともあろうかと」

「え?」

「第二チームや第三チームが集めて来たスキルも確保しております。ですので、人数分用意出来るかと」

「……さすがすぎるな」


 アイラには頭が上がらんな、ほんとに。

 そんな彼女には皆から一斉に拍手が贈られた。これには彼女も鼻高々といった様子だった。


「んじゃ、まずは『全属性耐性』がある状態でも取得できるかどうかだな。まずは俺がやってみよう」


 ……お。


「できた。こっちは完全に『灼熱耐性』側の上位スキルって感じみたいで、そっちに上書きされたな」

「それはようございました。ではご主人様、『冷気耐性Ⅴ』と『水耐性LvMAX』です。ご確認を」

「ああ」


【使用者の意志を確認】


【該当のスキルを進化成功】

【SSRスキル『水耐性LvMAX』、SURスキル『冷気耐性Ⅴ』を併合】

【EXRスキル『完全耐性【水】』へ進化しました】


 名前:完全耐性【水】

 品格:≪高位伝説≫ハイ・レジェンダリー

 種別:パッシブスキル

 説明:水と冷気だけでなく、永久凍土と不滅の氷に対しての耐性を向上させ、それに類する攻撃や環境に適応する事で影響をなくすスキル。例え極寒の大地でもダメージを負う事はない。

 ★パッシブスキルだがオンオフが可能。


 うん、同じ構成みたいだな。

 んじゃコイツらも進化させまくって、全員に配布だ。コレでよしと。


「ご主人様。エンキ達の分はどうなさいますか?」

「もちろん作っておいて。この子達はいつでも付け替えできるから、環境に応じて適宜付け替えてもらおう」

『ゴゴ』

『ポ』

『キュイ』

『♪』


 まあ最終的に、全属性耐性と同じく各種属性の完全耐性ができれば『圧縮』でひとまとめにできる気がするんだけどな。


「んじゃ次は、 『火炎旋風』『天鼓雷撃』『水深圧殺』『震天動地』の4つか。まずはこいつらをⅤまで強化してっと」


 いけるかなー?


「『スキル進化』!」


【使用者の意志を確認】


【該当のスキルを進化成功】

【URスキル 『火炎旋風Ⅴ』、『天鼓雷撃Ⅴ』『水深圧殺Ⅴ』『震天動地Ⅴ』を併合】

【EXRスキル『エレメンタルマスター』へ進化しました】


 名前:エレメンタルマスター

 品格:≪高位伝説≫ハイ・レジェンダリー

 種別:アーツスキル

 説明:4属性の力を自在に操る事ができるスキル。明確な型が存在しない分扱うには本人の素質が重要となる

 ★自由度は原初スキルには及ばず、出力も無い。

 ★この力を用いて作り上げた魔技スキルの威力は半減する。


「はは~。『炎』『風』『水』『土』の原初スキルには色々と及ばないけど、従来の魔法スキルより自由に力を発揮する事ができそうだな」


 そんで、これも強化はできないと。

 『EXR』は強化不能のスキルがそれなりにあるな。今のところ強化機でイケたのは『破魔の叡智』と『全属性耐性』くらいのものか。


「アイラ、どうだ?」

「はい。こちらもスキルレベルは低いものは多数あれど、ポイントが潤沢にある今、人数分の確保は問題ないかと」

「そりゃよかった。最後の『圧縮』だけは俺がやるから、人数分の用意を頼む」

「承知いたしました」

「つまり、僕らが覚えているスキルを、エンリルやセレン以外でも使えるようになるかもしれないという事か」

『ポー! ポポ!』

「まあ! 私と同じような力が使える人がもっと沢山いればと、常々思っていましたわ。これで夢が叶うのかもしれないのですわね」

『~♪』

「まあ、クリスやセレンみたいに繊細な魔法は、ガサツなあたしには真似できないかもしれないけどね」

「大丈夫ですシャルさん、勇者様のためだと思えば、頑張れるはずです」

「そ、それはそうかもしれないけど……」

「ふふ、一緒に頑張りましょうね」

「エス兄、前々から『風』の力に興味があったの。教えてくれる?」

「エス兄さん、あたしにも『風』スキル教えてねー☆」

「勿論だとも。なんでも聞いてくれ」

「ん。私も学んだ方が良い?」

「ミスティも『風』を学んだ方が良いと思うよー」

「ん……覚える」


 うん、『圧縮』作業だけは大変そうだけど、思わぬところで戦力増強が見込めそうだな。

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