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51日目

 昨日、師匠がウチに来て、色々助言をくれた。


 忘れないように、何日かに分けて書いておく。


 そもそも、どうして師匠が来たかと言えば。


 どうやら、常連客の中に、師匠の兄弟子がいたようだ。


 師匠の、兄弟子、か。


 道理で、野生の、這い寄る熊のような眼をしていたわけだ。


 兄弟子殿は、もうらぁめんは作っていないそうだが、優れた舌は健在らしい。


 ウチのことを『全世界で一番美味しいらぁめん屋』だと師匠に伝えていたそうだ。


 そして、最近、迷走している、とも。



     ~らぁめん『七転八倒』店主 にを~



※らぁめん『七転八倒』


東京都△△区に居を構えるレトロな雰囲気のらぁめんや。

最高級の食材を厳選し、丁寧に調理されたらぁめんは、もはやご馳走と言っても過言ではないだろう。

店主のおすすめメニューは『むかしながらの醤油らぁめん』(2000円 税込)と、『ほんものの豚骨らぁめん(2000円 税込)』。

笑顔の似合う気さくな店主なので、食事だけでなく会話も楽しむことができる。

潰れるまで、あと49日。

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― 新着の感想 ―
[一言] 客「……こいつは俺がなしえなかったらぁめん道を極められる逸材なんだ。いつかきっと俺の熊肉らぅめんを越えるらぅめんを作り出せるはずなんだ!」  ※もちろん熊肉は臭くて客足はバッタリ途絶えている…
[一言] 結論。やはり店舗が悪い。立地をもっと人の集まる駅ビルとかに引っ越した方がいい。最近改装された駅の中のラーメン屋は改札の中なのに行列が並んでいる。駅の中ならトイレも共用出来る(頷)
[一言] 多分その熊の目は真ん丸で爛々とした光を放ってるに違いない
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