ゲームの世界へ4 ある少女の想いと敵意
今回はミニコ視点です。
あの後私達は彼と別れモンドのテスターの時にPTを組んでいた人達が居る東門に向かうことになった。
「彼、大丈夫かしらね。心配だわ」
「そう?センなら問題ないよ。次会った時には、これが封札士の力だって成果を見せてくれるよ」
「・・・・・・」
「俺たちは心配しなくていいの。心配じゃなくて信用してればいいんだよ」
本当に嫌な男ね。
もちろん私だって彼の事は信用もしてるし信頼もしている。
それでも心配になる。
モンドは自分で言うほど頭は悪くない。
ちゃんと考える事が出来る人だ。
そんな人が彼に対しては全幅の信頼を置いている。
私はモンドのように全幅の信頼を寄せる事が出来ていない。
まるで私の想いが負けている様な気がして嫌になる。
そう私は嫉妬している。
彼への想いは負けていないと。
「あそこに居たよ、おーいレトさーん」
モンドの声で暗く沈んだ思考が現実に引き戻される。
彼の向かう先には四人の男女が居た。
モンド程では無いけれど背の高い斧を持った男。
まだ男性呼ぶには小柄で若い弓を持った少年。
私と同じ杖を持っているが私と違いある一部分が大きい女性。
男の子に間違えそうになるが装備で女性と分かる剣をもった少女。
「レトさんスイさん久しぶりだよ」
「久しぶりだなモンド。元気そうじゃないか」
「ふふ、また会えて嬉しいわ」
斧男と余計な所が大きい女性が知り合いらしい。
「モンド、たしか二人連れてくるんじゃなかったのか?」
「もう一人の方は訳あってソロしてるよ」
「あらそうなの、残念ね」
「訳ありか、どんな理由か知らないが仕方ない。全員そろったみたいだし自己紹介しとくか」
斧男さんがまとめ役なのかしらね。
「まず俺からだ。俺はレト、斧士だ」
「レトさん、剣士やめたの?」
「ああ、タンクはモンドいるからな。俺は攻撃に特化させるぜ」
「次は私かしらね」
無駄に大きい女性が声を上げる。
「私はスイ。水魔法術士よ、回復は任せて」
「じゃあ次は自分が自己紹介するッス。」
弓を持った少年が手を上げながら話し出す
「自分はトイス。弓士です、レトさんに奨められて始めましたッス」
「次は私だね、私はクノイって言います。目指せくの一!」
剣を腰に差した少女も自己紹介を始めた。
「それなら次は俺の番だよ、名前はモンド。戦盾士だよ」
最後は私の自己紹介ね。
「私はミニッツ。呪術士よ」
「ふーん、モンド君ちょっといい」
「何?スイさん」
「流石に小学生に手を出すのはマズイんじゃない?」
よくわかった、この女は敵だ。
キャラクタープロフィール
・レト
・斧士
・元βテスターでモンドのPTメンバー
元々盾も装備出来る片手剣士だったが斧士に変更している。
熱血漢。




