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黒髪赤目の忌み子は英雄を目指しダンジョンの最奥を目指す  作者: 春アントール
慈善団体『六罪』
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ルロック ラグラン

 はっきりいって、彼女は『六罪(アルマティア)』の中で一番弱いだろう。

しかし、大勢を混乱に陥れる能力は、確かに持っていた。


 それは例えば剣聖や賢者が敵に寝返るよりも人々を動揺させられる。


 戦闘向きではないにしても、それがイコールで弱いと言うわけじゃない。

力がありはしている。

独自の闇魔法、独自の固有スキル、独自の戦い方。

仲間と共に戦うことで、真価をさらに発揮する。


 もしも我々『六罪』が本気で世界征服をしようとしたならば、彼女1人いるかいないかで全てが変わるほどに、素晴らしい能力なのです。


 だからこそ、彼女1人と魔人1人のために、勇者や四天王が多く送られました。


 そこには我々の注意視していたカルカトスも来るほどに。

そして、敗北を期したわけですが……まぁ、それも彼女が望んでいたこと。


 剣聖のいるところに、直接乗り込んできたというその大胆不敵さ。

いざと言う時の度胸を持っている彼女は、剣聖の元へ行き、最近不穏な行動をしている理由を問いただし、そして、私にも協力させて欲しいて言っていた。


 まだ戦争の兆しが、見えたか見えていないかの頃に、魔族側の、それの非常にありがたい人材が、向こうの方からやってきてくれたんだ、私たちは文句なんてあるはずもない、一も二もなく協力を願った。


 彼女は、皆に伝えられたことを、さらに皆に伝える、そんな能力。


 自分と似たような能力を持つ獣人がヘルヴェティアにはいるらしいが、その人は、お互い信用しあったもの同士で会話ができる。


 それに対して、ルロックさんのものは、ほぼ何人にでも声をかけられるし、Lvが上がったことによる変化か、私たち『六罪』中ではお互いが会話をすることが出来ました。


 以前に固有スキルのレベルを聞いたところ16と聞きました。

おそらく今まで何度も何度も使っできたことによる、その鍛え用が我々と違ったのかもしれません。


 そのレベルの高さには、ザン様も、声を漏らすほどでした。


 この先の平和な世界において、彼女ほど素晴らしい人材はいないでしょう。

だからこそ、彼女には生きて欲しかった。


 それでも、みなが命をかけているのに、自分だけおめおめと生き残る訳には行かないと、共に戦うことを宣言してくれました。


 六罪の拡声器ルロック ラグラン、ここに眠る

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