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黒髪赤目の忌み子は英雄を目指しダンジョンの最奥を目指す  作者: 春アントール
お皿が割れるみたいな?
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新興勢力【???】

「……リーダー、動きがありました」


 そう言って、仲間の1人がこっちに声をかける。

ロウソクの明かりだけが洞窟を照らし、顔に付けた仮面が詮索を許さない。


 しかし声で女性であるとわかる。


「そうか……内容は?」


「はっ、魔王城の方から人間側……ハリスへの交信で、なんでも魔王軍にカルカトス以上の実力者が入ったとのこと」


「……ほう?なるほどな……急ぎ、ほかのものにも伝達を、お前の能力なら1分とかかるまい」


「はっ、では失礼……」


「あぁ、任せたぞ」


 新たな戦力か……しかし、私達には、既に素晴らしい能力者たちが仲間にいる。

どの国の情報も掌の上にあり、戦争をいち早く察知できる体制を確立した。


 そんなことをする理由は……簡単だ『かき乱せ、欺き崩せ』それだけが()()()が、我々へ与えた指令。


 大丈夫、我々の後ろ盾は……最強だ。

あのピュー フォルテと正面戦闘になったとしても、我々の敗北はありえない。


 総勢『6名』少数精鋭、名を『六罪(アルマティア)

そして、我々の上に……たった1人、いざと言う時のための執行者がいる。


 負けはない、絶対にだ。


「……やぁ、調子はどうだい?」


 噂をすればなんとやら……その執行者様のお出ましか。


「少々困ったことが……カルカトスを超えるものだとされる物が魔王軍に加わったとの交信をジャックしました」


 そういうと、驚いた顔をしたあと、顎に手を当て


「ふーむ……なるほどね、わかったよ、それを処理すればいいかな?それとももう少しあとにしようか?」


「そ、そこはあなたに任せますよ」


「一応、僕の方が立場が上だもんね、それじゃまだにしておこうかな……殺すのは惜しいし、何よりも僕たちの計画にもしかするとほころびを産むかもしれない」


「?どういうことですか?」


「いや何、もしも殺っちゃったら、カルカトスくんが猛特訓とかして負けちゃうかもじゃないか……さて、僕もそろそろ行くよ、忙しい身だからね」


「忙しいのは存じています……あの、明日のことはお忘れなく」


 そういうと、もちろんと言った感じに右手を上げて


「忘れるわけないだろう……みなによろしく言っておいてくれ」


「はっ……」


「……腹減った……なんか飯ねぇの?」


 入れ替わりで入ってきたコイツは粗暴なままに聞いてくる。


「食いたければ自分で取りに行ってこい……しかし、誰にもバレるなよ?」


 そう、ある程度の自由を許可すると。


「本当にいいんだな?……じゃ、食いに行ってくる、また明日な」


 覚えてるのが驚きだが……まぁ、あいつはあれで、しっかりしてる。



「全員に伝達完了致しました」


「了解だ、よくやった……流石だな」


「いえ、この程度当然です」


 さて、各々配置や、執行者の予想も兼ねた対戦相手についてひたすら調べて言ってもらおう……弱点がないやつなんて、いないんだ。


「さて、それでは我々も明日へ向けて早めに休憩をしましょうか……」


「だな、ではまた明日……」

 こういう新しい敵が出てくるとなんだかワクワクしますよね。

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