ヤバい奴
今日は昨日言った通り、俺とアイビー2人のステータスを見るために、カードに力を込める。
カルカトス ナイトメア
年齢 16 性別 ???
種族 ???
職業 冒険者・魔王軍四天王
Lv 68
HP302
MP721
筋力 253
耐久 243
速さ 397
賢さ297
魔力 900
称号 『擬神』『神獣殺し』『古兵を語り綴る者』『幻霧』
スキル 我流剣術Lv8 ミラン流剣術Lv5 獣の五感Lv11 神速Lv15 譲渡Lv15 悪夢魔術Lv蜊∽コ 呪術Lv20 精霊術Lv蜊∽コ 光魔法Lv25 擬神の瞳Lv1
装備品 アイテムボックス 剣聖剣 ラジアンの篭手 パックの篭手 パックのブーツ
アイテムボックス 『鎖の輝石』『盗賊の輝石』
ハイポーション×1
固有スキル《限界突破》Lv12
状態 無関心 神憑き
「……む」
また無関心が生えてきた……なんなんだろうかこれは?
神憑きってのはなんだ?
そして、称号がひとまとめにされた。
さらに目を下に滑らせる。
「っな!?はぁ!?」
光魔法と呪術、この2つのレベル、どうなってるんだ!?
本来なら、成長限界はLv15、稀に16以上になる者もいるが……15と16はただの1レベル差とは思えない程の天地の差……それを20や25だと……!?こんなのと戦ってたのか……そりゃあ……ねぇよ
「ん?擬神の瞳?」
『なんだこれ?』そう思いながら凝視するとすぐにわかった。
[スキル 擬神の瞳]
この 世界 の あらゆるもの を 見ることで 理解 する
入手難度 超絶
えっ、なにこれ?
『これはねー、私の目ですよ』
そんな声がどこからともなく響く……つい最近聞いた声……フレイ……!?
「っな!?どこからっ!?」
「か、カルさん!?」
俺が立ち上がり辺りを見回すのを見て驚くアイビー。
『私は神……私は今あなたの心の中に直接語り掛けています……』
なんだその芝居がかった意味のわからん答えは
ってかそれならマインさんが良かったなぁ
神憑きってあんたか?
『そそ、にしても酷い感想ですね、私達はどうやら親和性がちょっとあってるようで、中に残ってるんですよ、その目、凄いでしょ?』
いやまぁたしかにすごいけど……頭がフラフラしてくる
『まぁそうでしょうね、私も発現した頃は大変で……ってそんなこと言ってる余裕ないんでした、光魔法と呪術、そして私のその瞳、同じ擬神のあなただからこそのプレゼントです』
はぁ?
『よく分からないって顔ですね?
まぁ構いません、私はもう行きますね、より良い所へ』
お前が行けるとは思わんがなぁ……
なんて事を言っても返事は返ってこない。
無視してるのかそれとももうその『より良い所』とやらへ行ったのだうか?
「か、カルさん?」
「あぁ、すまん、ちょっとな」
ここは光魔法と呪術のLvの高さに驚いたということにしておこう。
「っえぇ!?に、にに、25ォ!?」
おぉ、こんなに動揺してるアイビーは始めて見るかも。
「凄いだろ?まぁこれに驚いてたんだよな『どっからそんな光魔法持って来たんだ俺!?』ってさ」
「な、なるほど確かにこれは驚きます……えぇ」
「アイビーのも見せてよ」
「!えぇ!どうぞご覧あれ!」
相変わらずテストだと思ってるらしい……可愛いヤツめ。
年齢 15 性別 ???
種族 ???
職業 冒険者
Lv 46
HP 300
MP 675
筋力 196
耐久 190
速さ 240
賢さ 356
魔力 452
称号 『合成獣の英雄』
スキル 剣術Lv10 ミラン流剣術Lv1 悪夢魔術Lv荵
装備品 赫黒剣ナイトライン パックのローブ パックの仮面
状態 好奇心旺盛
おぉ、意外と……いや、かなり高いな……
うん、確かにこれだけステータスが高ければ強いのもうなずける。
全体的にステータスは魔力や速さが高く、筋力や耐久が低い……俺と同じタイプのステータス。
生物誰しも才能がある。
その才能によって同じレベルでも確かな差が生まれるのだ。
だがまぁ……俺と同じタイプなのはアイビーも俺と同じなのだろうな。
「どうですか!?」
「うん、すごく強いと思うよ、これならすぐにでも魔王軍に入れるほどには強いね」
そう頷くと嬉しそうに笑う。
「……あ」
そうだ、アイビーを擬神の瞳で見てみよう!
そう思い立ち、じっとアイビーを見つめる。
年齢 10 性別 ???
種族 ???
職業 冒険者
Lv59
HP593
MP896
筋力453
耐久689
速さ532
賢さ675
魔力932
称号 『天才』『合成獣の英雄』
スキル 剣術Lv15 ミラン流剣術Lv2 悪夢魔術 Lv20
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装備品 赫黒剣ナイトライン パックのローブ パックの仮面
状態 好奇心旺盛 呪い
「っぐぁ!?」
瞬間、目に走った激痛。
頭がおかしくなりそうな情報量に押しつぶされる脳。
耳から、口から、鼻から、とめどなく血が溢れ出るのがわかる。
「かっカルさん!?」
驚いた様子でこちらに駆け寄るアイビー。
「ひ、光……『光魔法』〈治癒〉……!」
自分にかけた回復魔法は、容態をマシにしてくれた。
「か、カルさん!!大丈夫ですか!!?」
心配している様子で、俺の肩を撫でるアイビー。
「あぁ、ありがとう……ちょっと気分が良くなったかな」
気休め程度であるが、この言葉に嘘はない。
なんなんだあの数値は……ほんの一瞬しか見れなかったが化け物レベルの強さ……恐ろしいが仲間であるなら、困らない強さだ。
「カルさん!」
「おぉ、安心しろ、叫ぶ程じゃないよ……俺の体がびっくりしただけ……」
ふらつきながらも、血を拭いていく。
「あっ!あわわ、や、休んでてくださいよ!?私がそれぐらい……!」
そう言って俺からタオルを奪い取り、せっせと頑張っている。
「ありがとう……風呂で血を流してくる……」
「はーい!気をつけてくださいね!」
なんだか俺がアイビーに話しかける時と同じ感じだな……
成長を感じながら、シャワーで頭を流した……上着脱いでたら良かったな。
状態から見てるのは初めてステータスを見た時の健康診断の代わりになるって言葉がまだ頭の中にあったから、です〜




