7.過去に、傷を抱えて。
お久しぶり_(:3 」∠)_
あとがきから、新作ラブコメもよろしく。
『お前が何もしなければ、俺たちは秋の公式戦に出られたのに!!』
『みんな我慢してたんだぞ!? それなのに、お前ひとりのせいで!!』
思い返されるのは当時、同級生から向けられた言葉の数々。
彼らの言う通り、みんなが理不尽な扱いに耐えていた。少しでも歯向かえばどうなるか分からず、誰に相談するわけにもいかない。顧問の先生だって見て見ぬ振りをしている状況の中、最下級生だった自分たちにできるのは黙って時が過ぎるのを待つだけだった。
それで仕方ない。
それが伝統だから。
俺の通っていた中学の野球部では、イジメが常態化していたのだ。
いずれ自分たちが三年生になる時がやってくる。その際にどのような行動に出るのか、どのように後輩とかかわりを持つのかは、考えるまでもないだろう。
自分たちだって我慢したのだから、それくらいは許されるはずだ。
そして、繰り返すのだろう。
そういうものだ。
そういうものだと考えて、牙を研ぐことしかできやしない。だけど、
『あ、あはは……悪いな、小園。どうやらもう、自分は駄目みたいだ』
――『アイツ』が、悔しそうに笑うのを見て限界を迎えた。
一人の野球少年の未来が断たれるのを目の当たりにして、俺はもう何もかもを投げ打ってでも行動しなければならないと思ったのだ。
そうでもしないと、アイツに報いることはできない。
本気でプロを目指していた彼が流した涙と汗、そして時間に対して。
「それでもきっと、俺は間違えたんだな」
今になって思えば、分かる。
自分の感情だけで突っ走って、自分だけが犠牲になればと思って、結果的に他の罪もないチームメートを巻き込んだ。上級生を追い込むことはできたけど、結果として野球部は活動停止。下級生はみんな秋から春にかけての大会はおろか、練習試合も組めなくなった。
その責任が誰にあるかは、ハッキリしていた。
でも当時の俺は背負いきることはできず、野球そのものから逃げたのだ。
「あー……今日は駄目だな。なんだか、悲観的になっちまう」
思わぬ過去と向き合う機会を経て、いつになくセンチメンタルになっている。
公園のベンチに腰かけて、らしくなく空を見上げて黄昏れていた。
そういえば、そろそろいい頃合いか……。
「もう十分、時間は潰せたよな。……帰るか」
そう考えて、俺は重い腰を上げた。
久々の運動で痛む身体を気遣いながら、家路に就く。そして、
「ただいまー……」
沈んだ気持ちのまま、玄関扉を開いた。
その時。
【パァァァァァァン!!】
そんな破裂音に、俺の頭の中は真っ白になってしまった。
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新作ラブコメです(*‘ω‘ *)
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