1.不穏。
ここから新章です。
カクヨムでも頑張ってますので、そちらも★いただけると幸いです。
――とある一室。
そこでは二人の人物が、顔を突き合わせて何かを考えていた。
いや、正確に言えば何かを企んでいる。そのように思った方がしっくりくる、とでもいえばいいだろうか。少なくとも周囲の第三者が見れば、そのように感じられる状況だった。
そんな中で、一人が重い口を開く。
『ついに、時がきたね』
そこにいかなる意味合いがあるのかは、分からなかった。
だが、もう一人にはしっかり伝わったらしく、その人は微笑みながら静かに頷く。そして確かめるようにして、こう訊ねるのだった。
『向こうには、気取られていない?』
『もちろん。いつもと変わらぬ日常を過ごしている』
すると、もう一方はしたり顔で応えるのだ。
なるほど二人には、何かしらの標的がいるらしい。だがしかし、その人物はまだ、自身がなにかの企みの中心にいることに気付いていなかった。
それが面白いのか一方は口角を上げ、もう一方は声を上げて笑う。
そして最後に、こう言うのだった。
『分かってるね。決行日は、四月十五日』
『分かってる。その日に――』
――標的へのアプローチを開始する。
たった二人の議会は、こうして終わりを迎えるのだった。
なんだってばよ、これ。
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