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1.第一回全国模試、結果!

ここから新章!








「さて、そろそろ模試だな。緊張する……!」

「大丈夫だよ、お兄ちゃん! 最近は基礎もできるようになってきたし!」




 二月も終わりに差し掛かり、大学入試へ向けての模試が近づいてきた。

 学校で実施されるそれは全国で自分がどの位置なのか、たしかめる試金石になる。もちろん最初から柊大学のA判定を取れたら、なんて都合のいい話を妄想はしていなかった。

 ただ、これまで絵麻にしっかり勉強を見てもらったのだ。



「絵麻の恩に報いるためにも、結果出さなきゃな……!」



 義妹の時間を貰った分だけ、やっぱり少しでもいい成績が取りたい。

 そう思って、俺はいつも以上に気合いが入っていた。



「お兄ちゃん? 少し、肩の力を抜いて――」

「よーし! そろそろ学校に行くぞ、絵麻! 目指せC判定、いやB判定!!」

「わー……」



 何やら絵麻の反応が気になったが、段々と気持ちが高ぶってくる。

 そして俺たちは登校し、全国模試に挑んだのだった。







 ――それから一週間後。




「……………………」

「お、お兄ちゃん……! 最初の模試なんて、こんなものだよ!」

「たっくん、完全に魂抜けちゃってるね。中学の頃を思い出すなぁ……」



 全国模試の結果が返ってきた。

 名前を呼ばれて用紙を取りに行くと、担任の先生が少し笑っていた気がする。いいや、今になってそう思うのだから、きっと被害妄想に違いなかった。

 だけど、いまの絶望した俺はとにかく冷静ではない。

 休み時間に入ったというのに、絵麻と瀬奈の声もどこか遠くに思えた。



「頑張ったよ、お兄ちゃん。でも、これが最初だから!」

「それでもさぁ、E判定はしんどい……」

「……う、うーん」



 そして、辛うじて聞こえた絵麻の言葉にそう返す。

 うな垂れていると、さすがに義妹も反応に困ってしまったらしい。

 簡単に状況を説明すると、手も足も出なかった、というのが正直なところ。

 いいや、少し違うか。手も足も出せたはずなのに、俺が完全に空回りを繰り返したのが実態だった。見直してみれば、拾えた得点もあったはず。



「すまん、絵麻。……弱い兄貴で」

「お、お兄ちゃぁぁぁぁぁぁん」

「おー、砂になった」



 そんなこんなで、凹む俺を見て女子二人は各々にそんな反応だった。

 絵麻は完全に狼狽えてしまっており、しかし瀬奈は――。



「ねぇ、絵麻ちゃん?」

「……野川さん、どうしたの」

「ここはさ、アタシに任せてくれない?」




 義妹にそう言って、何やら俺の頭をポンポンと叩くのだった。



 


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「隣の席の朝倉さんは、どうやら異世界帰りの聖女様。」こちらも、よろしくお願い致します。
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更新ありがとうございます どんまい!まだまだ考えが甘いな!
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