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5.それぞれに、自分の部屋で。

あとがきの新作も応援よろしくです!







「あれは、いったい何だったんだ……?」



 俺は自分の部屋に戻ってから、ベッドに横になって考え込んでいた。

 しっかりと視認したわけでもないから、必ずしもそうだったのだとはいえない。ひょっとしたら指先で頬に触れただけかもしれないし、それ以外かもしれなかった。

 しかしあの温もりと柔らかさは、本当に指の類なのだろうか。



「………………」



 改めて、その箇所に指で触れてみた。

 かれこれ数時間経過しているが、あの感触はまだはっきり覚えている。自分の指と絵麻のそれは違うから絶対とはいえないが、頬に触れてもあの時のものは違うように思った。

 などと考えて、もしもを想像する。――だが、



「うわああ! なんだよ俺、気持ち悪いって!?」



 即座に脳裏によぎった想像を削除した。

 義理とはいえ、絵麻は妹。純真な彼女のことをそんな目で見て、悶々とするのは背徳的に思えてしまった。だから俺は一度、勢いよく身を起こして頭を強く左右に振る。

 そして、軽いめまいを覚えながら大きくため息。

 少しは冷静になったが、しかし――。



「くぅ、本当に何だったんだ……?」



 やっぱり、気になって仕方がなかった。

 これでは明日から、どんな顔をして絵麻を見ればいいのか。


 そんな悩みに苛まれる夜は、どんどん更けていった。







「………………」



 ――しちゃった。



「………………はうぅ!」



 ――お兄ちゃんに、キスしちゃった!



 一方その頃、絵麻は自身の衝動的な行動に赤面していた。

 自分でもどうして、あのようなことをしたのか。絵麻はそれが分からず、だが同時に起こってしまった事実に悶えることしかできなかった。兄と同じくベッドの上で、布団に包まりながら頭を抱えている。

 そして、おもむろに自身の唇に指を当てて――。



「ふぁ……!?」



 少女の頭の中は、再沸騰した。

 拓哉の頬の感触はいまでもはっきりと、唇に残っている。思い出せるそれに、絵麻は身体をさらに縮こませた。その上でこう考えるのだ。



「あ、明日から、どんな顔してればいいの……!?」





 雪だるまのちょっとした悪戯。

 それに背中を押された少女による、ちょっとした愛情表現。




 ただし初心な二人には、少しばかり刺激が強かったようだった。




 


https://book1.adouzi.eu.org/n4661kx/

新作です!異世界恋愛です!勝手がわかりません!

でも頑張ります!!


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「隣の席の朝倉さんは、どうやら異世界帰りの聖女様。」こちらも、よろしくお願い致します。
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