10.理由。
短いので、ササっと。
ここで第3章〆です! 面白ければ、あとがきもお読みください!
絵麻は自室の毛布にくるまりながら、拓哉の言葉を思い返す。
彼は妹の気持ちを考えて、一緒にいると約束してくれた。それが自分のやりたいことだと、そう言って。それがどれだけ、彼女の心を救ったか分からない。
心細い気持ちを包み込む、兄の優しさ。
妹はそれを享受して、初めてといっても良いほどの安らぎを覚えた。
「お兄ちゃん……」
もちろん、恵梨香が自分をないがしろにしたとは思っていない。
むしろ迷惑をかけていると感じたからこそ、安らぎを得るに至らなかった。甘えられる相手という存在に触れたのが、本当に初めてに近いのだ。
だから絵麻の抱いた感謝の念は、ひときわ大きなもの。
先ほどの涙は、それを示すものだった。
「頑張らないと……!」
少女はスマホを取り出し、画面を見ながらそう口にする。
そこに映っていたのは――。
「いつか、必ず会いに行くからね。……パパ」
一人の、男性の姿。
絵麻にとって、実の父親にあたる人物だった。
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