7.クリスマス当日の夜に。
これで第1章〆ですね。
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――帰宅後、絵麻の部屋。
「お兄ちゃんからの、プレゼント……」
床に座った絵麻は、拓哉から貰ったマフラーを抱きしめていた。
彼にとっては寒そうにしていた彼女に対して、何の気なしにあげたものだが、義妹にとってはとかく大きな意味がある。
絵麻はずっと、兄という存在に憧れていた。
早くに両親が離婚してから、母である恵梨香に迷惑をかけないように振舞う。そんな日々を延々と続けてきた。そんな生活の中で、いつしか少女には夢ができた。
『甘えられるお兄ちゃんが欲しい』――と。
女性相手では、どうにも母親を思い出してダメだった。
だったら、異性である兄ならどうか。そう思い始めたのだった。
そのため絵麻にとって、今年のクリスマスは特別なもの。母親の再婚の話を聞いた瞬間に、胸が躍ったのを覚えている。
そして今日、兄になった少年は想像以上に頼れる人だった。
まだまだ、あどけなさの残る顔立ち。
でも自分より体格に勝る相手に対しても、毅然として立ち向かう。そして、そんな彼から貰ったマフラーはもう、絵麻にとって宝物に違いなかった。
「えへへ……っ!」
まだ物が揃わない部屋の中。
少女は小さく笑って、マフラーを首に巻いた。
そんな、クリスマスの終わり。
そしてこれが、二人の物語の始まりだった。
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