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検索可能な公式夏ホラー作品をひたすら読む  作者: 黒森 冬炎


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96/193

夏のホラー2020、初回掲載8/3①

初回投稿2020/8/3は、16作品です


●作品443

駅猫

作者:倦巳タケル

短編

1,514文字


内容

利用駅の駅猫と仲良くなる


感想

サイコホラータグはないですが、異常な人物が登場します。主人公と駅猫の交流は、ほのぼのとして最後は悲しさの中につい微笑んでしまうようなもの。主人公が好人物です。



●作品444

其処に住むモノ

作者:l⊥l [+]

短編

887文字


内容

人ではない何者かが語る駅の怪異譚


感想

雰囲気があります。単発ホラーですが、シリーズの一品のようなイメージがある作品。少ない文字数ですが、中身がしっかりと詰まった秀作です。


余談

作品298『ドラッグストア』 の作者です




●作品445

迷子の為のきさらぎ駅

作者:民間人。

短編

3,562文字


内容

帰りの電車でうとうとした挙句、降りてしまった駅での体験


感想

きさらぎ駅もの。ふんわりと純文学のような怪談。SFでも純文学でも大丈夫そうですが、ちゃんとホラーでもあります。前書きも作品の一部ですので、飛ばさず読むことをお勧め致します。



●作品446

【コメディーホラー】無人駅の駅員さん

作者:麦酒

短編

3,837文字


内容

理不尽な左遷を受けた主人公が楽しく暮らしている話


感想

ホラーです。コメディです。ホラーならなんでも怖い人はゾッとするかもしれません。いや、これ好き。主人公は逞しい。ヒロインは可愛らしい。ふたりともチョロくて微笑ましい。読点がなく一行ごとに改行がありますが、それを感じさせない流れるような語り口。お見事。



●作品447

異世界転生 - ここは地獄か魔界か、それとも… -

作者:大野 錦

短編

9,857文字


内容

駅ではない


感想

転移タグあり。これが転移タグ必要なら、ホラーほぼ全滅。他にも色々なカテゴリータグが付いてますが、どれもつけなくてよいと思う。普通のホラーです。駅ではない、鉄道ですらなかったです。



●作品448

まどかのSF(少し・不思議)体験 なろう出張版

作者:Red

短編

6,361文字


内容

神隠し体験


感想

きさらぎ駅ものでした。多くのきさらぎ駅もの同様、原型は留めておりません。物語のパターンとしてのきさらぎ駅ではなく、異界の駅名という点だけが採用されております。



●作品449

境界の間と現

作者:羽月恭香

短編

799文字


内容

電車に乗ろうとしたら止められた


感想

こういうの、いいですね。静かでほんのり怖い。ヒヤリハット的な部分もあり。ちょっぴり純文学風味の文章も良かったです。



●作品450

無人駅のホームにて。

作者:きしかわ せひろ

短編

1,020文字


内容

無人駅で電車が発車するのを見るのが好きな主人公


感想

叙述トリックがあるホラーです。文字ならではの、ホラー小説常套手段が楽しめます。


余談

日本の鉄道線路は、幅1067mmが殆どとのこと。枕木は条件によって細かく配置本数が決められているようです。一般的な線路では60cm程度の間隔で、実際には65cmと55cmを交互に配置するなど各路線で工夫して強度を上げているとか。


作中で下から見ていた存在は、横たわっていたのでしょう。長辺×短辺が1067mm×60mmの場所ですから、まっすぐになっていたなら子供ですね。身体を丸めれば大人でも入れるでしょうか?マンションサイズの畳は1700mm×850mmなので、半畳程度で丸まれると仮定すれば、枕木の間だと短辺がかなり窮屈ですね。


やはり子供サイズかな?外見の説明はなかったので、人型なのかも実体があるのかどうかも不明です。



●作品451

シャベル繭

作者:河本 師走 (ふーみん)

短編

1,227文字


内容

駅ではない


感想

ホラーですが駅ではない



●作品452

えき

作者:詩月 七夜

短編

2,331文字


内容

電車で目が覚めたら車内に鬼がいた


感想

怖いです。オーソドックスな怪談です。グロ注意。気持ち悪いです。テーマに捻りを効かせた落ちも良かったです。



●作品453

廃墟

作者:ねこ

短編

1,481文字


内容

駅ではない


感想

ホラーですが駅ではなかった。廃墟もの。



今回はここまで

今回分には文章がうまい作品が多く、次々に読んでしまいました。それぞれ違うタイプの作品でしたので、殊更に楽しめました。


お読みくださりありがとうございます

続きます

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