夏のホラー2020、初回掲載8/15③
●作品291
古代遺跡の恐らく最深部で置き去りにされた俺は、脱出に無事成功する【夏のホラー2020 投稿用】
作者:まい
短編
4,101文字
内容
古代遺跡で地下鉄駅のような場所に入る
感想
前書きに異世界だと書いてあります。おそらくはなろうハイファン的な意味での異世界を意図したのだと思います。普通に読んでいくと、特に異世界という感じはしません。地の文で「読めない文字」「意味はこう」と書かれています。ホラーっぽくない表現です。本文だけ読むとSFかな。
●作品292
待ち続けている人達
作者:アンマンマン
短編
883文字
内容
駅で戦争から帰る人を待つ幽霊
感想
ホラーなんですけど、ブラックユーモアの印象が強い作品でした。第二次世界大戦終戦100年後の設定。特に100年後らしい描写はありません。2020年ですと、25年前後先の近未来が舞台ということになります。待ち続ける幽霊モチーフというのは、切ないですね。
待つ幽霊が駅で取る待つ以外の行動には、幽霊側の理由が書かれていません。理不尽系ホラーでしょうか。
余談
開業80年程度の駅は、日本にそこそこあるようです。現在100周年の駅もいくつかあるようです。2045年前後に100周年を迎える駅もそれなにありそうですね。
作品128『社畜の行進』、作品238『アイドル』、作品250『大蛇』、作品264『プログラム』の作者です
今回はここまで
今回分はどちらも、設定については、地の文での説明や会話で一言語られるだけの作品でした。読者としては、現代日本ではない情景を具体的に描写してくれるほうが想像しやすいと感じます。特にホラーの場合には、情景や状況の描写があっさりしすぎていると怖くないですからね。
お読みくださりありがとうございます
続きます




