夏のホラー2020、初回掲載7/19⑧
●作品576
不吉な予言
作者:わかば
短編
3,612文字
内容
独身最後の旅行に誘われて新幹線ホームにいた
感想
怪談タグに偽りなしですが、サイコホラーでありミステリー。鉄道ミステリー風の文体が、駅ホラーならではのチョイスで良いですね。公式企画のお祭り感が楽しい作品でした。
●作品577
友人の噂話
作者:瀬戸 暁斗
短編
1,284文字
内容
噂として聞いた電車に乗っていた
感想
嫌ですねえ。怖いなあ。
●作品578
線路に消えたあの人は
作者:佐々木
短編
6,483文字
内容
呪いがあると言う駅の話
感想
ミステリーなんですが、サイコホラーでもあり。淡々と語られる自分勝手な男の話。しかし、あまりにも淡白なので、狂気が際立って怖くなります。作業のように繰り返された、呪いの真相とは。ラストもありがちながら、血の呪いという古い怪談の類型が日本的でよかったです。
いやーな読後感のある、淡白な語りによるベタっとした怪談でした。
余談
精神疾患は必ずしも遺伝しないとのこと。一卵性双生児は、片方だけ精神疾患を発症する場合も半数程度見られるそうです。原因は様々で、特定の原因によるものとも言えないらしいです。
この物語では、成育環境も原因になっていそうです。まさしく負の連鎖。
思春期に自立してゆく過程で、親は必ずしもロールモデルであり続けはしないですが。この系統とは少し違いますが、異常な親とオカルトというと、『キャリー』が思い出されますね。あれは、今で言う毒親とサイキックの組み合わせでしたが。
今回はここまで
今日も夜読めないかもしれないので、朝更新です
よみこぼしについては、とりあえず初日の7/9分まで読み切ってから再度調査します
現在、総数も変化したようなので、調査は最後に行います
お読みくださりありがとうございます
続きます




