夏のホラー2020、初回掲載7/29①
初回掲載日2020/7/29は13作品
●作品466
駅案内
作者:ブルマ提督
短編
881文字
内容
駅にAI搭載のデジタル駅案内が導入された
感想
みんな自分本位。
●作品467
見知らぬ見知った駅
作者:高畑みおな
短編
4,015文字
内容
終電で最寄駅に帰ってきた。ホームに電車が来たので乗りたい。
感想
冥界列車もの。終電後の電車は、とにかく乗ったらダメ。まして、終電で最寄駅まで帰ってきているのなら。これだから酔っ払いは。
●作品468
雨宿りの猫、スマートフォンの叫び
作者:シュルレアリスム
短編
2,334文字
内容
放課後、スマホで話す主人公。
感想
サイコホラータグあり。いやぁ!キモチワルイようー!捻りの効いた構成です。サスペンスホラー。異常者のお話です。とにかく気持ち悪い。
余談
作品264『日々是凶日 』、作品388『バラバラ殺人行き(確定) 』作品392『ゾンビの大群 』、作品406『人間花火』、作品426『五回目の衝突と、曖昧模糊な証言』、作品429『ニューイラ』、作品439『カルバゾールの暗示。優先席怪奇譚。わたしの夏は非刺激性 』、作品460『へばりつく』、作品467『駅のポスターコンテスト』、作品478『ゴールデントレイン』、作品450『死なない女 』、作品456『転生しようと思ったら、閻魔に怒られた件について』の作者です
●作品469
通勤地獄
作者:古森 遊
短編
1,051文字
内容
コロナ禍の満員電車
感想
パンデミックSF。主人公の置かれた状況は、ホラーですが、昔のSFにはよくあった構成ですね。感想返信によれば、執筆当時は第3波が来るかも?という状況だったそうです。今や第8波。現実は、そう簡単に終末世界にはならない。人類、案外しぶといですよね。
●作品470
恋は盲目
作者:悠
短編
3,245文字
内容
デートのために駅で立っている主人公
感想
タグはスプラッタ、サイコホラー。スプラッタでサイコホラーでオカルトです。仕込みが丁寧にしてあって、とてもわかりやすく予想通りのテンプレホラー。楽しかったです。
●作品471
そこは彼女の指定席
作者:我武者羅
短編
3,089文字
内容
ベンチに座っていた人が来なくなった
感想
怖いというより、やるせなく切ない話でした。
●作品472
ホームドア
作者:九木圭人
短編
568文字
内容
最寄駅のふたつ前の駅で乗り降りする人は見たことがない
感想
ひょえっ。
余談
西栗坂駅は、岡山県倉敷市にバス停が実在するようです。倉敷市の栗坂は郵便番号の割り振られた地区で読み方はクリサカ。西栗坂の読み仮名は不明です。このバス停がある場所は、歩鉄の方が纏めておられるところによると、矢部線という廃線の起点だったそうです。ただ、矢部線に西栗坂駅は存在しなかったみたいです。
作中駅にふりがなはないので、本作での読み方は不明。
●作品473
初盆
作者:たでんだた
短編
1,043文字
内容
お盆に帰宅するお父さん
感想
やるせなく、ちょっとベタッとしたジャパニーズホラー。なんと言うか、日本らしいお話だと思いました。後書きに味があります。作品の一部ではなく、純粋な後書きです。
余談
作品410『十三』、作品466『女の恋 』、作品493『たでんだたのホラー駅劇場』の作者です。
100日問題。いままさにホットな話題ですね。
嫡出推定は、明治民法の民法第820条として、明治29(1896)年には存在していたらしいです。明治38(1905)年に改正されたようですが、この時から100年以上もの間、女性の再婚は6ヶ月間禁止だったとのこと。昭和民法になって民法第722条として、引き継がれてしまったという解説を読みました。
平成28(2016)年6月に民法一部改正で再婚禁止期間は100日に短縮されました。
この年の判例には、生物学上の父親がDNA鑑定で判明しているにも関わらず、嫡出推定による判決は別の人が父親であるとし、覆らなかったというものがあったみたいです。
この年の嫡出推定関連の裁判は、現在もいくつかネット上で無料記事を見ることが出来ます。
令和4(2022)年10月14日の閣議決定により、11月18日に参議院審議入り、今国会中に再婚禁止期間の撤廃が決定する予定とのことです。そもそも今回撤廃に進んだのは、無戸籍の子供が社会問題になっているからとのこと。
科学が発達したいま、時代に合わなくなったと前々から言われていましたからね。
これ関連、ずーっと議論されてちょっとずつ色々あったみたいです。DNA鑑定の結果が優先されないとか、そりゃあ、いくらなんでも酷すぎますよねえ。キリがないのでおしまい。
因みに、現時点で既に来年度4月から施行されることが決定しているものも面白いですよ。隣の木が枝伸ばしてきたけど切っていいよね問題とか、遺産相続ずっと前に終わったはずなのに今更分けてとか言うんじゃないよ問題とか。
今回はここまで
また余計なこと調べてて眠くなってまいりました。
今回、後書きにホラーかな?どうかな?わかりにくいかな?大丈夫かな?というようなことを書いておられる方が散見されました。
ホラーらしいホラー書いてる人ほど、後書きでホラーになってるか不安がってますね。きっとホラーファンなのでしょう。お祭りだからホラーファンじゃないけど書いた、という人より、ホラーかどうかの線引きが自分のなかで厳しいんじゃないかな。前書きの言い訳系作者とは、違うタイプの人が多い気がする。
お読みくださりありがとうございます
続きます




