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魔王宅への訪問

 

 宴会が終了してから数日が経過した頃、俺は仲間を部屋に集めて会議をしていた。


「今から質問をする。返事は『はい』か『いいえ』だ!お前らそんな装備で大丈夫かァ!?」


「「「「はい!」」」」


「食料は十分かァ!?」


「「「「はい!」」」」


「ポーション等の所持品は用意したかァ!?」


「「「「はい!」」」」


「ならばよろしい!さぁ、いよいよ旅もクライマックスだ!最後の目的地……【魔王城】に行くぞぉぉお!!!」


「「「「おぉぉぉぉぉ!!!!!」」」」


 というわけでこのおよそ2年間続いた旅もいよいよ終わりを迎えるぜ。

 今滞在してる街から馬車で4日間進めば、目的地である魔王城へとたどり着く。


 ホント長かったなぁ。能力無しでこの地に降り立った時には2度目の人生をモブとして暮らさなければならないと半ば絶望してたけど気がつけば主人公と化してたな。


 よし、回想終わり。さっさと馬車に乗って魔王城目指すとしようか。このパーティーなら魔王討伐なんて楽勝よ!

 ……ん?魔王の部下である竜王に苦戦してただろって?……アレよ、この世界は中ボスの方が苦戦するタイプの世界なんだよ多分。


「……ヒビキさん、ついに僕たち魔王に挑むんですね」


 馬車の中でユーリくんが不安げに言う。多少体が震えてるようにも見える。武者震いか、はたまた怖いのか。


「なんだ?不安か?大丈夫さ、お前らは全員強いんだから。魔王なんてボコボコに出来るよ」


 最悪の場合、魔王城を燃やして城にいるやつらを一酸化炭素中毒にして弱らせたところを殺すという手段を取れば多分勝てる。

 ……まぁ、あくまで最悪の場合だけどな。ちなみに何故この手段を使いたくないのかと言うと俺が魔王との戦闘を楽しみたいから。理由としてはそれだけ。


「それもそうですね!」


 切り替え早いな。それがユーリくんの良いところだけど。……そうして、しばらく雑談をしていると不意にアレンが俺に問いかけてきた。


「それにしてもヒビキ殿。今更で悪いのだが、何故ヒビキ殿は魔王を倒そうと決意したのであるか?」


「ん?言ってなかったっけ?」


 ……そういえば俺がなんでこんなことしてるのかとか、仲間に話したことは1度もなかったな。


「私も気になります!」


「僕も知りたいです!!!」


「……私も」


 皆の視線が一気に俺の方へと集中する。


「……ん〜、期待外れの回答になりそうだけどいいか?」


 みんながこくりと頷き、俺の答えを静かに待つ。……っていっても、マジでくだらない理由なんだけどな。勿体ぶらずさっさと言うか。


「その方が楽しそうだと思ったから」


「……それだけ?」


「うん。それだけ。大層な理由なんてない。俺は楽しそうだと思ったから魔王を倒そうと思ったんだ。ガッカリしたか?」


「そんなことないです!ヒビキさんらしい答えだと思います!」


 おぉ、ユーリくんフォローありがたいけど、俺らしいって日頃から俺にどんなイメージを持ってるのかな?


「……ご主人様、魔王と戦うの楽しみなの?」


「結構楽しみ」


「フハハハっ!!やっぱりヒビキ殿は面白いであるなぁ!」


 そんなに笑う要素あったか?……確かに魔王と戦うの楽しみって言ってる奴は面白いか。

 雑談を楽しんでいると馬車を運転しているフィレスが声を上げた。


「……あっ、ヒビキさん!魔物の群れがこっちに突っ込んで来てます!」


「マジ?よーし!お前ら迎撃体制!」


 さすがは魔王の領域内だな。侵入者には手厚い歓迎が待ち構えてるようだ。

 魔物がうようよいるぜ。……まぁ、俺が揃えたつよつよパーティーの前では幾ら数を揃えても無駄だがな!



 そんなこんなで襲いかかる魔物をボコボコにしながら、しばらく進んでいくと、ようやく魔王城が姿を現した。


 デケェ〜!?絶対持て余してるだろ。


「ふむ。吾輩が以前住んでた城よりかは劣るがそれでも大きいな」


「掃除するの面倒くさそうだな」


「観点そこなんですかっ!?」


 フィレスくん、良いツッコミを入れるね。……よし、いつまでも眺めてないで、そろそろ入るとするか。


「それじゃ、魔王くんのお宅訪問と行きますか。なるべく豪快にな。アレン、よろしく」


「了解。【灼球(イフリートスフィア)】……せーの!」


 アレンが手のひらに巨大な火球を生成し、それを思いきり門に向かって叩きつける。

 大質量による一撃で門を粉砕し、入口が形成される。


「ナイス!それじゃあ行こうか!!」


 そのまま俺たちは壊した門から魔王城へと侵入していくのであった。


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