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異世界転生してもステータスはそのままでって言ったのですが!?  作者: 桜霧琥珀
一章 初めてのおともだち
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05 王都到着




 その後、ストレージに入っていた野営グッズや食料のお陰で私とカミさまは快適に王都まで旅をすることが出来ました。


 その間、カミさまからは私のストレージとスーパーサーチの能力について詳しい説明を受けたり、魔法の使い方について説明を受けたりしました。


 まず、ストレージについて。

 大容量もさることながら、私のストレージは生物さえ保管できる力がある、と言われました。

 通常のストレージは、意思のあるものを保管することはできません。保管に意思が抵抗して、保管に失敗する、とのこと。

 しかし、私の場合は最大まで封印を解放した場合、相手の意思を無視して保管することもできるようになる、とのこと。

 その間、相手の時間は止まったままになるとか。


 そして、スーパーサーチについて。

 現状の私では、普通のサーチよりも便利なだけの能力でしかありません。

 しかし、技術と経験を積めば、あらゆる情報を読み取ることが可能になっていくとのこと。

 封印を完全に開放すれば、世界そのものの構造情報まで閲覧できるとのこと。


 最後に、魔法というものの扱い方について。

 普通の場合、魔法はある程度決まった形でしか発現できません。

 しかし、そこは私のトンデモな魔法適性。イメージ力がそのまま魔法になるのだとか。

 そこまで魔法を自在に操るには、相当な才能と努力が必要だとカミさまは言っていましたが、私はそれが生まれつきできるぐらいのずば抜けた才能があるらしいのです。


 さすがに、変幻自在の魔法を操るのはあまりにも目立ちます。

 というわけで、事前にカミさまから普通の一般的な魔法がどんなものか、教わっておいたのです。

 普通なら、呪文と魔法の銘を言葉にして発することで、型通りの魔法を発するのだとか。

 一通り、型通りの魔法っぽいものを出せるよう練習して習得した時には、既に王都でした。



「――すごいのです……」


 私は、初めて見る王都の光景に感動していました。


 無数の建造物が所狭しと並んでおり、それがはるか遠く、目の届かないほど先までずっと続いています。

 そして、はるか遠くにそびえ立つ、巨大な城。

 我が国、聖ヴェルベリア王都の中心、聖ヴェルベリア城です。

 絵画で見たことがありましたが、実物はもっとすごい。

 なによりも巨大すぎます。遠く離れているにもかかわらず、その姿ははっきりと確認できます。ダズエル家のお屋敷など、足元にも及ばないでしょう。


「ほら、ユッキー。そろそろ移動しないと」

「あ、そうでした」


 カミさまに促され、私は歩きだします。

 最初の目的地。それはハンターギルドです。



 実はお屋敷を出発した時、路銀は銅貨一枚たりとも持ち合わせておりませんでした。

 というのも、路銀を自分で稼ぐのも修行のうちだからです。


 そこで、私は王都までの道中に出会ったモンスターを狩り、薬草や食用として知られる野草等を採取していました。

 モンスター相手は魔法の訓練にもなりますし、剣術もパパ仕込みで自信があります。遅れをとるようなことはなく、大量のモンスターを狩ることができました。


 そうして集めたモンスターや野草等をストレージに保管してあります。

 これらを、ハンターギルドで買い取ってもらう予定なのです。

 ハンターギルドは当然ハンターが利用するものなのですが、ハンター以外の人が討伐したモンスターの素材や、収集した野草なども買い取ってくれます。

 野草の方は商店街の方でも売れるのですが、モンスターの素材はそうもいきません。


 というわけで、一度に全てを売り払えるハンターギルドに向かっているのです。

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