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36 カミさまの正体




「え? 全智の神って、何のことです?」

「知らぬのか!?」


 私が疑問を口にすると、白真龍は今日1番の驚きを見せてくれました。


「あらゆる神の中でも、知識と情報を司る尊き神の1人、それがカミーユ様だ。あらゆる神々の中でも上位の権能を持ち、その力は全智と評されるほどだと言われている。……そのカミーユ様に作られておきながら、知らぬというのか?」

「あ、はい。普通に知りませんでした」

「ユッキーには教えたことなかったからねぇ」


 カミさまがのんきに、私の横で補足するようにつぶやきます。


「ちなみに、ユッキーの技能『スーパーサーチ』は、私が全智の神だからこそ使えるものだったりするんだよね。というか、正確にはそれは私の力をユッキーが借りて使ってるだけの技能だったりしちゃうよ」

「そうだったのですか……どおりで、私の持っている色んな技能の中でもとびきりふざけた性能を持っているのです」


 言われてみれば、納得です。

 スーパーサーチという技能は、知ろうと思えばどんな情報でも知ることが出来ます。

 それこそ、あまりにもの情報量に身体が耐えられなくなるほどでも。

 これだけぶっ飛んだ能力なのですから、カミさまが全智の神とかいうすごい神であることも納得なのです。


「ふむ……どうやらお主、カミーユ様からあまり物事を教わっていないものだと見た。であれば、全智の神たるカミーユ様のことを知らずとも当然のことだろう」


 白真龍は、私とカミさまの様子を見ていろいろ察してくれたようです。

 余計な説明をする必要が無くなるのは楽で助かります。


「して、全智の神と従属する準亜神が揃って、この山に訪れた理由は何だというのだ? まさか……我さえ感知し得ぬほどの驚異が世界に迫っているとでも?」

「あ、いえ。そういうわけでもないのです」


 どうやら、カミさまが偉すぎて白真龍は勝手に深読みを始めたようです。

 私は正直に、ここに来た目的を話します。


「実は、山頂に生えているお花を摘みに来たのです」

「……なんだと?」


 白真龍は私の証言が信じられなかったのか、少し沈黙した後、疑いの声を上げます。


「つまり、お主は山頂に生える花……おそらくは宝石で作られたあの花畑の花を摘みに来たのであろうが、それが運悪く我の転生の時期と重なった。結果として我に勘違いされ、襲われたがそこに何の意味もなかった。お主とカミーユ様がここに訪れたのも単なる偶然で特に意味はない。そういうことであろうか?」

「そういうことでありますね」

「我、なんというか間抜けではないか?」

「いえいえ、そんなことは」

「いや……たまたまそこに居ただけの少女を勝手に襲って、たまたま居たカミーユ様のことを勝手に訳あって降臨なされたものと勘違いして……けっこう間抜けだと思うのだが」


 どうやら、白真龍は気づいてしまったようです。

 しかし、このまま自己否定が続いてもめんどくさいので、話をそらします。


「ところで白真龍さん。山頂に生える宝石の花の伝説は本当のことなのでしょうか?」

いや~、分かっていたことですが……コードの話を続けるとPV数が露骨に減りますねぇ!!


でも難しい話は前回で終わりなので、そろそろ普通の話になります!

どうかお許しください!



ちなみにコード関連の話がごちゃごちゃしているのは元ネタのせいであって僕のせいではないです!(責任転嫁)

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