28 ステータスの整理
山頂へと近づきながら、私は自分のステータスを確認します。
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ファーリ・フォン・ダズエル(Fali Fon Dazzuel)
種族:準亜神
ライフ:103285
パワー:0
攻撃力:1
防御力:0
魔法力:1
敏捷性:5971
技能:剣術(S) 弓術(S) 槍術(S) ストレージ(S)
精密ダメージフロー(S) カウンターコード(S)
コード強制(S) 即死強制(S) 即死カウンター(S)
ゴーストピアス(S)マーキング(S) ストールダメージ(S)
スーパーアライブ(S) スーパーフリーズ(S)
レリック(S) スーパーフロー(S) スーパーサーチ(S)
コード強制耐性(S) 食らい判定消失(S)
喰らい偽装(S) デリート耐性(S) アーマー(S)
魔法適性:火(S)、水(S)、土(S)、雷(S)
風(S)、光(S)、闇(S)、命(S)、無(S)
魔法耐性:火(S)、水(S)、土(S)、雷(S)
風(S)、光(S)、闇(S)、命(S)、無(S)
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まだ使ったこともない、機能も分からない技能がいくつもあります。
これらは恐らく、カミさまが私の為に付与してくれた力の一部なのでしょう。
私が死なないように、あるいは強い敵に打ち勝てるようにしてくれているはずです。
そういった、まだよく分からない技能については、別に問題ありません。
けれど……それ以外の技能については、ステータスにいちいち表示していると、ごちゃごちゃして見づらくなってしまいます。
そこで、私はステータス欄の技能の表記を消すことにしました。
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ファーリ・フォン・ダズエル(Fali Fon Dazzuel)
種族:準亜神
ライフ:103285
パワー:0
攻撃力:1
防御力:0
魔法力:1
敏捷性:5971
技能:剣術(S) 弓術(S) 槍術(S)
魔法適性:火(S)、水(S)、土(S)、雷(S)
風(S)、光(S)、闇(S)、命(S)、無(S)
魔法耐性:火(S)、水(S)、土(S)、雷(S)
風(S)、光(S)、闇(S)、命(S)、無(S)
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まるで、普通の人みたいな表記になりました。
いえ、普通の人はSランクの技能なんて持っていないのですが……。
3つ技能を持っているぐらいなら、普通の範疇でしょう。
ちなみに、表記を消しても技能そのものが消えるわけではありません。
ステータス上の技能の表記は『こういう力があるよ』という情報が自分自身に書き込まれており、それを表示しているだけに過ぎません。
表示される情報を消滅させても、力そのものを消したわけではないので、別に問題は無いのです。
むしろ、相手にステータスを見られても私の力が把握されない、という利点さえあります。
魔法適正と耐性、ステータスの数値は、そのものを表記しているので、偽装することはできませんが。
せっかくなので、もっといろいろいじっておきましょう。
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ファーリ・フォン・ダズエル(Fali Fon Dazzuel)
種族:準亜神
ライフ:2147483647
パワー:0
攻撃力:1
防御力:0
魔法力:1
敏捷性:2147483647
技能:
魔法適性:
魔法耐性:
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なんともまあ、むちゃくちゃなステータスです。
まず、ライフと敏捷性はこの世界で効果を発揮する最大の数値に設定しておきました。
これ以上の数値に設定しても、意味が無いのです。
ライフに関してはもっと大きな数字でも問題ないらしいのですが、今はキリの良い数値ということでこの数字です。
剣術などの技能も表記する必要が無いので消しておきました。
魔法適正と魔法耐性も消しました。
適正は、スーパーコードがあればどんな魔法でも自在に扱える、生み出すことができるのでそもそも不要です。
耐性についても、今の私は莫大なライフ、防御力ゼロ、完璧な無敵、コード強制耐性という強力なものが揃っています。
そこに魔法耐性がちょこっと乗ったぐらいでは、雀の涙なのです。
なので、耐性もスッキリ見やすく消しておきました。
これでステータスいじりは、ほぼ完璧でしょう。
今後、何か不都合が起きた時にまた修正すればいいのです。
そして最後に、私は技能欄を少しだけいじります。
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ファーリ・フォン・ダズエル(Fali Fon Dazzuel)
種族:準亜神
ライフ:2147483647
パワー:0
攻撃力:1
防御力:0
魔法力:1
敏捷性:2147483647
技能:リグのこと好き好き大好き(SSS)
魔法適性:
魔法耐性:
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よし。
新たな技能『リグのこと好き好き大好き』を習得しておきました。
……というようにステータスに表記されるだけで、そんな技能は実在しません。
ステータス改ざんについては、持っている技能の表記を消せるのと同じように、持っていない技能を表記することもできます。
なので、そもそも存在しない技能の名前を表記することで、ステータス欄で遊んでみたというわけです。
けれどまあ、こういう遊び心も大切なのです。
そうこうしているうちに、気づけば山頂が近づいていました。
同時に、とても強大なモンスターの気配がします。
「……噂の、白真龍というやつでしょうか」
私は、意識を集中してスーパーサーチを使います。
面倒なので、白真龍のことは回避していきたいと考えているのです。
――けれど、手遅れでした。
気づくと、私の眼の前の土の中に気配がありました。
そして次の瞬間――地面が爆発し、その下から巨大な龍が姿を現します。
土の中に身体の大半を隠したままの、真っ白な鱗を持つ龍です。
蛇のように長大な身体ですが、ちゃんと龍らしく手が生えています。
土の中を通ってきたはずなのに、鱗は綺麗なもので、陽の光を跳ね返してキラキラ光っています。
そうやって、私が白真龍の身体を観察していると、白真龍は口を開きます。
「――我が白真龍の奇跡の力を求め、訪れし者よ……力を示せ」
そして、良くわからんことを言ってくれます。
「えっと、あの、奇跡の力というのは?」
「いざ、参る」
私の質問には答えてくれません。
問答無用で、白真龍は私に向かって襲いかかってきます!
なんと、評価ポイントが2000ptを突破しました!
これも日々この作品を読んでくださっている皆さまのお陰です!
ありがとうございます!




