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詩❲心理描写-暗❳

砂礫

作者: 日浦海里

渇き荒れた砂ばかりの土地

水筒に注がれた水を

砂に与えてみたとしても

砂は貪欲に飲み干すだけで

飢えも渇きも満たされないまま

ただ水だけが失われる


空っぽになった水筒に

水を再び満たしたところで

砂はただただ貪欲に

水を飲み干し続けるだけ


やがて砂に命が宿り

花を咲かせて

実を結ぶなら

どれだけ時間がかかったとしても

どれだけ水が必要になっても

与えることは出来るだろうけど

ただただ飲み干すこの大地には

命が宿ることはあるのか


それでもいつか宿ってほしいと

諦められずに水を撒く

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― 新着の感想 ―
[一言]  諦めなければ叶うとういわけではないけれど、諦めたら叶わない。  その最中の判断は、本当に難しいと思います。  目に見える反応がないと不安になるでしょうけど。  頑張った分くらいは、やっぱ…
[良い点] 心の奥、その中心にある場所へと、とても響く作品でした。 [一言] 諦めずに、諦めきれずに水を撒く行為。 意味のないこととそう感じつつも、 いつか命が宿ること、宿ってほしいと思っているこ…
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