ふわふわのパンケーキ
俺の名はリヒト・アイスヒルク。
ほんの一ヶ月前まではリヒト・エスタークを名乗っていたが、今はアイスヒルクの姓を名乗っている。
母親が再婚をしたわけではない。俺の母親はすでに故人で再婚することはできない。それではなぜ、エスタークの名を捨てたのかといえばそれは銀色の髪を持つ少女のせいであった。
件の少女、アリアローゼ・フォン・ラトクルスを見つめる。今宵、夜会に出席する彼女はお姫様のように着飾っていた。――否、事実、彼女はお姫様なのだが。
そう、俺にアイスヒルクという詩的な姓を与えたのは彼女だった。ラトクルス王国第三王女、リクレシア人の王にしてドルア人の可汗の娘、この国の国姓を持つ少女が俺にアイスヒルクの名と使命を与えてくれたのだ。
名門エスターク家でくすぶっていた俺に、生きる目標のなかった俺に目的を与えてくれたのだ。
貧民街で炊き出しをする王女の姿が脳裏に浮かぶ。俺に剣を向け、騎士叙任をしたときのことを思い出す。アリアという少女はたぐいまれな美しさだけでなく、この世界を変える信念の持ち主だった。彼女はその清廉にして力強い意志によって世界を変えようとしていたのだ。
この世界に平和と安寧をもたらすこと。
この世界から貧困を撲滅すること。
この世界に自由と秩序をもたらすこと。
一七に満たない少女がそのような大志を抱き、実際に行動によってそれらを実現しようとしていたのだ。
それはエスタークという古き家の因習に囚われていた俺に衝撃をもたらした。もしかして自分はこの人を護るために生まれたのかもしれない。この人の力になるために特別な〝才能〟を神から与えられたのかもしれない。
そのように思った俺は実家から拝借してきた神剣を彼女に捧げた。血肉どころか魂まで捨てる覚悟を固めた。
俺の人生はアリアローゼという名の少女を護るためにあると悟ったのだ。以来、俺は陰日向なく彼女を護ってきた。生命を賭して彼女を護衛してきたのだ。先日もバルムンク侯爵という彼女の宿敵と対峙することになったが、そのときも聖剣ティルフィングと魔剣グラムの力を引き出すことによって返り討ちにすることができた。
過去と邂逅していると、アリアのメイドであるマリーという名の少女が話し掛けてくる。
「ちょっと、リヒト、なにぼけーっと突っ立ってるのよ」
金髪のメイドさんは俺を指さしながら非難の声を上げる。なにもしていないのが気に入らないようだ。
「たしかに俺はなにもしていないが、護衛とはそんなものだろう」
正論を返すと、彼女は己の腰に手を添え、溜め息を漏らす。
「マリーが言いたいのはそういうことじゃないっしょ」
「手伝う姿勢が大事ということか?」
「まさか、たしかに猫の手も借りたいほど忙しいけど、ならばほんとに猫の手を借りるわよ」
「その心は?」
「少なくとも猫は足を引っ張らない」
「たしかに」
「あのね、マリーはあんたにお姫様の世話を任すなんて酔狂なことは求めない。お化粧は愚か、ドレスの着付けも分からないでしょう」
「その通り」
「マリーが求めているのはお姫様の心のケア」
「というと?」
「女が綺麗に着飾っていたらなんていえばいいと思う?」
そのドレス、いくらした? ――ではないことだけはたしかだろう。たしかに俺は朴念仁に分類されるタイプであるが、野人ではない。貴族の城で育ち、それなりの教育も受けてきた。それに俺には年頃の妹もいるのだ。女性の扱い方はそれなりに慣れていた。というわけでマリーの勧めに従って王女様の艶姿を褒めることにする。
改めて姫様のところに向かうと、彼女の姿を見つめる。
銀色の糸で紡ぎ上げたかのような美しい髪、古代の彫刻家が魂を込めて彫り上げたかのような整った肢体。全身から生命力と気高さが滲み出ている。
――美人の一言では言い表すことのできない存在、それがアリアローゼであったが、語彙が貧弱な俺はこのように評すことしかできない。
「――とても綺麗だよ、アリア」
と。
その言葉を聞いたアリアは百合の花が開いたかのような笑顔を向けてくれた。
「ありがとうございます、わたくしの騎士様」
その笑顔は同質量の黄金より価値があった。
その後、俺はお姫様を夜会に送り届ける。とある老貴族に招かれてのものであったが、実はアリアは夜会の類いが好きではないようだ。美しく着飾った貴族たちと話をするよりも市井の民と交わることを好むのが我がアリアローゼ姫だった。
しかし、それでも参加するのは、政治は根回しが大事だったからだ。このような夜会でコネクションを構築し、有益な人材の信を得なければ国は改革できないのだ。姫様は理想家ではあるが、夢想家ではない。地に足を付けた改革を望んでいた。なので俺は夜会の端に陣取ると、彼女が貴族連中と談笑するのを眺めていた。
しばらくは真面目に姫様を観察していたのだが、途中で姫様以外の者や物も観察するようになる。ここは貴族の夜会。不審者が侵入する可能性は限りなく低い。また姫様の親派が多数派だったので暗殺の危険性も少ないだろう。それに彼女の横には常に金髪のメイドさんが寄り添っていた。
金髪のメイドマリーは可憐なメイドに見えて固有の武力を持つ。なんと彼女は忍者でラトクルス流忍術の使い手なのだ。東方の蓬莱という島国から伝わった不思議な術を使いこなすメイドさんが彼女の真の姿だった。
「まあ、マリーが横にいるならば問題はなかろう」
そう思った俺は意識を完全にパーティー会場に移す。
「民の血税はこういうところに使われているのだな」
豪華なパーティー会場を見た俺は、ありふれた感想を口にする。
姫様は華美な夜会が嫌いだというが、それは俺も同じ。エスターク城にいた頃は定期的に参加させられていた。妾腹の俺であるが、一応、エスタークは名乗らされていたので、客人を持てなさなければならなかったのだ。夜会に出席するたびに義母や義兄たちに虐めの洗礼を受けてきたことを思い出す。
「最悪の思い出だが、悪いことばかりでもなかったな」
意地悪な義母、性悪の兄たちの顔は忘れないが、それ以上に鮮烈な思い出もある。エスタークの夜会には必ず参加していた美姫の姿を思い出す。
黒曜石を溶かして紡ぎ上げたかのような黒髪、人形のような美しい顔立ち。一族の中でも唯一、俺の味方だった少女を思い出す。
「エレン・フォン・エスターク」
俺のたったひとりの妹。腹違いの肉親。
一族で唯一、俺を庇ってくれた少女、唯一、俺を愛してくれた少女。
「リヒト兄上様知っていますか? うふふ、知らないんだろうなあ。私、お兄様が大大大好きなんですよ」
微笑みながらそのような言葉をくれる少女。向日葵のような笑顔を俺に向けてくれる可憐な少女。母を亡くし、孤立していた俺に温もりを与えてくれたのが妹のエレンだった。ただひとり、愛してくれたのが彼女だった。
「もしもエレンがいなければ俺は今頃――」
野盗かなにかに落ちぶれていたかもしれない。あの空虚で冷たい城で唯一の希望が彼女だった。ゆえに家出もせずにずっと留まっていたのだ。もしもエレンがいなければ幼少期に家を飛び出し、野盗になって人を殺すか、野盗に殺される人生を歩んでいただろう。
だから時折、思う。もしかして今の自分はすべて夢幻なのではないか、と。
今、俺がこうして温かい場所にいるのも、夢のように華やかな夜会にいるのも、すべては幻想なのではないか、と。
本当の俺は今、この世界のどこかで野垂れ死にしようとしている野盗で、死の間際に見る幻想でこのような光景を見ているのでは、そう思ってしまうことがあるのだ。今、目の前に広がる光景は哀れな人生を歩んできた俺に、神が慈悲で見せてくれた光景なのでは、そのように思ってしまうのである。
現実と夢の境界線が曖昧になったためだろうか、俺は夢を見てしまう。会場の奥から黒い髪の少女が現れたのだ。
その少女は子供の頃から見慣れた少女だった。俺を救ってくれた少女、俺がこの世で最も大切にしたいと思っている少女。今、一番逢いたいと思っていた少女だった。
――無論、幻影であるが。
ただその幻影は妙にリアリティが有り、動きが機敏だった。美しいドレスを纏っているというのに駆けるような速度でまっすぐにこちらに向かってくる。満面の笑みと喜びを称えて俺の胸に飛び込んでくる。
「リヒト兄上様!」
弾むような声で俺に抱きついてくる。少し重たい。
「最近の幻は質量を持つのかな?」
思わずそのようにつぶやいてしまうが、先日、妹がこの王立学院に転入してきたことを思い出す。
「――そういえば我が妹君もエスタークを飛び出してきたのだった」
妹と王女様が初めて会ったときのことを回想する。
妹がこの学院にやってきたとき、一波乱あった。いや、彼女が一波乱起こしたというべきか。押しかけ女房のような形で王立学院に転入してきたエレンであるが、彼女は殊勝さや遠慮とは無縁だった。側で目をぱちくりとさせているアリアを掴まえるとこのように言い放った。
「あなたがリヒト兄上様を籠絡したという王女様ですね」
「籠絡とは失礼ね」
とはメイドのマリーの言葉だが、アリアローゼは「いいのです」と一歩前に出るとたおやかに微笑みながら、
「初めましてエレンさん、よろしくお願いいたします。わたくしはこの国の第三王女、アリアローゼと申します。どうかアリアと呼んでください」
にこりと手を差し出すが、妹がその手を握り返すことはない。
それどころか王女の御手をはね除け、舌戦に突入する。――詳細は割愛するが、一国の王女にしてはいけない態度を取り続けたのは言うまでもないだろう。
さて、そのような最悪の出逢いをしたエレンとアリアであるが、それ以降、角を突き合わせることはなかった。妹は入学試験や手続きで忙しかったのだろう。むしろ、俺とも会う機会はほぼなかった。静かすぎてこっちに来ているのを忘れた、といえば臍を曲げるので口にはしないが。ただ、兄として常識論は言うが。俺は妹の肩を掴み、距離を取るようにうながした。
「エスターク家の御令嬢が人前で抱きつくなんてはしたない」
「なにをおっしゃるのです。私と兄上様は兄妹ではありませんか」
「普通、兄妹は人前で抱き合うことはない」
「人前でなければよろしいのですか?」
「よくないよ」
そのように否定するとエレンは頬袋に詰めものをしたかのように不平を漏らす。
「リヒト兄上様の意地悪。私がこうしてやってきたというのに」
「それなんだが、よくここまでやってこれたな」
「入学試験のことですか? それならば満点で合格しましたよ。特待生でしたっけ? 満場一致でそれに選出されました」
「いや、そっちのほうは疑っていない」
エレンの実力は誰よりも俺が知っていた。彼女は英才の宝庫と謳われたエスターク家の中でも白眉と称されるほどの実力を秘めている。その実力は、義兄たちは言うに及ばす、女性の中では歴代最強と言ってもいいほどの才能を秘めているのだ。特に剣術に秀でており、魔法を使わない勝負ならば一〇本やれば一回はいい一撃を貰ってしまう。だから彼女が特待生になってもなんら不思議ではなかった。
「俺が不思議に思っているのはエスターク城の連中がよく許可をしたな、という意味だ」
父親も義母も義兄たちもエレンのことを深く愛していた。末娘ということもあり、猫可愛がりしていたのだ。
「ああ、そちらですか、ええと、そちらのほうはあれです。いつもの我が儘おねだりモードで切り抜けました」
心なしかエレンの目が泳いでいるような気がする。
「もしかして父上に内緒でここまでやってきたのか」
「まさか、家長の許可なく王立学院に入学できるわけがありません」
「まあ、たしかにそうだが」
「……父上のサインを偽造したなんてとても言えない……」
「なにか言ったか?」
「いえ、なにも。相変わらず兄上の御髪は素敵ですね、と言ったのです」
エレンは俺の髪を撫でる。
「寝癖を付けていると王女の護衛失格だからな」
「さすがは兄上様です」
エスターク家の誉れですわ、と続けるが、嫉妬も忘れない。
「リヒト兄上様、兄上様とあろうものがなぜ護衛などなさるのです」
「王女の護衛は誉れじゃないのか?」
「もちろん、名誉ある仕事ですが、兄上様ならばもっとよい仕事があるはずです」
「たとえば?」
「たとえばですが、エスターク家の当主とか」
「それは兄上たちに任せるよ」
「ならば近衛騎士団の団長とか」
「それは俺には荷が重すぎる」
「そのようなことはないと思いますが」
「ちょうどいい、と言ったら失礼に当たるかも知れないが、俺には領地や国は重すぎる。俺のひ弱な腕では女の子ひとりくらいしか支えられないのさ」
「ならばその女の子を私に」
「それは検討しておく」
言下に断るような愚かなことはしなかったので、妹は納得するが、疑問を引っ込めたわけではなかった。
「王女の護衛の件はひとまず納得しますが、兄上様の階級の件は納得できないのですが」
「階級?」
「はい。この学院は特待生一般生下等生という階級に分かれていると聞きます」
「そういえばエレンは特待生になったんだったな。おめでとう」
「おめでたくありません、兄上様が特待生だと思ったから頑張って満点を取ったのに」
「まさか最下級の下等生になってるとは夢にも思わなかったか」
「なぜ、手を抜いたのです」
「本気でやってこれなんだが」
己の下等生の校章に視線をやる。
「まさか、私が何年、兄上様の妹をやっていると思っているのです」
「生まれたときからだからかれこれ一四年くらいか」
「それと六ヶ月です」
「相変わらず細かいな」
「私は物心ついたときから兄上様を見つめていました。兄上様は魔法の力を隠して育ってきましたが、その内には莫大な魔力があります」
「過大評価だな」
「魔術の知識は智の賢者よりも勝ります」
「しょせんペーパーテストだ」
「剣術の腕前は聖騎士を上回る」
「剣士科ならば評価されるんだがね」
「幸か不幸か、兄上様は魔法剣士科」
「そういうこと」
「しかし、私の知る限り、兄上様は魔法剣士としても魔術師としても最強の存在です。特待生ですら足下にも及ばない実力を持っているのに」
「世の中、広いものさ。案外、特待生の中に最強の逸材が紛れているかも」
「それはありません。先日、特待生十傑を何人か見てきましたが、皆、兄上様に遠く及ばない人材でした」
「エレンの色眼鏡越しだからなあ」
俺も特待生は何人か見てきたが、さすが王立学院の試験で上位の成績を修めたやつらだけはあって皆、才能があった。生まれ持った魔力の量が常人とは違うし、幼き頃から鍛練を積んでいる。さらに俺のように〝神剣〟と呼ばれている聖剣や魔剣を持っているものまでいる。
腰に下げている己の聖剣と魔剣を見つめる。白い聖剣はティルフィングと呼ばれている聖なる剣、神話より伝わる魔法の剣で、「錆びも刃こぼれもせず」「石や鉄を布のように裂き」「狙った得物は逃さない」といった能力を持っている。
一方、黒い剣は魔剣グラムと呼ばれている。先日、悪魔化した一般生のヴォルクから奪取した剣だ。魔剣グラムの力は未知数であるが、ティルフィングと同等以上の力を持っているのは明白であった。
俺が見てきた限り、この二本を上回る剣はそうそうに存在しないはずであるが、世の中、上には上があるのも事実。例えば王家が所有するという伝説の剣エクスカリバー、湖の乙女が鍛えたとされる伝説の神剣、あらゆるものを穿ち、切り裂く宝剣であり、その鞘には不死の魔力が込められているという。
病弱なものを多く排出するラトクルス王国の国王が長年、この国に君臨していられるのは最強の神剣エクスカリバーのおかげと言っても差し支えがなかった。
特待生の中にはそのような伝説クラスの神剣を持っているものもいるかもしれない。さすればティルフィングとグラムを所有している俺ですら後れを取る可能性は充分あった。
「ま、後れを取ろうが、負けようがどうでもいいのだけど」
俺の使命はお姫様の命を守ること。特待生どもを倒すことでも、特待生十傑にマウントを取ることでもない。無論、彼らがお姫様に襲い掛かってくれば話は別だが、そうでなければ敵対する理由はなかった。
「そもそもこの王立学院の出資者は王家。王女様と敵対する理由はないしな」
無論、中にはヴォルクのような生徒もいる。お姫様と敵対する勢力の走狗となって襲いかかってくるような愚かものもいる。だが、もしもそのようなやつが現れても、また排除するだけだった。そのものがどのような〝力〟を持っていようが、こちらとしてはお姫様を護るという選択肢しかないのだ。
「つまり深く考えても無駄ってことだな」
ひとり小声でつぶやく。
そもそも護衛というものは選択肢が少ない。護衛は能動的に攻める仕事ではないのだ。常に後の先を取るのが護衛の仕事だった。対処療法的な仕事であるともいえる。俺は思考を放棄するとエレンに視線を移した。
「俺が下等生になってしまったのは仕方ないことだ。エスタークでも無能として扱われていたしな」
「……兄上様」
「無能扱いは慣れているんだ。むしろ、特待生になってちやほやされるほうが性に合わない。それは分かるよな?」
「はい。兄上様は目立つのがお嫌いですから」
「分かっているじゃないか。俺としては麗しの妹君と一緒に学院に通えるだけで幸せだよ」
「お兄様……」
少しだけだがエレンの表情が明るくなる。
「私は特待生の寮に入れられてしまいましたが、毎朝、一緒に登校してもいいですか?」
「もちろんだとも。俺も毎朝、アリアの寮に行くしな。三人で登校しよう」
「嬉しいです。夢だったのです。毎朝、兄上様と一緒に手を繋いで散歩をすることが」
頬を染め上げる妹。
「機嫌が直ってよかった。さて、妹様にもっとご機嫌麗しゅうなってもらうための秘策があるのだけど、聞いてくれるか?」
「なんですか?」
「実は王立学院にはお洒落なカフェテラスがあるんだ」
「まあ」
「そこでエレンが好きなパンケーキの店を見つけた。ベリーがたっぷり添えられて、生クリームがたっぷり掛けられているんだ」
「素敵です」
エレンは破顔するとそこに行きたいと所望した。
「もちろんさ、王女様から過分な給料も貰っているし、ご馳走しよう」
そのように言うと、
「護衛も悪いものではないかもしれませんね」
と笑った。現金というよりは自分を納得させるための妥協の言葉なのかもしれない。そのように我が妹の心情を忖度すると、翌日、お洒落なカフェテラスに出向いた。エレンの顔よりも大きなパンケーキを二枚、注文する。
ふわっふわのパンケーキにはたっぷりと生クリームが掛けられており、これでもかとベリーのジャムが添えられていた。俺は甘党ではないが、妹と食べる甘味はとても甘酸っぱかった。




