表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/113

神剣の考察(ティル視点)

 リヒトとバルムンク、対極的な朝を送ったわけであるが、共通点は多い。


 どちらも早起きで、どちらも〝神剣〟を持っているという共通点だ。


 バルムンクの蔵には数本の神剣があり、リヒトが稽古で振るっている剣もまた神剣だった。


 数日後、神剣同士が相まみえることになるのだが、両者はまだその運命を知らない。


 バルムンクはリヒトが神剣を持っていることを知らなかったし、リヒトはバルムンクが小賢しく蠢動していることを知らなかったのだ。


 しかし、リヒトの持つ神剣ティルフィングだけは違った、彼女は運命めいたものを感じながらリヒトの稽古に付き合っていた。



『この学院にはワタシと同じ匂いを持つものがたくさんいるみたい。さすがは伝統と格式がある王立学院』



 ティルフィングは珍しく真剣にそう漏らしたが、数秒後にはいつものお気楽さを取り戻していた。


『ま、他に神剣がたくさんあってもどうでもいいんだけどね。なぜならば最強の神剣はワタシだし、それに――』


 と続けるとティルフィングはこう結ぶ。


『ワタシのマスターは最強の剣士。ダマスカス鋼を斬り裂き、ゴーレムを一刀両断する化け物。最強のワタシに選ばれた、〝最強不敗の神剣使い〟なんだから』


その言葉はリヒトの耳には入らない。ティルフィングが心の中で言った言葉であったからだ。それにリヒトは朝の稽古に夢中だった。玉のような汗をかきながら、無心に剣を振るっていた。


 最強の上に、稽古も手を抜かない。そりゃあ、不敗になるよ、そう思いながらティルフィングは歴代最強の主を見下ろした。

「面白かった」

「続きが気になる」

「更新がんばれ!」


そう思って頂けた方は、下記から★ポイントを送って頂けると、執筆の励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 見下ろしたって 見下ろせるのか?物理的に。 霊体なら可能か?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ