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天元突破の超越達〜鉄拳の女王〜  作者: 赤地鎌
鉄拳の女王 はじまり
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鉄拳の女王 第4話 今のヒイロが望む事

次話を読んでいただきありがとうございます。

ヒイロは、家族から…


 ヒイロは庭先で、ディオスの妻達であるクレティアとクリシュナの武術指導を受けていた。

 ヒイロが拳を握り、クレティアに拳撃を挑む。

 クレティアは短めの木剣で、ヒイロの拳撃を受けて突きや一閃を放つ。


 それをヒイロは避けて拳撃を放つ。


 その様子を遠巻きで、ディオスの息子のティリオと、ティリオの妻達ジュリアにナリルとアリルが見つめていた。


 ティリオが

「クレティア母さんの動きに付いてこれるのか…」

 隣にいるジュリアが

「でも、動きは…どちらか…といえば拳撃ではなく」

 その隣にいるナリルが

「剣を使った動きに…」

 その隣にアリルが

「複合タイプかなぁ…」


 クレティアとヒイロの訓練の戦いがタイムオーバーで終わった。


 クレティアが

「ヒイロ…中々、良い動きするじゃない」

と、イタズラな笑みを向ける。


 ヒイロが

「クレティア母さんも…元剣聖とは思えない動きです。現役だったとしてもおかしくないです」


 クレティアが肩をすくめて

「アタシは、いいのよ。このままで…剣聖を引退して、ダーリンの子供達やティリオ達の子供達、孫達を育てられれば」


 クリシュナが来て

「今度は、私よ」

と、ヒイロがクリシュナを相手に訓練しようとすると、ティリオが

「ヒイロ!」

と、木剣を投げる。

 

 ヒイロは受け取って

「ティリオ、これは?」


 ティリオが

「そっちが本分じゃあないのか?」


 ヒイロは驚く。

 そう、ヒイロの武術の基礎は剣術だ。でも、好みでは無い。

 拳で戦うのが好きだ。

「剣は、儀式で使うのが好きなんだけどね」


 クリシュナが

「剣の動きも見るから、来なさい」


 ヒイロは木剣を握り、クリシュナは木剣のククリ刀を両手に持って、二人の模擬訓練が始まった。


 ティリオの読み通り、ヒイロは凄まじい速度で剣撃を繰り出す。

 それをクリシュナがククリの木剣で切っ先を逸らして回避する。


 ヒイロは驚く。

 無数の斬撃の先をクリシュナは読んで逸らしているのだ。

 更にヒイロは斬撃の正確さと速度を速める。

 残像が残る程の速度で繰り出されるヒイロの剣撃。

 クリシュナは、それを全て読み、切っ先を外す。


 ヒイロの訓練が終わると、幼い子供達が来て

「ヒイロ、お姉ちゃん! お歌!」

と、ヒイロの回りに集まる。


 ティリオが弟妹達に

「ヒイロは訓練して疲れているんだ。少し休ませてあげなさい」


 ちょっと残念そうな弟妹達にヒイロが

「少し休憩したら、みんなで歌いましょう」


 そして、何時ものヒイロのお歌の時間が始まる。


 ディオスが屋敷に帰ってくる。

 午後のヒイロのお歌の会が庭先にあり、それを見てディオスが微笑み

「すっかり、子供達はヒイロを家族として受け入れてしまったなぁ…」


 そこにクレティアとクリシュナが来て、クレティアが

「ええ…午後は、みんなでお歌の時間」

 クリシュナが

「良い事だわ。歌は心を豊かにするから」


 その夜、ディオスはヒイロを書斎に呼ぶ。

 ヒイロがディオスの書斎に来て

「どうしたの? お父さん」


 ディオスが机に座って何かを書いている手を止める。

 書斎のソファーには、ディオスの妻達四人であるソフィア、クリシュナ、クレティア、ゼリティアが座っていて

「あれ? お母様達も…何?」


 ディオスが机から出て

「ヒイロ、カレイドの千華が言って来た…協力についてなんだが…」


 ヒイロがディオスを見つめて

「他の超座を集めるのを協力して欲しいって話?」


 ディオスが肯き

「ああ…ヒイロ、その仕事は…私達が行うから。ヒイロは、ヒイロが幸せになる生き方をしなさい」


 ヒイロは「え?」と戸惑いを向ける。


 ソフィアが

「そうよ。ヒイロ…もう、アンタは過去に縛られる必要はないわ」

 クリシュナが

「確かに、色々とあったかもしれないけど。今は、今よ」

 クレティアが

「子供達もヒイロが大好きみたいだし、もう…アンタ、アタシ達の家族よ」

 ゼリティアが

「その通りじゃ。だから…それは夫殿に任せよ」


 ディオスが微笑み

「まだ、目覚めない二人は…どうするかは、分からないが…。ヒイロは、ヒイロだ。スカーレットじゃあない」


 クリシュナが

「ヒイロ、アナタは…何がしたい」

と、微笑むとクレティアとソフィアが微笑み

 ゼリティアが

「お主が幸せになる路を選んで欲しいぞ」

と、微笑む。


 ヒイロが視線を泳がせて

「でも、私は…」


 ソフィアが席を立ち、ヒイロの両手を手に取って

「アンタは、私とディオスの子でしょう。なら、ヒイロのワガママを聞かせて」


 ディオス達の言葉を聞いた後、ヒイロはベッドに眠りながら考えていると、ドアがノックされて

「ヒイロお姉ちゃん…」

と、シュリナが入って来た。


 シュリナがヒイロのぬくもり欲しさにベッドに来る。


 ヒイロは「おいで」とシュリナと一緒に眠る。


 ヒイロに抱き付いて眠るシュリナ。

 ヒイロはシュリナを抱き締めながら、思い出す。

 過去に、前世に、子供を産んだ。その娘を思い出す。

 その時から二百年は経過している。

 亡くなっているかもしれない。

 もしくは…まだ。

 そう、思いつつ眠る。


 翌朝、何時もの日課を過ごすヒイロに、姉弟の桜花が来て

「ヒイロ、何時も弟妹達の面倒をありがとうね」


 桜花に微笑むヒイロが

「いいのよ」


「私もね」と桜花が自分の過去を語る。

 ディオス達に助けられて、そして…ディオス達の家族になり、故郷の時空の問題を救ってくれた事、そして…ヒイロに

「ヒイロがしたい事をみんなは応援してくれるよ」


 ヒイロは自分の気持ちを気付いてくれた事に驚いた。

 どうしたら良いのか…迷っていた。

 ディオス達、親達を頼って良いのか、それとも千華と共に…

「ありがとう。桜花…」


 桜花が頷いて微笑む。

 優しさがヒイロにも伝わる。


 


 ヒイロは考えて

「あの子は…どうなったんだろうか?」

 それは前世で、女王をしていたスカーレット時空に残した娘の事だ。



 その夜、ヒイロは父ディオスに

「お父さん。行きたい所があるの?」


 ディオスが微笑み

「どこだい?」


 ヒイロは、その場所を告げるとディオスが肯き

「分かった。手配をして置く。私も一緒に行った方が良いか?」


 ヒイロが首を横に振り

「私一人で行く。それで…見届けてみたいから」


 ディオスがヒイロの頬に優しく触れて、娘のヒイロを労り

「終わったら帰って来なさい」


 ヒイロは、頬に触れるディオスの手に自分の手を置いて

「うん。ありがとう…お父さん」


 だが…そこに待っていたのは…

ここまで読んで頂きありがとうございます。

アナタに幸せが訪れますように…

次回、愚行の今

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