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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
全ての時

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幽玄の王 第99話 突撃の中心

次話を読んでいただきありがとうございます。

レイは、真っ直ぐに向かう。そして…


レイが口にした事実は、ディオス達とエルダーサインのドミネーター達にコーレル時空の上層部、そして…ソルジャー達のトップと、ギルド協会のゴウ会長達にも伝わる。


 無論、通信に答えられるのは、ディオス達とドミネーター達だけだ。


 それを聞いたディオスが

「そうか…そんな目的が…」


 ティリオが

「でも、なんで、彼らは…レイさんをそこへ?」


 当然の疑問だ。ワザワザ、障害を大きくする必要はない。


 千華が

「それが覇遵ってヤツよ。アイツは…変な所は律儀なのよ。誰しもが対等でなければならない。衆生皆同ってね」


 ディオスが笑み

「だが、その信念のお陰でこっちにも活路が見えた。レイくん。これを受け取ってくれ」

と、ディオスは、背中に六角形の黄金の石版、ゾディファール・セフィールを創造して

「そっちに転送は?」

と、グルファクシを見ると、グルファクシが頷く。


 ディオスが

「では、このゾディファール・セフィールをレイくんの元へ送ってくれ。これは更に…高次元との接続を強めるシステムで、特に…神格達との繋がりを強くしてくれる」

と、告げた瞬間、ゾディファール・セフィールが消えて、レイの後ろに現れた。


 レイの後ろに現れたゾディファール・セフィールが黄金の粒子となり、レイの背中に溶けて消えた。


 通信のディオスが

「更に、こちらでの援護も付け加えて、キミの正確な場所も知らせて、色々と便宜を図ってくれるが…私の方も向かうから」


 レイが

「待ちません。このまま…その問題の存在へ突貫します」


 ディオスが溜息交じりに

「無謀と勇気は違うぞ」


 レイが真剣な眼差しで

「オレは、シロ兄とジン兄を助けたい。それだけです」

 単純で真っ直ぐとした理由に説得は不可能だ。


 ディオスが

「分かった。後で追跡する。無茶はするなとは言わない。だが、確実に…着実に、冷静に行動してくれよ」


 千華が

「その当たりは、アタシ達が何とかするから…早く、出た方が良いんじゃない? 聖帝様」


 ディオスが鼻息を荒くして

「分かっている」


 レイ達が乗る超宇宙戦艦レイアースが目的の存在、漆黒の鳥の結晶へ到着する目前だ。


 ディオスが

「では、後でな」

と、通信が切れた。


 同時に、百億光年サイズの漆黒の鳥の結晶の前に超宇宙戦艦レイアースが来た。


 百億光年サイズの超絶存在の周囲を超光速航行で回り移動する超宇宙戦艦レイアース。


 艦橋にいるレイが

「逃げたい方がいるのでしたら」


 千華が

「アホか、ここまで来て逃げるかよ」


 紫苑が「はい」と告げてルリを見て

「貴女は?」


 ルリが微笑むと、レイの隣に来て

「最後まで付き合います。それが、私達の祖先の因縁の決着でもあるし、そして…次の彼が成すことを助けるのが私達の使命ですから」


 レイが肯き

「じゃあ、行くぞ!」

 超宇宙戦艦レイアースを急反転させて、全速力と最大のエネルギーシールドを前面に展開させる。


 レイに迷いは無い。助けたい、その一念は純粋で迷いがない。


 漆黒の鳥の結晶の表面に突貫する超宇宙戦艦レイアース。

 表面の漆黒の結晶を突き破ると、同時にディオス達が乗った機神型時空要塞戦艦エルディオンが近くに空間転移して現れて、開けた穴へ続いた。


 漆黒の鳥の結晶の内部は七色に輝く世界で、その中心、台座のようは巨大な惑星に、全てがいた。


 レイ達が突貫して入った距離から中心まで数十億光年もあるが、レイの超宇宙戦艦レイアースには瞬きで足りる。


 瞬時に超宇宙戦艦レイアースが中心の台座に到着した。


 それに機神型時空要塞戦艦エルディオンが続く。


 中心の台座に、超宇宙戦艦レイアースが近づくと、レイアースからレイ達が飛び出す。


 台座に着地するレイとルリはギアを装備、千華と紫苑は制服に偽装している特殊装甲を展開して、ギアのように鎧となる。


 レイ達四人が台座に着地すると…

「待っていたよ」

と、ウルが


 レイが眼前に目的を捉える。


 ルリが困惑を向け

「え? ギルド・エクスの…ダイアードさんが…」


 ウルの隣にはダイアードが立っている。

 その後ろには、アムザクの仮面がかかった円柱の水槽と、その周囲にミカボシ、スクナ、アテルイとハジュンの四人。

 その少し後ろに呆れた顔のシロッコとジンがいた。


 千華が制服型の特殊装甲から銃を両手に握り

「アンタ、裏切り者って事?」


 ダイアードが無言の表情だ。

 

 ルリが驚きで

「そんな…アナタは…そちら側に付いたと…」


 ダイアードが視線を外す。


 ウルが

「彼は、ダイアード殿は賢い。自分の利益になる方についた。そういう事さ」


 ディオス達の機神型時空要塞戦艦エルディオンも到着して、デウスマギウスを装備したディオスとティリオに、戦闘形態のドミネーター達五人が着地する。


 鎧装甲のグルファクシが

「はぁ…二百年前と同じく、裏切るか…」

 同じく鎧装甲のオルフェウスが

「全く、同じ事を繰り返すとは…」

 鎧装甲のガルガンチュアが

「キサマだけは、殺して置くべきだった」

 鎧装甲のイージスが

「それが、アナタの選択なんですね」

 鎧装甲のグラファラスが

「そうか…ならば」


 ドミネーター達が同時に

「我らは我らの路を行くのみ」

と、五人同時に唱えると、光となってレイに集結する。


 レイのギアは変化する。

 黄金のギアになる。黄金の剣と槍を持ち、黄金の盾達を左右に浮かばせて、背中に黄金の翼と、黄金に輝く強固なギアの鎧を装備する。

 かつて二百年前に王の武器であり友であったドミネーター達が、レイに集結して王鎧を構築した。


 レイがシロッコとジンに

「シロ兄、ジン兄。二人を助ける手段を手に入れたんだ。だから」


 シロッコが首を横に振り

「ダメだ。それが約束だからな」

 ジンが微笑み

「約束は、守らないとな」


 レイが

「そんな約束、ボクには関係ない。助けるよ…」

と、レイは光となって疾走する。


 同時に、ミカボシ、スクナ、アテルイとハジュンの四人が光となって、王鎧ギアのレイとぶつかる。

 光速同士がぶつかった凄まじいエネルギーの解放で、全てが始まった。


 千華と紫苑が疾走する。

 ウルが

「ダメだよ。エリザス」

と、パチンと指を鳴らして氷河の壁を構築してぶつけると、同時に氷のモンスター達を構築して向かわせる。


 紫苑が氷河の壁を破壊、千華が向かってくる氷のモンスター達を迎撃する。

 千華が

「アンタは昔から…得体が知れなかった。何時から…この計画に加わっていた」


 ウルが

「最初からだよ」


 ディオスとティリオのデウスマギウスの二機がシロッコとジンの元へ向かう。

 同時にギアを装備したルリも続く。


 それにダイアードが全身にギアを装備して、そして、両脇に何を落とした。

 それは急速に巨大化して、人型のロアデウスとなった。


 ダイアードはルリへ、二体の人型のロアデウスはディオスとティリオに向かった。


 ルリがダイアードとぶつかり

「どうして、ですか?」


 ダイアードが

「それが…路だからだ」


 全員がぶつかる。


 それは、他の者達にも映像として伝わっている。


 アムザクの仮面がかかった円柱の水槽に亀裂が入り、そこから光の人型が出現して、アムザクの仮面が被さると、アムザクが再び受肉した。


 アムザクが首を鳴らして

「さて、始めるとするか」

と、両手を広げた。

 そこから電子回路のような黄金の模様が広がり、瞬く間に漆黒の鳥の結晶を出て宇宙に広がると、漆黒の鳥の結晶の上の空間が七色に変貌する。


 円盤型の全長が数十億光年サイズの円盤から、聖櫃が出現した。


 出現した聖櫃に、漆黒の鳥の結晶が口先を伸ばして開くと、そのから聖櫃が内部に入る。


 内部に入った聖櫃は、中心の台座へ落ちていく。


 全員がいる台座の上に聖櫃が止まると、聖櫃から二対の光が伸びる。

 それは、アムザクの両脇にいるシロッコとジンに伸びる。


 聖櫃とシロッコとジンの三つが光で繋がる。


 アムザクが

「さあ、ホーリートライアングル…聖なる三位一体、メシア再誕の始まりだ」 

ここまで読んで頂きありがとうございます。

アナタに幸せが訪れますように…

次回 覇遵の復活

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