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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
全ての時

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幽玄の王 第98話 託された遺産

次話を読んでいただきありがとうございます。

レイがルミスのメモリAIから託された遺産とは?


 ルミスのメモリAIとの対話が続く。


 ルミスのメモリAIが紡ぐ

「この空中宮殿、レイアースには…とあるシステムが組み込まれている」


 千華が

「どんなシステム?」


 ルミスのメモリAIが

「コーレル時空に存在する高次元の存在、神格の全てと繋がるシステムがある」


 紫苑が

「何の為に…そんなシステムを?」


 ルミスのメモリAIが

「コーレル時空の根底にある特定の魂を回収する。絶望した数多の魂達を回収して、コーレル時空に帰す為だ」


 ルリが

「つまり、その絶望した魂達を集めているシステムを破壊する為の…」


 ルミスのメモリAIが

「破壊するだけでは、ダメだ。帰す事、その絶望から救い上げなければ…同じように再構築されてしまうだけだ」


 レイが

「つまり、その魂達を救う為に…神格達の力を借りると…」


 ルミスのメモリAIが

「その通りだ」


 千華が

「成功すると思う?」


 ルミスのメモリAIが

「分からない。だが…託すしかない」


 レイが困惑していると、ルリと千華に紫苑の視線が集まる。

 レイが迷っていると、ルリが

「もし、そのシステムを、神格達を繋げるシステムを使えば…ソルジャー病で重症の方を助ける事が可能ですか?」


 ルミスのメモリAIが

「ソルジャー病とは?」


 ルリが説明すると、ルミスのメモリAIが

「なるほど…そのような病気は、本来、ないはずだが…そうか、推測だが…絶望した魂達を回収するシステムが、おそらく…侵食して発露させたと思われる」


 レイは前に出て「という事は…」と光を灯す目を向ける。


 ルミスのメモリAIが

「おそらく、絶望した魂達を回収するシステムを、神格達を繋げるシステムで浄化し魂達を帰還させれば…その病は消失するだろう」


 レイは手を伸ばすと、その手を千華が握って

「良いの? それって覇遵の復活に立ち向かうって事だよ。アンタ…相手になると思う?」


 レイが覚悟を決めて

「オレは、シロ兄とジン兄を助けたい。それだけです」


 千華が

「アタシとしては、覇遵に会えるならどっちでもいいけど。もし、覇遵と戦って…アンタは勝てると思う? アタシはムリだと思う。アイツは…ハルガは…覇遵は、バケモノよ」


 レイが真っ直ぐと熱い瞳で千華に

「ムリだから諦めろ? 助ける希望があるのに…自分がカワイイから止めろ? ふざけないでください。オレは…二人を助けたい。シロ兄もジン兄も助けたい。この気持ちを蔑ろにしたら、オレは…自分は、死んでも自分が許せないと思う」


 千華は溜息を漏らして

「全く、カケルとは違うって言いながら、そういう所は一緒なんだから」


 レイは、ルミスのメモリAIに手を伸ばして

「キミに託そう。このテュミールシェアラー(光の道標)を」

と、レイの手を握った瞬間、ルミスのメモリAIが光となってレイの中へ消えた。


 レイ達が現れた事で動き出した人路皇王ルミスの空中宮殿レイアースが変形を始める。

 全長一キロの空を飛ぶ宮殿が変形していく。

 紫苑と千華が乗ってきた宇宙艦バトロイドは自動で動き、変形する空中宮殿レイアースの周囲を周回する。


 全長一キロの空中宮殿レイアースが変形する。小さくなる。

 それは凝縮されているという感じだ。

 剣の刃のような形状へ変形する。その全長は二百メートルだ。


 内部は、レイ達が立っている足場を確保したまま変形する。

 後ろには機神ゼクティオンが配置され、全体が宇宙戦艦の内部となる。


 空中宮殿レイアースは、宇宙戦艦として変形する。

 それは白光と輝く白鳥のような姿だ。


 レイ達の前にいたルミスのメモリAIが

「エルダーサインにアクセス、このコーレル時空に起こっている事を…」

 ルミスのメモリAIが

「これで、私の役目は終わった。後は…次世代の君に託す」

と、微笑んで消えた。


 レイが頷くと、レイの周囲に操作盤を兼ねた立体映像が投影される。


 千華が輝く船内を見渡して

「豪勢な宇宙艦だね…」


 ルリが

「どういう意味ですか?」


 千華が

「物質じゃあない、全てがエネルギーで構築されているわ。メガデウスってヤツよ。物理法則を超えて、自在に宇宙を世界を飛ぶのよ…この艦は…」


 レイが操作して

「超光速航行が可能だ。なら」

 

 紫苑が挙手して

「その前に…私達の宇宙艦を回収してくれませんか?」


 レイが立体映像の操作パネルをタッチすると、外で周回しているバトロイドを特別なエネルギーでキャッチして中に入れた。


 レイが

「じゃあ、行きます!」

と、操作を開始した瞬間、一瞬で惑星から宇宙へ飛び出た。


 一瞬で光を超えた超光速航行で走る宇宙戦艦レイアース。

 レイ達がいた惑星を遙か後ろに、その星系を超え、銀河を飛び出る。


 そして、レイがテュミールシェアラーを起動させる。


 レイの前に、エルダーサインの紋章が浮かぶと、エルダーサインの五人と繋がる。

 

 グルファクシが出て

「レイくん! 無事だったか!」

 グラファラスが出て

「良かった。目の前で誘拐されて、心配したぞ」

と、隣には安心しているオルフェウスがいた。

 

 ガルガンチュアも出て

「良かった無事だったか」

と、言う隣にイージスもいた。


 通信に千華と紫苑にルリも顔を見せて

「やっほーい」

と、千華が


 グルファクシが

「んん…なぜ、カレイドの…方が?」


 レイは「今、どんな状況ですか?」と尋ねる。


 グルファクシが説明する。

 突如、現れた百億光年サイズの漆黒の鳥の結晶によって、コーレル時空のシステム全てが乗っ取られた。

 辛うじて、連結を切断したエルダーサインだけは大丈夫だが、コーレル時空全体の超空間ネットワークが全て、手中にされて…精々、外部の時空と通信が繋がるくらい…と


 そこにディオスとティリオの顔がグラファラスの通信に現れて、ディオスが

「ああ…レイくん、無事だったか…」


 レイが

「この通信を他の方々に繋げてください。ボクが…自分達が得た事実を伝えます」


 レイは、人路皇王ルミスの事と、そして受け取った力について語った。




ここまで読んで頂きありがとうございます。

アナタに幸せが訪れますように…

次回 突撃の中心

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